「詐欺行為は天下に暴露される」

全非連、緊急声明で 「政府の非正規法案は明確な改悪案」

イ・コンマム記者 iliberty＠jinbo.net / 2006年11月07日14時36分

「詐欺行為を天下に暴露する悪法」

与野合意で非正規関連法案が国会法司委に上程され、非正規職労働者からの批 判が続いている。

全国非正規労組連帯会議(全非連)は緊急声明で「政府と与党、ハンナラ党が如 何にも非正規『保護』法案であるかのように詐欺を働いても、1年もたたずに 政府、与党の詐欺行為が天下に暴露される明らかな悪法」と強く批判した。

保護される非正規職労働者はごく少数、それも2011年ぐらいに可能

実際、政府と野党が推進する非正規関連法案は、850万人に迫る非正規職労働 者の半分以上がこの法案に該当もしない。これまで非正規関連法案の核心の争 点だった期間制は、「期間制2年後は無期契約」甘受とまとめられ「この法案 は2年ごとに期間制労働者の周期的な解雇をもたらし、2年の限度内で期間制労 働者を無制限に使用できる非正規量産法」だと批判されてきた。法案が通過す る前に、勤続年数が2年になった非正規職労働者が集団解雇される事態が続い ている。また、合法派遣と不法派遣を網羅して2年ごとの雇用擬制ではない 『雇用義務』の内容が含まれた今回の法案は『改悪中の改悪』として非正規職 労働者から非難されている。

チャムセサン資料写真

施行時期も問題だ。非正規関連法案が通過すると300人以上の事業場は2007年 から、100〜300人の事業場は2008年から、100人以下の事業場は2009年から適 用される予定だ。非正規職労働者の85％以上が100人以下の事業場で働いてい るという条件を見ると、彼らは早くても2009年から適用され、法案の通り2年 後には無期契約に転換されるという条項が適用されるためには早くても2011年 になる。たとえ法案が通過して、非正規職労働者に少しなりとも役立つには、 これからさらに5年以上の時間が必要で、その実効性についての疑問が法案通 過以前から提起されている。

つまり政府野党が推進している非正規関連法案は、該当する非正規職労働者も 少ないばかりか、その施行の可否も不透明なのだ。

「すべての責任は盧武鉉政府に」

これに対して全非連は「明らかに予想される立法結果と改悪法案強行通過の責 任は政府与党にある」と指摘し「特殊雇用労働者の労働者性を認めず、間接雇 用労働者に元請使用者責任を認めないこと、期間制使用理由を制限して不法派 遣を完全に根絶しない非正規法案は、明確な改悪」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
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