
情報提供 : 小野政美
◆9.3(水曜午後) ウィシュマさん名古屋入管死亡事件裁判第19回裁判傍聴のお願
い
「入管の民族差別・人権侵害と闘う全国市民連合・東海」&「エルクラノの会」の小野で
す。いつもお世話になります。
いつも、「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件」国家賠償裁判支援・傍聴やウィシュマ・
サンダマリさんのご遺族である原告の妹さん(ワヨミさん、ポールニマさん)への激励や
ご支援、裁判支援、弁護団支援やカンパなど、ほんとうに有難うございます。
◆以下、「START」からの案内です。
9月3日(水)ウィシュマさん名古屋入管死亡事件第19回口頭弁論の裁判傍聴支援の呼びかけ
をさせていただきたく、ご連絡させていただきました。
前回、6月4日(水)の第18回口頭弁論では、主には今後の証人尋問について、原告、被告
双方の意見を交わし合う内容でした。
原告側(ウィシュマさんご遺族)の意見としては、ウィシュマさんを診察した外部病院の
医師の他、当時の名古屋入管局長、処遇担当統括、ウィシュマさんの担当の看守、庁内内
科等医、庁内整形外科医、看護師の証人尋問を求めていました。しかし、被告側(国)は
既に当時の名古屋入管における医療体制などの事実関係は明らかになっており、また、
当時の名古屋入管局長を証人尋問する必要はなく、医師以外の証人尋問は不要であるとい
う見解の意見書を出し、さらには、裁判所までもが、被告側と同じ見解で、事実関係の証
拠はすでに出揃っており、医師の尋問などを踏まえて入管の注意義務違反を判断するとし
ました。
しかし、ご遺族が意見陳述で述べていたように、295時間分のウィシュマさんが収容され
ていた様子が映されたビデオのほとんどを開示していない状態で、「証拠は既に出揃って
いる」
という被告の見解は、明らかに逃げており、さらには裁判所までが同じ見解を示している
のは、中立公平な裁判とは言えず、被告側に有利になるように立ち回っていると考えざる
を得ません。
以前、ご遺族がウィシュマさん事件に関して「アメリカ人だったら同じことをしたのか?
ウィシュマが、スリランカの、貧しい国の出身の女性だからこんな扱いをしたのではない
か?」と話されたことがあります。
前回の裁判官の対応は、ウィシュマさんをはじめとして、ご遺族からみれば、到底納得の
いかないものであり、公正公平な裁判とは言えません。私たちSTARTは、国家権力による
民族差別、人権侵害反対の立場に立つならば、国側に立って進められている裁判のあり方
そのものを社会的に問うていかなければならないと考えています。
ウィシュマさん裁判は、通底して、日本人として、国による民族差別、人権侵害を許して
よいのかを、問われている裁判であると考えます。
今回の、9月3日の口頭弁論は、証人尋問に向けて、日程と証人が決まる重要な弁論になり
ます。ご遺族の要求の実現のため、また2度とこのような悲惨なことを入管に繰り返させ
ないためにも、是非とも裁判傍聴支援をよろしくお願いいたします。
また、裁判後、記者会見及び支援集会が予定されています。特に、支援集会にはご遺族も
参加され、支援者への想いを語っていただく他、支援者からも激励の言葉をかけ、今後の
裁判闘争を相互に鼓舞し合う場となります。是非ともご参加ください。
記者会見、支援集会はオンラインでご参加いただけます。オンラインで参加される方はお
手数ですが、以下のフォームよりご回答、よろしくお願いいたします。
当日15時までにZoomのURLを送らせていただきます。
フォーム→ https://forms.gle/fqWUr4mzvptXbxuD8
【当日のスケジュール】
13:40~13:55傍聴整理券交付(予定)
14:00~ 御遺族のお見送り
14:30~ 開廷
15:15〜桜華会館(4階 松の間)にて記者会見
16:15〜桜華会館(4階 松の間)にて支援集会
※裁判の進行次第で、記者会見の開始時間が前後する可能性があります。ご了承ください。
◆「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件」第19回口頭弁論(2025.9.3)傍聴
のご案内
9月3日(水曜日)、名古屋地裁で、「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件」国家賠償裁判
の第18回口頭弁論が行われます。
◇多くの皆さんの裁判傍聴・報告集会参加をお願いします。
◆名古屋地方裁判所 民事第10部
◆「事件名 国家賠償請求事件 令和4年(ワ)第891号」
◇開廷時刻 午後2時30分、法廷番号 名古屋地裁 2号法廷
◇2025年9月3日(水曜日) 傍聴券交付 13時40分から午後1時55分 名古屋高地裁合同庁舎
北玄関前
◆傍聴整理券の配布は、名古屋地裁北玄関前に(正面玄関ではなく)、13時40分から13時
55分まで並び、傍聴希望者が予定席を超えた場合、抽選になります。
抽選に当たると、整理券と傍聴券を交換して、名古屋地裁正面玄関で、「手荷物検査とボ
ディチェック」(!?)を受け、名古屋地裁2
号法廷に入り、裁判傍聴になります。
なお、法廷に行く前に、地裁玄関前で、裁判所に向かうご遺族の妹さんたちと弁護団への
支援・連帯の見送りもあります。
その後、名古屋地裁2号法廷に入り、裁判傍聴になります。
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前回、第18回口頭弁論法廷で、「ウィシュマさん名古屋入管死亡事件裁判」原告;**
ウィシュマさんの
妹ワヨミさん、妹ポールニマさんは、意見陳述で、以下のように名古屋地裁裁判官に訴
えました。
◆
私は、ウィシュマの妹、原告のワヨミです。
先日、被告が、重要な証人となるはずの人たちについて、法廷で尋問を受ける必要がない
と主張する書面を提出したと聞きました。
たとえば、姉が血をたくさん吐き、食べたものも飲んだものも吐き、動けなくなって「点
滴」「病院」と求めたときに、姉のいちばんそばにいた看守職員がどのような対応をした
のか、法廷できちんとお話していただく必要があると思います。
適切な医療と点滴を求める、命乞いのような姉の願いを聞いた看守や、看守の上司たちが、
いったいどのように姉の願いを扱い、結局、全く意味のないものにしてしまったのでし
ょうか。また、血圧や脈拍が測れないほど、危ないと子どもにでも分かる危険な状態にな
ってさえ姉を病院に運ばなかったのは何故でしょうか。他にも疑問は幾らでもあります。
答えていただかなければなりません。
姉の尿検査の結果を知りながら、食べても飲んでも吐いてしまう姉に対して「吐いてもい
いから食べて飲みなさい、(吐いても)全部は出ない、ちょっとは、胃に残るから栄養に
なる」と、理解に苦しむ言葉を掛けていた看護師の尋問も、何故いらないのでしょうか。
亡くなる前日の姉が、看護師に身体をいろいろ触られて痛がって苦しい声を上げているの
を「痛いっていうのが分かるからいい」と言い、笑い声をあげていた看護師が、姉の状態
と必要な医療をどのように捉えて何をしていたのか、きちんと教えていただきたいです。
当時の名古屋入管局長は、人間を6か月半収容して死なせてしまった最高責任者です。何
故、姉を死なせないために初歩的な医療を手配できなかったのか、基本的な医療を姉たち
に提供する仕組みを作ることさえできなかったのか、法廷で説明していただきたいです。
他の方々についても言いたいことはたくさんありますが、295時間分のビデオのうち殆
どを見せない今の状態で、証人尋問さえ数人に聞いて終わりにしたい被告の姿勢が、私に
は理解できません。
そして、もう一度、ビデオ全部の開示を決して諦めることのない遺族の強い気持ちを申し
上げさせてください。姉の真相解明のためにはもちろんですが、ウィシュマが苦しんで命
を終えるまでの日々に、そばにいてあげられなかった私たち家族は、せめて映像を映す画
面の向こうのその時間に、心だけでも入って行って、姉を抱きしめて一緒に泣きたい、こ
れがウィシュマの家族全員の考えです。どうぞ、御理解下さい。ビデオが全部出ないこと
で、家族は今日も苦しんでいます。【原告ワヨミさんの意見陳述
2025年6月4日より】
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私は、ウィシュマの妹、原告のポールニマです。
私も、国の意見書について、意見を述べたいと思います。
姉は、低栄養・脱水の状態になって、「病院に連れて行って。」「点滴お願い。」と何度
も入管職員に訴えていました。入管職員は、「私には、パワーがない、権力がないから、
ボスに伝える。」と言いましたが、結局、点滴はなされませんでした。その後病院には
1回だけ連れて行ってもらいましたが、姉の症状とは無関係の精神科の医師の問診を受け
ただけでした。症状がどんどん悪くなっていく中でのこの姉の願いは、「ボス」に届いた
のでしょうか?
届いたのだとしたら、「ボス」は、姉に点滴をするように、動いたのでしょうか? 誰か
が、姉の願いを握りつぶしたのでしょうか?
その「ボス」には、証人として、ぜひ、尋問をしていただきたいです。
点滴をすれば姉を助けることができたのに、入管は点滴をせず、姉を死に追いやりました。
証人尋問では、そのことが明らかにできるように、証人を選んでいただきたいです。敬
具。【原告ポールニマさんの意見陳述(2025年6月4日・口頭弁論)より】
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(1)スリランカから日本で英語の教師になるのを夢みて日本に語学留学したウィシュマ
・サンダマリさん(当時33
歳)は、収容された「名古屋出入国在留管理局(名古屋入管)」施設で、飢餓状態になる
ほどの体調悪化し、2021年2月23
日の名古屋入管施設で撮影された映像では、「担当さん、病院の点滴お願い」、「もうが
まんできない、息もできない」と訴えている声が記録されています。3月3
日付の「申出書」には「薬をください」という言葉もあります。その3日後、2021年3月6
日、ウィシュマ・サンダマリさんは、本人と支援者の訴えにもかかわらず、救急搬送もさ
れず、飢餓状態であることがわかっていながら、病院への救急搬送もされず、点滴などの
治療も受けられないまま亡くなりました。
(2)2025年6月4日、「ウイシュマさん名古屋入管死亡事件」第18
回口頭弁論がおこなわれました。ウィシュマさんの妹のワヨミさん、ポールニマさんは法
廷の意見陳述で、*<拝啓 名古屋地方裁判所 大竹裁判長 様>*
に示したように、裁判長に対して強く訴えました。
前回4月の第17
回口頭弁論で、大竹敬人裁判長は、今後の証人尋問を含めた立証計画について、現時点で
尋問する必要があるのは「庁内内科等医と、医学的な知見を立証できる医師」だとして、
原告側が求めている事件当時の入管局長や看守らの尋問は必要ないとの考えを示しました。
前回までの弁論で、大竹裁判長は原告、被告双方に「必要な医療提供がなされなかった
ことの違法性の有無」に関する主張の整理と立証計画を出させた上で、互いの立証計画に
意見があれば書面で提出するよう求めていました。
(3)この裁判長の求めに応じて、被告の国側は5月28
日付で「原告の立証計画に対する意見書」を提出しました。原告側が証人尋問を求めてい
るウイシュマさんが名古屋入管施設内で死亡した当時の入管局長や処遇担当統括、ウィシ
ュマさん担当の看守、庁内整形外科医、看護師について、国家賠償法上の義務違反を巡る
事実関係はこれまでの弁論で既に立証されているなどとして、いずれも「証人尋問を実施
する必要はない」と主張しました。ウィシュマさんの名古屋入管収容時、入管内でこの「
内科等医」が週に
4回、「整形外科医」が月に1回、収容されている外国人に対する診察・診療を嘱託の非常
勤医師として行っていました。
「整形外科医」はウィシュマさんが亡くなる約1
カ月前に、全身のしびれなどを訴えるウィシュマさんに対して精神科の受診を勧めるとい
う判断もしているが、ウィシュマさんの健康状態をより詳細に、継続的に把握していたの
は「内科等医」だったという関係です。国側は意見書で、この「内科等医」について正面
からは触れずに、看護師の証人尋問の要不要を述べる中で、「ウィシュマ氏の診療におい
て(看護師に)実質的な判断及び指示をした庁内内科等医の証人尋問を実施すれば足りる
」と、遠回しに証人尋問の必要性を認めていました。
(4)今回の法廷で、大竹裁判長は、「内科等医」については尋問の必要性を示しました。
しかし、その他の入管関係者については「現状、必要性があるとは考えていない」と明
言し、各関係者の義務違反の有無は、これまでの書面などでの立証を基に「証人尋問以外
で判断できる」と述べました。ただ、他の「医学的知見」を立証できる医師とは、これま
で原告・被告双方が医療に関する意見書などを作成する際にそれぞれ協力を仰いだ外部の
医師のことで、大竹裁判長は「双方から申請があれば人数に関わらず聴く」と述べました。
(5)この大竹裁判長の意見に対して、法廷で弁護団からは「必要な事実認定をするのに
、出てきている証拠はごく一部。まだ分からない部分を明らかにするために、医師以外の
証人尋問もいる」などとを求めました。弁護団の指宿昭一弁護士は「(ウィシュマさんの
尿検査などの結果を)看護師が医師に報告したかどうかは、(看護師は報告したとする一
方、医師は「記憶は定かでない」とも述べているなど)事実関係に争いがある。看護師の
認識も聴かなければならない。
4
年前のことで記憶が薄れているとも思えない」と主張し、川口直也弁護士は「被告が証拠
を『全部出します』という対応なら理解できるが、これまでの被告の応答は真摯ではない。
(その状態で医師以外の証人尋問をしなければ)真実は闇の中になってしまう」などと
指摘しました。
(6)これに対して、大竹裁判長は「今のところ、事実関係は出てきているという認識だ。
分からないものもあるが、この事件を解決するには今あるもので因果関係などがあるか
どうかを見なければならない」と説明し、「なお、意見があれば聴く」とし、今後の非公
開の進行協議などで双方の意見を聞きながら最終判断をする意向を示しました。弁護団と
してはこうした意見や主張をあらためてまとめた上で、当時の入管局長らの証人尋問を申
請する方針です。国側はこの日、法廷では特に意見を述べませんでした。
(7)次回、第19回口頭弁論の期日は9月3日(水曜日)午後の予定です。
なお、5月20
日、ウィシュマ・サンダマリさんのご遺族である原告の妹さん(ワヨミさん、ポールニマ
さん)が東京地裁に、ウィシュマ・サンダマリさんの名古屋入館施設での最期の記録映像
を全面公開(295時間分)することを求める訴訟を提訴しました。こちらのご支援もよ
ろしくお願いいたします。
(8)「名古屋入管ウィシュマさん死亡事件国家賠償請求訴訟」についてのカンパなどの
支援については、以下をご覧ください。
◆ウィシュマさんの妹さんお二人の滞在費や裁判費用等のために、カンパにもぜひご協力
をお願いします。名古屋入管死亡事件弁護団→事件の真相究明のために結成された弁護団
です。
カンパは、遺族の日本滞在、刑事告訴、国家賠償請求訴訟等に使われます。
https://wishmalawyers.wordpress.com/%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%83%91%E3%81%AE%E3%81%8A%E9%A1%98%E3%81%84/
◆◆ウィシュマさん事件国家賠償請求弁護団→カンパは、国家賠償請求訴訟に使われます。
https://www.call4.jp/info.php?type=items&id=I0000094
◇これまでの「名古屋入管ウィシュマさん死亡事件国家賠償裁判」への
さまざまな温かいご支援に心から感謝を申し上げます。今後とも、ご支援をどうぞよろし
くお願いいたします。
お元気で。再見。
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staff01.
Last modified on 2025-08-27 12:57:44
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