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11月のJCA-NETセミナー:サイバースパイとは―加害者にも被害者にもならないために
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としまるです。以下セミナー11月の案内です。ぜひ関心ありそうな皆さんに転載、紹介し
てください。よろしく。
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2025年11月のJCA-NETセミナー予告

JCA-NET
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2025/11/2

Table of Contents
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1. 11月19日(水)19時から サイバースパイとは――加害者にも被害者にもならないために
2. 11月25日(火)19時から 政府の情報収集はどこまで進んでいるのか――NOTICEによる侵
入調査とは
3. 11月28日(金)19時から フォローアップ
4. 参加方法
5. セミナー参加者を中心としてdigital-rightsというメーリングリストが設置されてい
ます

1 11月19日(水)19時から サイバースパイとは――加害者にも被害者にもならないために
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開催方法:オンライン
参加費:無料
(申し込み方法は最後をごらんください)

高市政権が「スパイ防止法」に前のめりになり、危惧の声が拡がっています。
また、安保・防衛三文書についても早々と見直しの声も上がっています。臨時
国会の議論を経て、次期通常国会では、具体的な法案や組織体制などが政府か
ら提示される可能性もあります。

インターネットやサイバー領域でのスパイ活動には、伝統的なスパイ活動には
ない様々な特徴があります。いわゆる「敵」とみなされた国のネットワークに
侵入して情報を収集する活動と自国内部の反政府活動や外国籍の人たちの情報
収集など様々なケースが明確に区別されないまま行なわれる可能性があります。
今回、政権が構想しているスパイ活動は、日本にはこれまでなかった諸外国の
諜報機関による活動が念頭に置かれたものとなると思われます。公開情報の収
集から違法なハッキングによる情報収集まで、違法・合法、国内・国外の枠を
越えた活動が展開されることが予想されます。更に、活動の多くの部分がスパ
イの域を越えたサイバー攻撃や実空間での軍事的な攻撃に必要なプロセスとも
重なる場合も想定されます。いずれもサイバー領域では官民連携が必須であり、
更に、サイバー領域での活動とソーシャルエンジニアリングと呼ばれるような
従来型の人間関係を介した情報収集とも連携がとられることになるでしょう。

もうひとつ重要なことは、私たちが日常生活に利用しているスマホ、パソコン、
Wi-Fiルーターなどの機器もまた、私たちの意図とは無関係にスパイ活動の手
段になりうる、という点です。結果として、わたしたちのコミュニケーション
の権利やプライバシーの権利を侵害する深刻な事態を招くものにもなります。
(この点については11月25日のセミナーで扱います)

今回のセミナーではサイバースパイの概要を紹介し、なぜ政府が目指す「スパ
イ防止法」の制定に反対すべきなのかについて、皆さんと議論します。

参考
としまる『サイバースパイ・サイバー攻撃法案批判』daRa revo
<https://dararevo.wordpress.com/wp-content/uploads/2025/04/honbun_indexari.pdf>

2 11月25日(火)19時から 政府の情報収集はどこまで進んでいるのか――NOTICEによる侵
入調査とは
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開催方法:オンライン
参加費:無料
(申し込み方法は最後をごらんください)

19日に続いて、高市政権のスパイ関連法制の取り組みを視野に入れて、政府に
よるサイバースパイの問題を検討します。今回は、2019年から日本政府が実施
しているNOTCEと呼ばれるハッキング調査の問題をとりあげます。

NOTICEとは、公式ウエッブサイトの説明では、総務省・国立研究開発法人情報
通信研究機構(NICT)・一般社団法人ICT-ISACおよびインターネットサービス
プロバイダ(ISP)・IoT機器メーカー・SIer・団体が連携して、ルーターなど
のIoT機器にIDとパスワードを入力して、アクセス可能かどうかなどを調査す
るもので、プロバイダーにも協力を求めて実施されてきたものです。サイバー
攻撃への対処などを理由にしていますが、政府機関が個人も含め民間が管理し
ている通信機器に対して、侵入が可能な手段をとることは、通信の秘密の侵害
など様々な問題があります。このNOTICEについては、2019年の導入当時に反対
運動がありました。

しかし、高市政権によるスパイ関連法制への動きのなかで、NOTICEが政府によ
る私たちの通信に対する侵入調査の悪用、つまり私たちへのスパイ活動となり
うる可能性をもつものへと変質するおそれもあります。この点を踏まえて
NOTICEとは何なのか、NOTICEと私たちの通信の秘密・プライバシーの権利の関
連、そして政府によるスパイ活動に対する私たちの対抗措置を考えます。

参考
政府のNOTICEの公式サイト
<https://notice.go.jp/>

(共同声明)総務省、国立研究開発法人情報通信研究機構(NICT )による 「IoT
機器調査」の中止を強く求めます(2019年2月15日)
<https://www.jca.apc.org/shiminren/%e7%b7%8f%e5%8b%99%e7%9c%81%e3%80%81%e5%9b%bd%e7%ab%8b%e7%a0%94%e7%a9%b6%e9%96%8b%e7%99%ba%e6%b3%95%e4%ba%ba%e6%83%85%e5%a0%b1%e9%80%9a%e4%bf%a1%e7%a0%94%e7%a9%b6%e6%a9%9f%e6%a7%8bnict-%e3%81%ab/>

Wi-Fi のセキュリティとプライバシー――現状と対策(JCA-NETセミナー2025年
9月資料)
<https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/yBH2Y4fR5ZQkcG7>

3 11月28日(金)19時から フォローアップ
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セミナー3:11月28日(金) 19時から フォローアップ開催方法:オンライン
参加費:無料
(申し込み方法は最後をごらんください)

毎月最後の回は、特にテーマを設けずに、参加者の皆さんが持ち寄った様々な
疑問や質問、あるいは意見などをとりあげながら進めています。毎回のセミナー
では十分に取り上げられなかった課題や消化不良になった話題について、補足
の説明などにあてる場合もあります。今月は、サイバースパイ関連法制の国会
での議論を目前にして、サイバースパイとはどのようなことか、政府によるネッ
トワーク侵入調査の現状と問題点などをとりあげました。わかりにくかった論
点や疑問点などについては、ぜひこのフォローアップに参加してみてください。

このセミナーではLinuxOSにも力を入れています。初心者の方でLinuxに関連す
る質問などができる場所が限られていますので、ぜひ疑問や質問を持ち寄って
ください。

そのほか技術的なテーマとして、これまでセミナーで取り上げてきたものの一
例。

- Wi-Fiのセキュリティ
- Signalの使い方
- アプリ内ブラウザの問題点
- Privacy BadgerやuBlock Originの使い方
- XやFacebookに代替するMastodonの使い方
- CryptPadの使い方
- Bitwardenとパスワード管理
- Zoomに代替するJitsiを使ったオンライン会議
- 暗号化サービスProtonやTutaのメールサービス
- 機械翻訳の活用(DeepL)
など。

最近の社会・政治的なテーマでセミナーやメーリングリストなどで話題になっ
た事柄の一例。
- 政府による暗号規制
- サイバースパイ・サイバー攻撃法
- ガザ戦争とIT産業の戦争責任
- 生成AI
- 国連サイバー犯罪条約
- マイナンバーとデジタルID
- ジェンダーとインターネット
など。

4 参加方法
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JCA-NETの会員以外の方でセミナーに初めて参加される方は予約が必要です。

下記の申し込みフォームから申し込んでください。(アクセスに若干時間がか
かるかもしれません)

<https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/apps/forms/s/LME5gJALQTkktaE9bXd8reYM>

あるいはメールで申し込む場合は
jcanet-seminar@jca.apc.org
まで以下の各項目を記載して申し込んでください。

申し込み内容
- おなまえ
- メールアドレス
- 参加希望のセミナー番号(複数可)
- 今後もセミナーの案内を希望するばあいは「案内希望」とお書きください。
- セミナーのメーリングリストに参加希望のばあいは「メーリングリスト希望」
とお書きください。

参加費 無料(カンパ大歓迎)

オンラインはJitsi-meetを使用します
オンライン会議室 Jitsi-meetのマニュアル
<https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93>

JCA-NETの会員メーリングリスト、セミナーメーリングリストに登録されてい
る方は、当日30分前に、メーリングリストからの会議室案内をみてアクセスし
てください。

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余裕のある方は是非カンパを是非よろしくお願いします。
セミナーはJCA-NETの会員の会費で運営されています。
郵便振替口座
JCA−NET (シ゛ェイシーエイ−ネット )
記号番号:00190-3-417584
ゆうちょ銀行〇一九店 417584

5 セミナー参加者を中心としてdigital-rightsというメーリングリストが設置されていま
す
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セミナーで取り上げたトピックなどを中心に、幅広くインターネットにおける
諸問題や、ネットのセキュリティやプライバシー、非営利のオープンソースの
ソフトウェアの導入、あるいは政府や企業の情報通信政策、国際情勢など技術
的なノウハウから社会問題まで様々なトピックの情報交換が行なえます。参加
を希望される方は、
toshi@jca.apc.org
まで、件名に「メーリングリスト参加希望」と書き、メール本文に
おなまえ
配信希望のメールアドレス
を記入して送信してください。登録作業をいたします。

問い合わせ先
としまる(JCA-NET理事)
toshi@jca.apc.org 070-5553-5495

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