| 韓国:労働者の雇用を奪う政府と資本、そしてイヨンドク委員長 | |
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労働者の雇用を奪う政府と資本、そしてイヨンドク委員長[記者の目] 公共連盟日本遠征闘争団にケンカをふっかけた朝鮮、東亜、連合に イコンマム記者 iliberty@jinbo.net / 2006年09月27日15時59分 労働基本権を守るために出かけた公共連盟日本遠征闘争団 イヨンドク韓国労総委員長とチョンセギュン産業資源部長官が手を握り、東京 で韓国投資誘致環境説明会を開催した26日、説明会が開かれているホテルの外 では公共連盟発電労組の組合員と産業評価院支部の組合員が記者会見を開いた。 彼らは政府の不正な予算運営を告発したという理由で、発電所民営化を阻止す るためにストライキしたという理由で、産業資源部のあくどい弾圧に耐え抜い ている労働者たちだ。また、9月11日の韓国労総と政府、財界の必須共益事業 場の代替労働許容の合意で憲法に保障されている労働三権を奪われた公共部門 の労働者だった。 公共連盟の労働者たちは「労働者たちをひどく弾圧して搾取する状態で日本企 業の韓国投資は、韓国と日本の労働者どちらにとっても何も意味がない」と叫 んだ。彼らの叫びに対して日本の全労協の労働者も力を合わせ、連帯のメッセー ジを送った。 古くさいというよりおぞましい彼らの論理 しかしこれに対する主流マスコミの反応は冷淡というより「組織の命」まで 心配する扇情的な記事をぶちまけた。 [社説]民主労総、日本まで行って、外資誘致の邪魔をする、朝鮮日報、9月26日 彼らの共通の意見は「労働者の最高の権益は、雇用の確保による生計の安定」 だが、民主労総が「投資の誘致を妨害することにより結局国民の雇用を奪って いる」という。世界経済フォーラムが韓国の国家競争力は24位でしかないと発 表した大きな原因が、非協調的な労使関係にあるという古くさい(!)根拠まで 持ち出して公共連盟の労働者を攻撃している。 朝鮮日報はトーンを一段上げて「民主労総は非正規職労働者の持分を横取りし、 腹いっぱいの境遇で、イラク派兵や平沢米国基地移転問題といった労働者の権 益とは何の関係もない事案をめぐり、不法、暴力ストライキで国の経済をマヒ させても、労働貴族らしく『休業留任金』の恩恵を享受している組織だ」とし、 これまで気に入っていなかった民主労総の一挙手一投足を問題視した。 聯合ニュースは「民労総の関係者が健全な判断能力や理性を完全に失ったとわ れわれは判断する」と胸の内も打ち明け、「イヨンドク委員長が韓国の労働者 を裏切った人物だという主張も民労総だけの主張でしかないと悟らなければな らない」と入れ知恵した。 東亜日報は公共連盟の組合員が「李委員長は労働基本権を売り、チョン長官は 労働者を弾圧する。これが起業するのに良い国なのか」と書いたプラカードを 持っていたことを「これでも民主労総が大韓民国の労組といえるのか」と 猛非難した。 朝鮮、東亜、連合が言うように民主労総の労働者が日本まで行って投資説明会 を妨害したというなら、最小限「なぜ」彼らが高い交通費をかけて日本にまで 行ったのかを国民に知らせなければならない。しかし彼らの報道では、これは 全く見つからない。公共連盟の労働者の悲鳴は、ただ妨害者が集まって30分間 のハプニングでしかなかった。 労働者たちはなぜ日本に行ったのか 公共連盟の組合員が日本にまで飛んで言いたかったことは「韓国の民衆と労働 者に必要なことは、政府が外国の資本家に土地と現金といった特典を提供する こと」ではなく、「労働者が弾圧されず、正当な活動ができることであり、解 雇と構造調整の心配なく生存を保証されること」だった。ILOも十数回勧告し たように「公共部門労働者の労働三権を保証しろ」ということだ。 政府と手を取って出て行って「労使関係に問題があれば私のところに来い」と いうとんでもないことを言うのではなく、労使関係「先進化」方案だと言って もっと簡単に資本家が解雇できるようにするのではなく、真に労働者の代表ら しく、労働者の基本権を守る闘いをしろと言いたかったのだ。 労働者の雇用を奪うのは誰か 韓国社会の労働者たちの基本権を奪い、雇用を奪っているのは誰か。東亜日報 が言うように「今年の上半期、内国人の海外直接投資が71億ドルであるのに比 べ、外国人の韓国投資は49億ドルに終わっている状況」は、「貴族労組という 声を聞くほど一身の安楽に溺れる人々」民主労総のためにではなく、資本の基 本的な属性によるものだ。新自由主義において資本に国籍はない。ただ金にな る所に移動して、労働者を搾取して、利益を残せばそれだけだ。外換銀行の労 働者を死に追いやりったローンスターがそうだったし、オリオン電気の労働者 を街頭に追い出したピーターソンがそうだ。 また「解雇の柔軟性をさらに拡大する画期的な進展」とイサンス労働部長官が 絶賛した労使関係先進化方案では、韓国社会で資本家だけしか生き残らせない 政府、そしてこれに合意したイヨンドク委員長が労働者たちから雇用を奪って いるのだ。 死なずに元気に労働する権利、安定して労働する権利、人間らしく暮す権利を 労働者から奪い、一日で8人の労働者が労災で死に、生きるためにもがく労働 者を一日1人拘束する韓国という国に、数十、数百・億が投資されればどうな るのか。 労働者を殺して知らんぷりをする本当の強心臓 朝鮮日報は「民主労総は自分たちのストライキのために雇用を失った下請、協 力業者と非正規職勤労者の糊口の策には目もむけない強心臓の連中」といった。 本当の強心臓は、浦項製鉄の不法下請の下で飯を食べる場所もなく、工事現場 で土ぼこり混じりの飯を食う「食堂を使わせてくれ」「トイレに行かせてくれ」 と言ってもがき、警察の消火器で殴り殺されたハジュングン烈士を堂々と「倒 れて死んだ」と言う政府だ。本当に強心臓は、大宇自動車販売で整理解雇の脅 迫に苦しみ脳出血で死んだ労働者、チェドンギュ氏の悲鳴を用役警備を雇って コンテナで遮る資本だ。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2006-09-28 09:05:24 / Last modified on 2006-09-28 09:05:24 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | |