「非正規職を増やす政府の非正規対策」

政府関係者、非正規職誘導発言に 「政府対策の虚構証明」

イ・コンマム記者 iliberty＠jinbo.net / 2006年11月09日21時23分

政府関係者、「非正規職法案通過すれば誰が正規職を使うのか」

チェスニョン民主労働党議員が公開したシン・ミギョン ソウル特別市教育庁 事務官の発言をめぐり、公共部門非正規職労働者の反発が続いている。

シン・ミギョン事務官は去る9月にソウル市の高等学校行政式場と地域教育庁 担当課長230余人を集め「非正規職法案が通過したら社長という立場で2年雇用 した後、誰が正規職として使うか」、「室長が悪役を引き受けなければ教育庁 は気楽ではない」などの妄言でおおっぴらに非正規職の大量解雇を誘導する発 言をした。

これは、政府が8月に発表した公共部門非正規職対策が「むしろ非正規職を量 産する」という非正規職労働者の批判をそのまま表すもので、衝撃を投げかけ ている。

イジョンウォン記者

「非正規職を殺す政府の非正規職対策」

これについて学校非正規職労組と公共部門非正規職対策本部は、9日に教育人 的資源部の前で記者会見を開き「政府が8月に発表した公共部門非正規職対策 は、むしろ非正規職の賃金低下と雇用不安を拡大させる」と政府の公共部門非 正規職対策を糾弾した。

キムミギョン学校非正規職労組ソウル京畿支部長は「政府の非正規対策は目を 隠して良く見えないようなもので、表面では対策という名前を付けているが、 その内容は非正規職労働者を集団解雇する構造調整の内容」とし、「政府は単 位学校責任雇用制、教務、電算、科学、司書補組職種統廃合により、学校非正 規職労働者の首をしめている」と批判した。

キム・テジン公共連盟副委員長は「政府が対策を用意していた当時に後退した 案でも現場で少しでも役に立つものを見送った。しかし役に立つどころか、非 正規職を解雇し、非正規職を減らすとんでもない状況だ」とし、「合理的外注 化原則をたてると言って直接雇用非正規職すべてを外注にする対策を直ちに中 断しろ」と要求した。

イジョンウォン記者

「盧武鉉の言葉、豆で味噌玉麹を炊くといっても信じられない」

キムジョンス全国公務員労組事務総長も、公共部門の労働者に襲いかかる構造 調整に対して「政府は公共機関に総額人件費制を導入し、公務員の雇用を不安 にさせている」とし「これにより政府は非正規職化で人件費を減らした機関に 成果給を与えるとし、すべての公共機関労働者を非正規職に追い出している」 と説明した。

続いてチョンジョングォン民主労働党ソウル市党委員長は「盧武鉉政権の言葉 は、何度も嘘を言ったとしても信じられないということを国民すべてが知って いる。不動産対策を出せば家の価格が上がり、農業対策を出せば農民が死に、 非正規職対策を出せば非正規職労働者が皆死ぬ」と指摘し、「22日に予定され ている民衆総決起で盧武鉉政権を審判しよう」と大声を上げた。

記者会見の参加者たちは「学校非正規職大量解雇誘導発言は政府の公共部門非 正規職対策が単なる甘言に過ぎず、逆に構造調整の刃を隠しているということ を具体的に生き生きと見せたケースに過ぎない」とし、△ソウル市教育庁のシ ン・ミギョン事務官免職、△非正規職当事者と教育部の直接面談、△教育財政 拡充、△無学校非正規職教務行政支援人材の正規職化、△構造調整反対、△職 種統廃合反対などを要求した。

イジョンウォン記者

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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