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鏡月グリーンを飲むな! 宗家キムチを食うな!

2003年1月、斗山重工の組合活動家が会社側のいやがらせに耐えきれずに焼身自殺をした。 韓国の組合活動家たちは、これまで悪辣な弾圧を続けてきた斗山グループに対し、 製品の不買運動を呼び掛けている。

日本で販売されている斗山グループの製品には、 鏡月Green (韓国焼酎。サントリーが輸入・販売)、 宗家キムチ (コンビニ、スーパーなどで「宗家キムチ」の名前で販売) などがある。

これらは斗山食品BGの製品だが、韓国で斗山不買が広がっているのは、 悪質な労組弾圧が斗山重工業だけでなく、グループ全体の体質だとみなされているからだ。 民主労組に対しては、殺人もはばからない弾圧で労組を破壊・瓦解、あるいは無力化させ、 民主労組の芽が見つかれば容赦なく潰してきた、「札付き」の財閥である。 韓国の組合活動家の多くは、「またあの斗山か」と感じているという。

斗山に対する反撃は、過去何度か試みられたが、必ずしも成功していない。 また、斗山グループ内の労組は相次ぐ瓦解工作により弱体化しているため、 今回は、市民の力を借り、全国的な規模で「斗山に現実的なダメージを与える」ことを 目標とした不買運動を繰り広げることにしたのである。

日本では、韓国ほど斗山製品は身近な存在ではないが、 ここに斗山製品の不買運動を呼び掛けたい。

サントリーが輸入・販売する斗山の焼酎、 **鏡月グリーン** は、 韓国労働者の涙を醸した酒だ。

日本のコンビニやスーパーで売られている斗山のキムチ、 **宗家キムチ** は、 韓国労働者の恨を漬け込んだキムチだ。

韓国に旅行に行くことがあっても、観光名所の **斗山タワー** (東大門のデパート。DOOTA) で買い物をせず、 韓国では斗山が扱っているポロ、DKNY、Guess、MickyClubなどの ブランド品を買わないようにしよう。

詳しくは "韓国の労働運動のページ":/worldnews/korea へ。

参考までに、斗山による代表的な事例には、以下のようなものがある。

斗山電子 - 労組不認定 … 労組に対する損害賠償・仮差押さえで復職放棄を強要

金属労組亀尾支部、斗山電子金泉工場支会が設立されたのは2002年3月24日。 斗山電子労働者の労働条件は非常に劣悪だった。 一か月に二日しか休めない二交替勤務だが、 会社はどんな理由があってもきちんと休暇もとらせようとしなかった。 夜食一食分で夜勤をさせながら、食事時間は勤務時間に含まれず、 労災事故があれば事故を隠してきた。

斗山電子には、既に韓国労総を上級団体とする労働組合があるのだが、 斗山電子の労働者は民主的な労組を望んで金属労組傘下の支会を結成した。 しかし会社は複数労組禁止条項に抵触する不法労組だとして交渉を拒否、 組合員に対する労組脱退工作をはじめた。 それに対して組合員が工場内にテントを打ち、座り込みをはじめると、 会社は暴力的な対応を始めた。 日当7万〜10万ウォンでチンピラを雇って正門の出入を統制し、立入禁止仮処分申請、 業務妨害仮処分申請を出した。 支会の幹部に対し、大量懲戒と告訴、告発、損害賠償・仮差押さえなど、 あらゆる方法が動員された.

検察・警察と裁判所も斗山財閥側だった。 労組が提出した団体交渉応諾仮処分申請は棄却され、 会社が提出した仮処分申請と損害・仮差押さえ、告訴告発は次々と受入れられた。 キムジョンベ支会長をはじめとする支会幹部5人が拘束され、 9人が解雇、15人が停職、減給措置を受けた。 40人に対して5億ウォンの損害賠償が請求され、 36人に対して不動産と賃金、退職金が仮差押さえされた。 仮差押さえにはイソンベ支部長をはじめとする地域幹部4人が含まれ、 36人全員に通帳が仮差押さえされた。

合法的な労組と認められないため、ストライキが難しいため、 全組合員はテントの座り込みを中心に集会、宣伝戦などの闘争を繰り広げたが、 結局7月の中旬、休・廃業するという会社の脅迫に勝てずに座り込みを解散した。 その後の闘争は会社外にテントを張り、解雇者と停職者等を中心に進められた。 そしてこの1月初めにこれまで闘争を受け継いできた解雇者にまで 復職を放棄する代わりに損賠・仮差押さえを取下げ、3か月分の賃金支給など、 個別の合意で斗山電子闘争は事実上終結した。

斗山は残る幹部、組合員に対する損賠、仮差押さえをまだ解除していない。 個人を相手に損賠、仮差押さえ解除をエサに懐柔しているのは明らかだ。 告訴されて2-3百万ウォンの罰金刑を受けた組合員は、 「正式裁判を請求すれば解雇される」と集団的な対応を放棄し、 個々人が罰金を甘受せざるをえなかったのである。

斗山機械 - 小社長・タムル教育で労組を無力化

斗山機械は1996年にはピョンジョムと昌原に工場があり、労組員は670名あまりいた。 しかし会社側は労組を破壊するために、95年から小社長制を導入し、 タムル教育を大々的に実施した。これに反対した労組指導部4人を96年に解雇した。 会社はこれに終わらず、タムル団教育を終えた組合員を労組から脱退させ、 タムル団を設けて労組弾圧の尖兵として活用した。

この過程で97年10月、ピョンジョム工場のタムル団幹部は ピョンジョム工場に出張に行った昌原支部のパクドッキ前事務長に会って 昌原工場にもタムル団を設けるように懐柔した。 しかしパクドッキ組合員がこれを拒否すると暴力をふるい、 死なせるという蛮行を行ったのである。 以後、斗山機械は98年ピョンジョム工場を売却し、 この過程で6百名あまりの労働者を通常賃金3か月分の慰労金を与えて馘首した。

2000年には、昌原工場にも希望退職と小社長制の嵐が吹いた。 その結果、斗山機械の組合員は24人にまで減少し、 一方、非正規職は500人あまりに増えた。 斗山機械は2001年11月に韓重の子会社だった韓重DCMに売却され、 会社名も斗山メカテックに変わり、 金属労組の所属だった斗山機械支会も斗山メカテック労組に吸収された。 なお、斗山メカテック労組はどの上級団体にも加入していない。

斗山ガラス、斗山バーガーキング

斗山財閥は98年当時、斗山ガラス(現(株)斗山テックパックBG)の中で 労組の力が最も強かった馬山支部を瓦解させるために、 長期休業で組合員120余人の退社を誘導したが、 馬山工場を閉鎖する代わりに施設の老朽化で休業中だった群山工場を再稼働させた。

2002年には(株)斗山傘下の外食チェーン店であるバーガーキングBU(Business Unit)で、 270人あまりにより構成された(株)斗山バーガーキング労組が誕生すると、 飼料工場の労働者により構成された(株)斗山食品労働組合の組合員に バーガーキングBUに所属する労働者がいる (会社側は、斗山食品労組以外の労組設立を防ぐために、 2000年1月に各BU別に1、2人ずつ加入させた) として、バーガーキング労組を所轄する行政官庁のソウル江南区庁に 異議申請を提起して、結局労組を設立させなかった。


Created byStaff. Created on 2003-01-26 10:25:34 / Last modified on 2005-09-05 05:17:58 Copyright: Default

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