「民主労総、ダンプ-貨物だけへの是正命令は、政治的陰謀」

労働部「勤労者でもないのに仕事を独占するため労組設立」

民主労総は2月17日、労働部ソウル南部支庁がダンプ、生コン、貨物車主の労組 加入は労組法に違反するという是正命令に強く反発した。労働部労使関係法制 課の関係者は「勤労者でもない方々が仕事を独占するために労組を作り、組合 員の力で公正競争を害している」とし、労組加入は明白な違法であり見過ごせ ないと述べた。

ソウル南部支庁は昨年12月31日、建設労組と運輸労組に「労働組合および労働 関係調整法施行令第9条に違反したと判断し、労働組合設立申告証返戻理由にな るので2009年2月2日までに自ら是正しなければ、法外労組と見るほかはない」 と自主是正命令を送った。

民主労総はこうした労働部の態度に対し、労組無力化の「政治的陰謀」と規定 した。ダンプと貨物連帯が李明博政権に対して強いストライキをしたことがあ るためだという説明だ。韓国労総にもダンプと生コン車主が加入しているが、 韓国労総には是正命令をしていない点も重要な根拠だ。

建設労組のペク・ソックン委員長は、「労働部天安支庁が韓国労総所属の全国 建設機械労組には是正命令ではなく、合理的労組運営についての協力要請をし たことを確認した」と明らかにした。

これに対して労働部の関係者は「天安支庁に確認したが、韓国労総建設機械労 組側が自分たちは自営業者が加入している事実がないという確認書を書くといっ た。こうした問題をよく守り、よく労組を運営しているという意味で協力文書 が送られたと理解している。民主労総にも是正命令という表現で送られたが、 それも事前の段階だか考えて自主的に問題を解決する機会を与えたものと考え てほしい」と説明した。

労働部の説明にもかかわらず、政府がこの問題に政治的な意図で接近している という議論は簡単に静まらない。ペク・ソックン委員長は「ダンプ、生コン、 貨物はすべて産別労組に転換し、産別労組に特殊雇用労働者が参加したという 理由で産別を瓦解させることに焦点を合わせている」と強く糾弾した。ペク委 員長は、「李明博政権になって全国的なゼネストを主導した二つの組織に政治 的な関連があると思う」とし、民主労組死守と労組弾圧粉砕でこの問題を明確 にすると説明した。

キム・ジョンイン運輸労組委員長も「建設と運輸が不法化されると両連盟が不 法になり、民主労総も不法になる。産別弾圧と民主労組抹殺の意図」と規定し た。金委員長は「韓国労総には触らないことから見ても、結局民主労総が政権 に抱き込まれないので無力化させようという意図」と主張した。

労働部もこの問題には退く意思がないことを明らかにした。労働部の関係者は 「実際、建設現場で勤労者ではない方々が労組だと言って、仕事を独占しよう とする次元で、たくさん良くないことがあり、組合員に加入しない人の質問が 労働部に提出され、政府としては法によって措置しなければならないという立 場」と述べた。この関係者は「公正な競争もせず、組合員の力で行っている部 分は見過ごせない部分で、是正措置がなければ法的手順を取らざるを得ないが、 法で期限が決まっているのではないため、推移を見守らなければならないだろ う」と説明した。労組設立が取り消されると、その影響が大きいからだ。

民主労総非常対策委員会のイム・ソンギュ委員長は2月17日の記者会見で「李明 博政権が賃金を定期的に受け取る労働者よりはるかに劣悪な労働者の団結権も 保障せず、むしろ労働組合をなくそうと試みている」と糾弾し、2月28日の大規 模全国労働者大会で強く対抗すると明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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