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〔レイバーネット国際部・Ｉ〕

中国の人権弁護士、丁家喜さんに対する弾圧の情報を転送します。

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中国国内の人権派弁護士等の活動家弾圧事件「厦門集会事件」収監者の近況が、中国各地
の弾圧情報を集積するサイト「維権網」に掲載された。

近況に関する内容は記事前段の一部にとどまるが、被弾圧者に関する日本語情報が現状で
はごく少ないため、国際的関心を呼びかけようとする支援者らの一助となるため、丁家喜
さんの活動経歴や裁判経過等を含んだ記事全文を翻訳し、共有する。

厦門集会事件の弾圧被害者という境遇は、昨年11月にハンガーストライキの状況を掲載し
ていただいた許志永さんも同様である。

http://www.labornetjp.org/news/2024/1730511389756staff01

許志永さんの要求が受け入れられなかったが、ハンストはすでに終了しており、弁護士接
見は昨年11月中に実現したとのこと。「厦門集会事件」の関係者、複数名は依然として虐
待的待遇での拘束が続いており、支援者らによって国際的関心が呼びかけられている。

翻訳元URL
https://wqw2010.blogspot.com/2024/12/12_26.html  

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◆　禁固12年の判決を受けた中国の著名な人権派弁護士の丁家喜は家族との電話の権利を
剥奪され続けている
　　2024年12月26日木曜日  

（維権網情報センター報道）2024年12月26日、当サイトは12年の判決を受けた中国の著名
な人権派弁護士の丁家喜が家族との電話の権利を剥奪され続けていることを確認した。  

丁家喜弁護士の妻である羅勝春によると「すでに五年間も丁家喜の声を聞けていない中で
、中国時間の今日（12月24日）午前に監獄の獄政科と電話が通じたため、丁家喜と私の電
話の権利を保障するよう強く要求した。刑務所の答弁によると私の身元が確認できないと
いうものだった。私が米国市民だと話したため、彼らの返答では、身分証明を駐米中国大
使館に送付して確認を受けることができると述べた。私は監獄に〈私は絶対に権利を放棄
しない！〉と伝えた」。  

丁家喜さん略歴：1967年8月17日生まれ、湖北省宜昌市の人、かつては沈陽航空工業総公
司、北京航空工業総公司の技術者を務め、弁護士としては北京弁護士協会企業再建専業委
員会委員、中国民主同盟中央法制委員会委員、北航創業家協会秘書長、中関村国際インキ
ュベーションソフトウェア協会法律委員会主任等を歴任した。原徳鴻弁護士事務所主任を
務めた著名な人権派弁護士であり、北京新公民運動のオーガナイザーおよび協調人の一人
として知られる。中国で拘束中の政治犯である。  

2010年以降は「随伴児童」（出稼ぎ労働者らの子ども）の入試における公平性を推進する
運動に取り組み、教育機会の平等化に寄与し、その後2012年12月9日には許志永、孫含会
、王永紅らとともに習近平総書記など中国共産党高層の新任指導者らに向けてオープンレ
ターを発表し、習近平を含む205名の政府高官に率先して財産を開示するよう求めた市民
ら8000人余りの署名活動を行った。これらの活動は中国共産党の逆鱗に触れ、2013年4月
17日に北京警察によって「不法集会」のかどで刑事勾留され、北京第三看守所へ送られた
。2013年5月21日と11月4日には「多人数を結集させ社会秩序を攪乱した罪（聚众扰乱社会
秩序罪）」の容疑で裁判にかけられたが、法廷の不当な行為が被告を不利な状況に置いた
。また法廷では委任した弁護士が解任されたことで、判決は後日に引き伸ばされた。その
後2014年4月18日に北京市海淀区裁判所で「多人数を結集させ公共空間及び秩序を攪乱し
た罪（聚众扰乱公共场所秩序罪）」として禁固3年6か月の判決を受け、天津市茶淀駅前進
監獄で服役し、2016年10月16日に満期釈放された。  

2019年12月、中国各地から多くのオピニオンリーダーが福建省厦門市に集まった（のちに
「厦門集会事件」と呼ばれる）ことで、同年12月26日に山東省の友人宅から連行され、山
東省煙台市警察によって「厦門集会事件」の主犯として居住監視の措置を受けた。2020年
6月19日には臨沂市臨沭県警察により「国家政権転覆扇動罪」の容疑で正式に逮捕され、
2021年8月5日、臨沂市検察院によって起訴、臨沂市中級裁判所に移送された。

この拘束期間中には連続73日間の睡眠妨害、連続8日間の「座老虎登」（椅子状の器具を
用いた拷問の一種）といった拷問を経験し、また6か月のあいだ騒音を加えるとともに24
時間ずっと煌煌とした蛍光灯を浴びせ続けるなどの虐待を受け、入浴や歯磨きは長期にわ
たって許可されず、さらには食事の権利すら奪われた。2023年４月10日、中国共産党当局
により禁固12年、政治的権利剥奪3年の判決を受けた。刑期満了は2032年3月21日の予定。
判決を不服として上訴していたが、二審で原判決は維持された（敗訴）。現在は湖北省江
北監獄へ移送されている。

当サイトは丁家喜の獄中での情況に引き続き注目していく。  

★郵便宛先（江北監獄）  
湖北省荊州市江陵県江北大道228号　湖北省荊州市江北監獄　獄政科轉　丁家喜（収）　
郵便番号434110