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民主労総の6月総力闘争はどのように進められるか

産別全面ストライキ集中する 15日が分水嶺になるもよう

ムンヒョング記者

民主労総の6月総力闘争は、イスホ委員長が率いる民主労総ばかりでなく、 民主労働党の活動状況をも計る契機になるものと見られる。 盧武鉉政権は、確固たる執権基盤を構築し、 資本は一層強力な新自由主義改革を要求している。 民主労働党の院内進出と新しい労使政協議の枠組構成など、 労働界には多くの変化が起きている。

この変化の中で、まだ識別されている民主労組運動の位相と役割は、 6月闘争を通して少しずつ表れるはずだ。 同時に盧武鉉政権第2期新自由主義勢力と、 労働界の戦線が様相を揃えることになるだろう。

民主労総は今年を時期集中闘争の適期と見ている。 今年の7月、1000人以上の事業場に週五日制が実施されることにより、 また民主労働党院内進出と民主労総指導部交替により、 しばらく沈滞していた労働現場から闘争の要求が噴出する可能性があるからだ。

政府は「企業に良い国」、すなわち労働柔軟化を旗幟に、 大工場正規職に責任を転嫁して、 △派遣業種全面拡大、 △期間制自由化、 △整理解雇自由化、 △代替勤務許容、職場閉鎖拡大、 などのストライキ無力化を推進しつつ 非正規職に対する微温的な差別解消や、公務員労組の合法化などを 与えようとするものと見られる。

これに対して民主労総は、新自由主義の弊害を暴く 「貧富の格差解消、非正規差別撤廃」を中心的なスローガンとして、 △平均賃金50%の最低賃金争奪 △勤労条件低下ない週5日制争奪 △派遣法改悪阻止 △雇用拡大、産業空洞化阻止 △社会保障予算20%拡充と共に、 △反WTO、FTA闘争と △派兵撤回、帝国主義戦争反対を要求している。

1・2回の試し打ち集中ストライキ、WEF東アジア会議阻止闘争が分水嶺になるもよう

民主労総は、第一次時期集中ストライキ及び決意大会が開かれる 6月16日と、第2回の試し打ち集中ストライキ及び全国労働者大会が開かれる 6月30日を闘争の集中点にとらえている。

6月闘争を連盟別に見ると、 まず保健医療労組が医療公共性強化、非正規職正規職化などを掲げて 6月4日に地域別闘争を行うのに続き、 6月10日には全面ストライキに突入するものと見られる。 民主タクシー連盟は、 生存権保障、着服付加価値税争奪、月給制争奪を掲げて6月16日に 全面ストライキに突入する。

3日、4日に幹部上京闘争をはじめた金属産業連盟は、 産業空洞化・構造調整阻止と非正規職差別撤廃、金属産業最低賃金争奪などを掲げて 6月14日-19日の地域別決意大会に続き、 29日に全面ストライキをはじめとする総力闘争を予定している。

金属産業連盟傘下産別労組の全国金属労働組合は、 全国巡回闘争に続いて連盟と共に幹部上京闘争に結合し、 来る7日から徹夜の座り込みに突入する。 続く9日〜14日にはストライキ賛否投票を行い、 6月16日第一次ストライキ、22日頃第二次ストライキ、 6月末には第三次集中ストライキなど、闘争程度を高めていく方針だ。 民間サービス連盟は、勤労条件低下のない週五日制争奪のために、 6月末と7月初めに連帯ストライキを決議した。

公共連盟は、公共連帯次元で対政府交渉を要求して、 社会公共性強化、週五日制争奪、損賠仮差押さえ撤廃などで 28日の大規模決意大会後、ストライキなどの総力闘争に突入する。 また、女性連盟は最低賃金闘争に集中して、 その他、化繊、建設、事務金融連盟、言論連盟、公共連帯なども 6月末に時期集中闘争を予定している。

最低賃金闘争は、派兵撤回、健康保険適用拡大とともに 大規模署名運動を予定しており、 24-25日には民主労総幹部が上京して野宿闘争も行う。

このような6月総力闘争と共に、 民主労総が推進する労使政交渉を含む重層的・総体的交渉構造が 労働界の位相強化に進むか、それとも取り巻きに行くのかは、 産別労組強化と産別共同闘争、交渉の定着による。 現在、保健医療労組と金属労組がこれを主導しており、 公共連盟の対政府交渉要求などが進められている。

一方、6月13日、ソウル新羅ホテルで開かれる世界経済フォーラム 東アジア会議に対抗する反戦・反世界化闘争も 民主労総の総力闘争日程に含まれている。 1泊2日で予定される世界経済フォーラム阻止闘争は、 50余の労働社会団体が参加し、1万余人以上の大規模闘争になる可能性が高い。 また、故シンヒョスン・シムミソンさんの2周忌が重なり、 追慕の人波が反戦、反世界化隊列に自然に合流するものと見られる。

2004年06月04日(C)民衆の声

"原文":http://www.voiceofpeople.org/new/news_view.html?serial=10643&category=type10

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created byStaff. Created on 2004-06-06 21:43:20 / Last modified on 2005-09-05 05:18:17 Copyright: Default

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