
〔レイバーネット国際部・I〕
すこし中断していた中国の労働問題の情報提供を引き続きやろうかと思って、「そういえ
ば2010年ホンダストライキ以降、すこし軌道に乗ったようだったけど、2015年に労働NGO
が弾圧されてから、団体交渉はどうなってしまったのかなぁ」と思って、団体交渉条例を
率先して導入した広東省の様子をググってみたら、中国の特色ある社会主義風に進化して
ました。さすが…。
以下、今年6月末の報道を広東省総工会のサイトから。ほぼAI訳。
https://www.gdftu.org.cn/xwzx/tpxw/content/post_1294711.html
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2025年広東省団体交渉コンテストを広州で開催
選手たちが激しい討論の中で多方面の利益バランスを模索
南方工報/2025年6月27日
6月25日から26日にかけて、「雇用を安定させ、企業を安定させ、発展を促し、調和を創
る」をテーマとする2025年広東省団体交渉コンテストが広州市で開催された。
この大会は、広東省総工会、省人力資源・社会保障庁、省企業連合会/企業家協会、省工
商連合会の4団体が共同で主催した。
2日間にわたる激しい競技の結果、深圳市第2代表チームが特等賞(最優秀賞)を受賞、深
圳市第1代表チームと広州市第1代表チームが1等賞、産業工会第2代表チーム、産業工会第
1代表チーム、珠海市第1代表チームが2等賞を獲得した。また、劉小慶、馬婷婷、趙明、
王琨瑜、古磊、姚遠達の6名が「最優秀交渉代表」に選ばれ、22団体が「優秀組織賞」を
受賞した。
全国総工会の権益保障部の王永華・副部長、広東省総工会の党委員の周駟耕・経費担当委
員、省人社庁の潘健・二級巡視員、省企業連合会/企業家協会の許沢群・副会長、省工商
連の戴文威・副主席、中国労働関係学院の聞効儀・副校長らが決勝戦と授賞式に出席した
。
王永華氏は、今回の広東省団体交渉コンテストを高く評価し、「近年、広東省総工会は多
様な形態と多層的な団体交渉メカニズムの構築を目標に、団体交渉コンテスト、専任指導
員の育成、業界別交渉制度の革新などを通じて、秩序ある互恵的な労使関係の構築を推進
し、顕著な成果を上げている」と述べた。
さらに、「新たな時代の団体交渉は、賃金の上昇、労働ノルマ、技能研修、新たな就業形
態における権益保障といった労働者の関心事に焦点を当て、交渉の深化と現場への拡大を
図るべきだ。また、模擬交渉や実践演習を通じて、政策に精通し、コミュニケーション能
力と交渉力を備えた専門人材を育成する必要がある」と強調した。
今回の競技では、大湾区の先進製造業(自動車スマート部品企業)における従業員の賃金
上昇、技能等級に基づく賃金インセンティブ、新たな就業形態の労働者の権益保障といっ
た現実的課題をテーマに交渉が行われた。
出場者たちは法律や制度を的確に活用し、柔軟な交渉スキルを発揮。情熱と専門知識をも
って鋭い議論を交わしながら、利害のバランス点を探り、交渉の「温度」と「誠意」を伝
えた。これにより、広東省の労働組合幹部、企業代表、労働者代表の優れた能力と風格が
存分に示された。
本大会には、省内21の地級市の労使三者協議機関および省レベルの産業別労働組合が参加
し、計34チーム・170名が準決勝に進出。そのうち6チーム・30名が決勝に進出した。
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Last modified on 2025-11-11 12:45:20
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