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トヨタは社会を欺いている!/エド委員長「組合つぶし企業ナンバーワン」と糾弾
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トヨタは社会を欺いている!〜エド委員長「組合つぶし企業ナンバーワン」と糾弾

動画(10分)

 日本のグローバル企業がアジアで悪辣な人権侵害行為を行っていることは、サンケン電気、日東電工などで知られてきたが、その原点は日本のトップ企業トヨタ自動車によるフィリピントヨタ「大量解雇・組合つぶし」だろう。

 2001年に正当な選挙で選ばれたフィリピントヨタ労組に対して、トヨタは233名の組合員を解雇して組合を潰そうとした。現社長の豊田章男氏は当時現地会社の常務取締役として組合つぶしを指導した本人であった。組合の粘り強い闘いに、ILO(国際労働機関)はフィリピン政府に6度も是正勧告が出されたが、トヨタは勧告を無視し続けている。トヨタのこうした姿勢が、長期争議をもたらし、現地フィリピンの労働者を長い間、路頭にほおりだし苦しめてきたのだ。

 しかし24年経っても、フィリピントヨタ労組の人たちは諦めていない。ことしもエド委員長とジェイソン執行委員の2名が来日し、愛知本社や東京本社への要請行動を行った。日本の労働者も、10月16日午後3時から「けんり東京総行動」のひとつとして、国際連帯の抗議行動を行った。神奈川シティユニオンの外国人労働者による「不屈の民」の力強い歌声がトヨタビルを包んだ。

 この日、フィリピントヨタ労組は会社側と1時間ほどの面談を行い、改めて争議解決を申しいれた。ILO勧告は「あまりに酷い権利侵害であり、復職あるいは補償金支払いによる解決」を求めており、労組側は会社にILO勧告の履行を迫った。しかしこの日の面談でも、会社側はまともに答えずほぼ「無言のゼロ回答」だった。終了後インタビューしたが、ジェイソン執行委員の表情は暗くない。「私は楽観的に考えている。必ず豊田社長らに伝わると思う」と記者に語ってくれた。

 抗議集会でエド委員長は訴えた。「トヨタは人権尊重を宣伝しているが、それはまったくのウソ。トヨタは社会を欺いている。トヨタは、組合つぶし企業ナンバーワンであり、人権尊重違反企業のナンバーワンである。私たちは違法に解雇され、24年にわたってたたかっているが、これはまっとうな労働者の権利に基づいている。日本のみなさんと一緒にこれからもたたかっていきたい。国際連帯万歳!」と。

 最後に数百人の人たちが「フィリピントヨタの組合つぶしを許さないぞ!」とシュプレヒコールを上げた。(M)


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