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【葛飾福祉館支部】介護施設の閉所をめぐる闘い終結の報告
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東京東部労組の須田です。
以下、葛飾福祉館支部の闘争終結報告です。

【葛飾福祉館支部】介護施設の閉所をめぐる闘い終結の報告
ご支援いただいたみなさん、ありがとうございました!

社会福祉法人葛飾福祉館が葛飾区内で運営する高齢者介護施設「こひつじデイサービスわ
が家」の職員でつくる全国一般東京東部労組葛飾福祉館支部は、法人側が施設の閉所を一
方的に決めたことに対して高齢者の命を守る闘いをすすめてきましたが、5月末をもって
施設に通所していた高齢者全員の次の居場所が確保されたこと、また6月3日に職員全員
の条件交渉が合意に至ったことで闘いを終結しました。

同施設の職員は昨年6月に労組を結成し、当時すでに法人の理事会の一部が決めていた閉
所方針を団体交渉で撤回させました。その後も閉所の理由とされていた赤字の脱却をめざ
して組合員は努力してきましたが、法人側は何の対策も行わないまま今年4月末での閉所
をあらためて決定しました。

法人側は紙切れ一枚で高齢者を追い出しにかかりましたが、これに対して組合側は通所者
・家族と一体となって「高齢者を路頭に迷わすな!高齢者の命を守れ!」と声をあげて、
法人側に「利用者の方々全員が次の移動場所が見つかるまでは施設での事業を延長する」
と確約させました。
法人側が閉所を予定していた4月30日に同施設の職員と通所者らで「お別れ会」が催され
ましたが、その壁には「最後の方の行先が決まるまで営業します」という横断幕が掲げら
れました。

通所していた高齢者の方々からは涙ながらに職員への感謝の言葉が述べられました。最終
的には5月29日で通所者全員が次の居場所に移動されました。

また、この間、職員(組合員)の雇用と労働条件についても並行して法人側と交渉を重ね
た結果、法人内の別事業所に配置転換される人と退職・転職を選ぶ人とで分かれたものの
、4〜5月分と有給休暇残日数の賃金をほぼ倍額にすること、退職金に一定の割合で上乗
せすることなどの条件を獲得しました。

施設の閉所そのものを阻止できなかったことは残念ですが、経営者が切り捨てようとした
高齢者の命を守ることを最優先で闘ったことで介護労働者としての誇りを守り抜くことが
できました。

労組結成から約1年間の闘いでご支援をいただいた多くのみなさんに心から御礼を申し上
げます。ありがとうございました!

■参照ブログ記事
https://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/33f37d2af7a8fb383f0607fc9d24d0e3

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