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獄中書簡:移住労働者全面合法化及び労働ビザ争奪!

2004-08-15

この文は撤廃連帯会員で、未登録移住労働者の強制取り締まりに抗議して 拘束されたキムホンジュ同志が大邱地域の同志たちに送った手紙です。 8月17日から施行される雇用許可制の問題について語り、 これに対抗する闘争を切々と訴えている文です。 同志の皆様とキムホンジュ同志の手紙を共有しようと思います。

民主労総大邱地域の同志たちへ

闘争でごあいさつします。 「強制追放反対、あらゆる移住労働者等の全面合法化争奪」

私は現在、大邱拘置所に収監されているソンソ工業団地労働組合移住労働者事業部の キムホンジュです。 去る3月10日ソンソ工業団地で行われた未登録移住労働者一斉取締りの時、 不法な移住労働者の連行に抗議したという理由で拘束されました。 今日8月17日、いわゆる「雇用許可制」が施行される日です。

しかし既に雇用許可制は施行そのものが不透明な制度になってしまいました。 まず、事業主が雇用許可制を回避しています。 雇用許可制の施行で「研修制度」が廃止されるわけではなく、そのまま存続します。 相対的に賃金でも労働者の統制が容易な「研修制度」を使わず 雇用許可制を選ぶ事業主がどこにいるでしょうか? 移住労働者等の立場、いや、汗を流して働くあらゆる労働者たちの立場から見れば 雇用許可制はなおさら施行されるべきではない制度です。

まず、事業場選択と移動自由が全く保障されない制度です。 移住労働者を奴隷のように縛っておこうという意図です。

二つ目、1年分短期契約です。非正規職を量産し、労働柔軟化で 資本の好きなように労働者を意のままにするという陰謀を貫徹させるために、 その物的土台として移住労働者を利用するということです。

三つ目、3年になれば無条件この土を離れなければなりません。 3年次になるとすっかり現場の生産ラインを把握して熟練し、 生産力が上がるころです。それにも拘わらず、3年後には 無条件に送り返すという意図は、移住労働者を管理が可能な統制対象とみなすという 不純な意図に違いありません。 機械と同じようにいつも統制が可能な領域中になければならないのです。

何よりも雇用許可制は、決して容認できないあくらつな制度ということは、 この制度を口実にして韓国の20万未登録移住労働者を強制的に追放するという 政府の意図です。私がまさにこの政府の反人道的、反労働者的措置に抗議して ここに閉じ込められたのです。

私達が知るように、移住労働者は家族の幸福と生計のために自身を犠牲として この韓国にやってきた、わたしたちと同じ労働者です。 新自由主義が横横する世界で、移住労働は第三世界の労働者たちに 必然的に強要される現状です。自分の体を売って生きていかざるを得ない 運命を持って生まれた韓国の労働者のように、彼らも自分の体以外には なにも持たず、韓国に来たのです。 私達が私たちの人格を社長に任せることが出来ないように、 移住労働者もまた彼らの人格を韓国政府と社長に任せることができないのは当然です。

韓国政府は未登録移住労働者を全面追放することが不可能だということを よく知っています。それで既にマスコミを通し、10万名という数字を流しています。 10万人の未登録労働者を認めるということは、 政府の「強制追放政策」が破産したことを自ら認めたことです。

今、われわれは政府の「強制追放政策」を完全に無力化するために 力を集めなければなりません。それで汗を流して働く労働者の権利は、 どんな理由でも侵害できないことを私たち自らが見せなければならないと考えます。

同志の連帯を訴えます。今、 ソンソ工業団地、3工業団地、イヒョン工業団地、ノンゴン工業団地など、 移住労働者が密集している地域では、 取り締まりの冷たい風が吹き荒れています。 いわゆる、人間狩が横横しています。同志の美しい連帯が切実に必要な時です。

バリケードを打ってください、同志が連帯のバリケードを打ってくれれば、 この狂乱の人間狩を阻止できます。 民主労総の誇りは大義に基盤した美しい連帯だと考えます。 正規職労働者が非正規職労働者と一緒に戦って、 民主労総という垣根を超えて権利を侵害されるあらゆる労働者の闘争を培う 美しい連帯は私たちの誇りです。

私は夢を見ます。 8月17日、政府が雇用許可制の放棄を宣言して、あらゆる未登録移住労働者の 全面合法化措置とともにあらゆる移住労働者に労働ビザを発給するという発表をする 夢を見ています。

私の夢が無駄にならないように同志の連帯をもう一度呼び掛けます。

蒸し暑い夏、皆様の健康を願って.....2004年8月6日

大邱拘置所で キムホンジュ拝

原文

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2004-08-18 11:39:39 / Last modified on 2005-09-05 05:17:48 Copyright: Default

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