情報提供:指宿昭一
入管は、パニック障害のネパール人の強制送還を中止せよ!
2025年8月26日
弁護士 指宿 昭一
暁法律事務所(03−6427−5902)
入管は、本日(8月26日)、パニック障害のネパール人の元仮放免者を収容し、明日
送還すると通知してきました。このネパール人は、日本人配偶者がおり、また、パニッ
ク障害のため乗り物に乗れないため(医師の診断書あり)、在留特別許可を求めて裁判中
の人です。7月26日に仮放免を取り消されるまで、仮放免者として生活しており、乗り
物に乗れないことを入管も認めて、入管への定期的な出頭を免除されていました(妻が代
わりに入管に出頭)。
東京入管は、7月第5週に強制送還を行うと通知しましたが、裁判手続きや記者会見等
を行って、この送還は止めました。東京入管から、7月第5週の送還は中止するという文
書による通知も来ています。それが、本日、突然、入管から、代理人弁護士である私に、
「明日、送還する。」と電話連絡が来たのです。日弁連と入管の協定により、弁護士のつ
いている外国人を強制送還する場合、入管は、代理人弁護士宛てに「送還予定通知」とい
う文書を、送還を2ケ月前に送ることになっています。この通知を送ることなく、送還を
行おうとしています。これは、ルール違反です。
パニック障害の人を無理やりに飛行機に乗せて送還することは命の危険を伴う行為であ
り、人道上、許されません。また、在留特別許可を求めて裁判中の人を送還することは、
憲法32条が保障する裁判を受ける権利の侵害です。
この非人道的な送還を止めるために、東京入管に抗議の声を届けてください。
抗議先 東京出入国在留管理局執行第一部門
(直通電話03−5796−7241)
担当者 スドウ
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Last modified on 2025-08-27 10:03:51
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