＜日本学術会議の「特殊法人」化に反対するChang.org署名参加団体＞・「わだつみ会」 （日本戦没学生記念会）の小野です。 3月8日午前、日本学術会議を解体し特殊法人にする法案が閣議決定されたことを受け、＜ 日本学術会議の「特殊法人」化に反対するChang.org署名 参加団体＞主催で、3月13日（木曜日）に、＜日本学術会議「法人化」反対署名 事務局＞ の「法案閣議決定」への抗議と院内集会を開催しました。 ◆3月13日の学術会議問題「記者会見・院内集会」の記録録画は以下で視聴できます。 なお、「記者会見・院内集会」後半の各団体報告の１：５０から１：１６が、恥ずかしな がら、私の発言です。 https://www.youtube.com/watch?v=oLdrr5yN2Mc ◆3月13日、2万2千792名の署名を内閣府に提出しました。引き続き、第2次署名を行いま す。 よろしくお願いいたします。 ◆署名は、以下をクリックして、署名をお願いします。 https://chng.it/h5SRtCDBDk ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ ＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊＊ 日本学術会議の「特殊法人」化に反対する署名にご協力を！ この１月に始まった通常国会で、政府は新たな「日本学術会議法」を制定しようとしてい ます。新たな法案は、国の公的な機関として政府に対して独立して科学的助言を行ってき た日本学術会議を廃止し、政府による権力的な介入と統制が可能となる「特殊法人」に組 織変更しようとするものです。 日本学術会議は、戦争に対する深い反省に立ち「我が国の平和的復興、人類社会の福祉に 貢献し、世界の学界と提携して学術の進歩に寄与することを使命」とし科学者の総意に基 づいて設立された組織として、科学的な見地から、政府からの諮問への答申、政府への勧 告、提言等を行って、日本の社会の福利と学術の進歩のために活動してきました。 気候変動危機の下で頻発する自然災害、コロナ禍で示された感染症の拡大、ウクライナや ガザでの戦争、「失われた30年」と言われる日本社会の困難など、グローバルな視野で取 り組み、克服していかなくてはいけない課題は山積しています。政府から独立して、科学 的な知見に基づいて提言を行う学術会議の役割はますます重要になっています。 しかし、2020年の菅義偉首相による６名の学術会議会員の「任命拒否」以降、政府は学術 会議の独立性を無視して一方的に権力的介入を続け、特殊法人化の法案を今国会で通そう としています。この特殊法人化は、内閣総理大臣任命の監事、外部委員による会員「選定 助言委員会」、内閣府に設置される「評価委員会」等によって、学術会議の独立性を奪い 、政府の御用機関に変質させるものです。 「少数与党」となった政府が、短期間の形式的な国会の審議で、日本学術会議の組織改編 を一方的に強行することは決して許されるものではありません。市民が声を上げ、国会の 多数を占める野党が一致協力することで、「日本学術会議法案」は撤回させ廃案にするこ とができます。多くの方の署名の力を背景に、国会を動かし、法案を廃案にしていきたい と考えています。 この趣旨をご理解いただける方はぜひ賛同署名をお願いいたします。 ◆以下、「軍学共同反対連絡会」事務局長・小寺隆幸さんの報告です。 日本学術会議の「特殊法人」化に反対する署名は、3月13日9時時点で22,792筆（重複等を 除外）が集まり、連絡会赤井共同代表も立ち会って内閣府に提 出しました。 その後，参議院議員会館で記者会見と集会を開催しました。100名を超える方が集まり、 会場は熱気で包まれました。 ◆記者会見での発言のごく一部を紹介します。 広渡清吾・日本学術会議元会長 「憲法の下で世界の科学者と連携しようと科学者の総意で創られた日本学術会議を法人化 し、総理大臣任命の監事、内閣府の下の評価委員会が規制し、罰則規定までいれ た。総理大臣に大きな権力を付与するもので、市民にとっても重大な問題。廃案に追い込 みましょう」 本田由紀東大教授 「政府方針に従わなければ予算を削られる国立大の惨状。2017年の穏当な声明すら気に入 らず任命拒否し、さらに法律そのものを変える。こんなものは アカデミーではない」 駒込武京都大学教授 「この法案は民主主義そのものを破壊する。総合科学技術・イノベーション会議CSTIが強 大な力を持ち、国立大も文科省ではなく内閣府所管になってし まったと文部官僚も嘆く。CSTI は総理大臣を長とし、委員も総理が指名する。宛職とし て学術会議会 長が加わっているが、それも今後総理の思い通りの人になれば歯止めがなくなる。文科省 の専門性さえ無視され、公務員は内閣の奉仕者になる。国会の機能も無意味化さ れる。市民の批判が及ばないところで重要な決定がなされる。その仕上げがこの法案。経 済界も短期的な利益を求め、また軍事的観点から知を囲い込む。これは日本の 民主的な意思決定システムの破壊である。」 科学ジャーナリスト榎木英介さん 「理系の研究者は危機感を持っていない。デュアルユース研究をすればお金がもらえる。 だがこれは軍事研究をさせるためにやってくるのであり、抵抗しないとまず い。」 赤井純治新潟大学名誉教授 「日本のアカデミーは死ぬ。全てにおいて道理が通らない。学術会議の原点は、科学は戦 争を残虐化するということ。学術会議の側も歴史に恥じない判断をしていただき たい。」 小沼通二慶応大名誉教授のメッセージ 「政府の厳重な管理下の特殊法人が誕生し、日本は科学界を代表するアカデミーの存在し ない国になる。学術会議は直ちに総会を開催し、毅然として対処してほしい。」 記者会見には多数のメディアが参加しさっそく朝日新聞としんぶん赤旗が報道した。 記者会見後に行われた集会では，立憲民主党，日本共産党，社会民主党，れいわ新選組所 属の国会議員があいさつされた。 上村英明議員が国際人権法の専門家として発言されたので、そこだけ紹介する。 「日本は国連から、政府内にあって政府から独立した機関として国内人権機関を作るよう 求められているが未だにできない。学術会議と同様こういう組織こそが民主主義 の基本だ。それができなければ民主主義の解体が始まる。」 その後，署名呼びかけ団体の代表がそれぞれの立場からスピーチされ、最期に16団体 連名の声明が発表され、参加者全員で確認した。 記者会見と集会の様子をぜひ下記YouTube でご覧ください． https://www.youtube.com/watch?v=oLdrr5yN2Mc ◆参加17団体は今後、次の活動に取り組む． �＾�き続き署名活動を推進 ��日本学術会議法案に関する勉強会の開催 �９餡餤聴�へのロビー活動 ��4月に予定されている日本学術会議総会への対応 署名を大学・地域で呼びかけることを梃子に、この問題を話し合い、「撤回」の声を広げ ていきましょう。
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