| 韓国:[公共連帯連続インタビュー](2) -ヤンギョンギュ公共連盟委員長 | |
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「闘争の開始、7月ゼネスト」[公共連帯連続インタビュー] (2) -ヤンギョンギュ公共連盟委員長 イコンマム記者 iliberty@jinbo.net 公共部門の労働者が共に7月の総力闘争を準備している。公共連盟、全国教職員 労働組合、全国公務員労働組合、全国教授労働組合、全国大学労働組合が参加 する公共部門労組連帯会議(公共連帯)は、「社会公共性強化、韓米FTA阻止、 公共部門労働三権争奪」を共同の目標に設定し、6月末から7月初めに総力闘争 を計画している。 民衆言論チャムセサンは、公共連帯参加労組の委員長に連続で会い、各労組の 懸案に対する立場と闘争計画、公共部門労働者の共同闘争の意味などを聞く。 二回目は、7月のゼネストを準備しているヤンギョンギュ公共連盟委員長に会った。 最初の対政府直接交渉成功のために 7月ゼネスト闘争を前にして、公共連盟があわただしい。公共連盟の今回のゼ ネストは、単位事業場の問題を対政府協約案に集め、初めて対政府直接交渉を 要求する重要な戦いだ。公共連盟はそのために昨年から7月のゼネストを準備 してきた。 これまで公共部門の労働者たちは、単位事業場別にさまざまな闘いをしてきた。 しかし、いつも政府の政策と指針の前に無力化されるほかはなかった。この数 年間、政府は予算編成指針、執行指針、経営評価指針などの各種の指針で公共 機関の労使関係を左右していたためだ。そのため単位事業場での労使間交渉は、 使用者の無能を確認する以上に進めなかった。 そんな状況で、公共連盟の7月ゼネストは突破口を作るために避けられない選 択だ。公共連盟は対政府協約案で△公共サービス部門社会公共性強化および韓 米FTA阻止、△公共部門支配構造の民主化、△公共部門民間委託阻止および非 正規職撤廃、△公共サービス部門労働基本権保障を要求している。これは社会 的議題でもあるが、公共部門労働者の生存権に深く関連することでもある。 「韓国資本主義の全面的な攻勢に制約を加える総力闘争」
公共連盟は24日、7月ゼネスト勝利決意大会を信号弾に、26日から加盟労組の 争議行為賛否投票に突入する。ゼネストの日程は7月11日頃になる予定だ。6月 16日現在、20の労組の2万7,940余人が連盟に交渉権を委任している。 公共連盟の「7月ゼネスト」、公共部門労働者の共同闘争についての詳しい話 を聞くために、公共連盟のヤンギョンギュ委員長と会った。公共連盟のヤンギョ ンギュ委員長は7月ゼネストの意味を「7月ゼネストは、民主労組運動の活路と 韓国資本主義の全面的攻勢に制約を加える公共部門労働者の総力闘争であり、 公共部門労働者の生存権と公共部門労働運動の新しい展望を明らかにするため の切迫した闘いだ」と語った。 公共連盟のこのような闘争は、公共部門労働者全体の戦いにならざるをえない。 公共連帯の共同闘争に対してヤンギョンギュ委員長は「公共連帯の闘争は社会 公共性の問題を労働運動全体の課題として明らかにする戦いだ」とし、「社会 公共性の問題は大層なことではなく、社会的に最も重要な問題である非正規職 問題がまさにそれだ。これを公共連帯が共に解決すること」を公共連帯共同闘 争の最も重要な意味に選んだ。 以下インタビュー全文。 公共連盟の‘7月ゼネスト’の意味は 公共連盟の「7月ゼネスト」は、2つの領域で意味がある。第一は公共部門労働 者の生存権を死守すること、第二に現民主労組運動の突破口を作り出すことだ。
公共部門労働者の生存権の問題は、民間企業と違わず進められる新自由主義的 再編によって、公共部門の縮小と非正規職化で深刻に脅かされている。これは 政府の多面評価、経営革新等により徹底して進められてきた。非正規職、年俸 制、成果給といったことを推進すれば評価で良い点になると言って、現場を統 制してきた。これは個別の事業場では手を付けられないほど進んでおり、これ に公共部門労働組合は根元から揺れている。 また、民主労組運動の未来を見ても、資本と責任持って闘争することが重要だ。 現在の民主労組運動は、韓国社会に責任を負う運動としての土台そのものが難 しくなっている状況だ。突破口を作るために、組織労働者が立ち上がらなけれ ばならないが、その先鋒は公共部門労働者でなければならない。公共部門の労 働者は、社会的統制機能を持っている。これは労働者自身が闘争に立ち上がる ときの現実的な困難としても作用するが、闘争を作り出すところにあってさら に大きな波及力を持つ条件になるものでもある。 こうした状況で、民主労組運動の活路と韓国資本主義の全面的攻勢に制約を加 える公共部門労働者の生存権と公共部門労働運動の新しい展望を出すことが、 今回の‘7月ゼネスト’の意味だ。 長い間公共連盟は‘7月ゼネスト’を準備してきたと理解しているが、準備の過程はどのようだったか この闘争は就任時から話してきた。製造業が10万ストライキするのと公共部門 労働者が10万ストライキするのでは、社会的な波及力が違う。これは必須サー ビスである公共サービスを担当する公共部門労働者の条件であり、否定できな い現実だ。それだけに公共部門労働者の闘争がいかに重要かを話してきた。 だから公共連盟が本来の役割をしなければならないということで、これができ なければ職務を遺棄したものと思う。その意味で、昨年10月から案を提出して、 今年の7月に時期を確定した。伝統的に対政府要求案をめぐり共同闘争をして きたが、公共連盟も企業別労組なので限界が存在していた。普通、単位別に分 かれで団交し、連盟の要求は宙に浮いてしまうのがこれまでの姿だった。その ため、これを越えるためにまず政治闘争をしようと提案した。
これを提案したのは、公共連盟の単位労組が持つ限界を越えるためだった。こ れまで、公共連盟の単位は政府指針一つで単位労組の団交も無視されていた。 例えば、鉄道労組が鉄道労働者の生存権と直結する商業化反対をいくら叫んで も、鉄道公社は政府の政策だから変えられないと言うばかりだった。単位労組 では解決できない問題である。 だから代議員大会で単位労組がいっせいに団交をして、決裂と同時に即全連盟 と共に闘争し、連盟で妥結すれば自然に単位労組が妥結するという方式が通過 した。こうした闘争は誰も否定しない闘争で、誰でもしたがる闘争だった。 具体的に現場でどのように準備されているのか。 現場では26日から争議行為賛否投票に突入する。現在2万7千人がストライキに 突入するものと集計されている。これまでこうした方式の共同闘争はしなかっ たので、臨時の団交の時期もそれぞれ違い、条件はとても難しい状況だ。公共 連盟の半分を占める鉄道と地下鉄の場合、鉄道は3月にストライキをしたため にまた7月にストライキをするのは難しく、地下鉄も釜山を除き労使協調的な 人が労組を運営しているため連盟のストライキへの参加は難しい状況だ。 こうした条件の中で、最大限闘争を作っている。現実的な条件があっても準備 された隊伍は準備された通り、スケジュール通りのストライキではなくても自 分たちの条件に合わせて闘争を組織して作り出せば良い。重要なのは7月闘争 で共に戦わなければ、われわれは公共連盟とは言えないという心がけだ。 公共連盟の7月闘争、可能だろうか もちろん組織の状況が良いわけではない。そして7月の1ヶ月、闘争するからと いって、政府が前向きにふりかえるわけでもない。それなら7月ゼネストは、 闘争の始まりと思えば良い。7月にストライキができる隊伍は最善を尽くし、 ストライキができない隊伍は集中時期をまた捉えている。2次集中闘争は10月 あたりになるものと思う。公共連盟は今の闘争を、今の基調を維持し続け、今 年一年この闘争を引っ張っ続けていく。 そうしたことで、労働運動が社会公共性を守り、拡張するため、先頭に立ち、 公共部門労働者が韓国労働運動の新しい出口を切り開く契機を作り出すだろう。 これをまとめて産別に転換する。産別への転換は、闘争と共に進められる時に 意味がある。 7月には公共連盟だけでなく、すべての公共部門労働者が共に闘争することを準備している。公共連帯闘争の意味は何か
公共連盟の要求事案は、公共部門労働者が共通して体験していることだ。みん な全く同じだ。こうした問題で共通の要求と責任を明らかにする共同闘争だ。 今の労働運動の限界を越えるには、公共部門労働者の運動が中心に立ってこそ 突破口ができる。これは、無謀な自信や慢心ではなく、社会的責任だと思う。 公共の連帯で現実の民衆生存権の問題、社会公共性の問題、労働運動の役割を 再設定する契機にしたい。今の労働運動の最大の弱点の一つは、互いに孤立し ていることだ。労働運動の孤立は、まともに暮らせる正規職、大企業の労働者 が作り出した。社会公共性を守るという問題は、大げさに無償医療、無償教育 を打ち出すのではなく、まさに非正規職問題を解決することが公共性の最も重 要な問題だと思う。こういう部分を公共連帯が共に解決するために立ち上がっ たことだけでも重要な意味を持つ。 最後に言いたい話は 今の時代に運動に取り組む人々、特に労働組合の幹部、執行部が、これから精 進しようとする労働者の熱望を常に遮断する役割を果たしていたという気がし てならない。まず幹部が先頭に立って動き、現場の熱気を作らなければならな い。現場労働者自身の運動が一番重要だが、これを作っていくためにどれほど 幹部が努力するのかが、7月闘争の勝敗を分けるだろう。 今、7月のゼネストで新しい運動を準備しなければならない。公共部門の共同 闘争、公共部門労働者の力強い闘争、政府を対象とした直接交渉を実現するこ とは、民主労組運動の土台と構造を根本から変える運動だ。土台と構造を変え るための運動の再開は、7月闘争一回ではできないでしょう。しかし重要なこ とは、意味のある出発をすることだ。 2006年06月26日12時11分 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2006-06-28 05:53:29 / Last modified on 2006-06-28 05:53:30 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ | |