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きちんと生ききった人生/まるでドラマの三時間「笠原眞弓さんを偲ぶ会」 | ||||||
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きちんと生ききった人生〜まるでドラマの三時間「笠原眞弓さんを偲ぶ会」堀切さとみ 10月4日、「笠原眞弓さんを偲ぶ会」が行われた。ギャラリー古藤は30人を超える人でいっぱい。安保法制に反対するママの会、有機農業映画祭、レイバーネット、市民運動や消費者運動と人たち。 「献杯を頼まれたけど、どうやったらいいのかチャットGPTに教えを請うた」という農業ジャーナリストの大野和興さん(写真上)に始まり、集まった人たちの話はどれもこれも面白い。 笠原さんは笠原さんの魅力は、言いたいことをズバッというのに憎まれないこと。自分がいいと思ったことをやる。簡単なようで難しい。抗がん剤で具合が悪くなった笠原さんは、活動できなくなるからといって抗がん剤治療をスッパリやめ、自分のやりたいことをやった。そのことを親族は理解しなかったようだ。その代わり、世代を超えた沢山の仲間や友達がいた。 笠原さんと同世代の親友の二人が、緩和ケアでの最期の笠原さんのことを話した。「もう終わり、もうダメ」と手を握ってハッキリ言ったそうだ。自分の命が尽きるのを、きちんと伝えて死ぬ。何ということだろう。
三時間、まるでドラマをみているようだった。過去のことを語らなかった笠原さんの人となりが、みんなの話からくっきりと浮き上がってくる。こんな追悼会があるんだな・・・。
今年の春。笠原さんは、自分が企画したレイバーネットТVの打ち合わせに入院先から参加した。「お願いだから私が言うとおりにやってよね」と苛立っていた笠原さん。あの時の軍拡反対、農業問題の放送。よかったでしょう? ●死者が生者を結びつける・・・永田浩三さん(FBから/写真下)今年7月に亡くなられた笠原眞弓さん。享年82。笠原さんを大事に思う方たちが、ギャラリー古藤に結集する。手作りの小規模の偲ぶ会。奇跡のような3時間。二次会も盛り上がる。故人の人徳とは、こういうものだと思う。死者が生者を結びつける。笠原眞弓さん、ほんとうにありがとうございました。 ●あの時ほんと楽しかったね・・・根岸恵子さん(メッセージ)もうずいぶん前に、「私死んじゃうの」と私に告げたことがありました。その時は真面目に取り合わなかったけど、後で病気のことを知りました。それで楽しい思いをして欲しくて、新年会を企画しました。その新年会は何年か続き、ある時誘ったカメルーン人の友人と笠原さんは親しくなって、彼の家にカメルーン料理をご馳走になりに行ったりしました。笠原さんはとても嬉しそうな顔をしてました。あれからなんも経ったけど、あの時ほんと楽しかったね。●笠原さんの思い出・・・柴田武男さん(メッセージ)笠原さんとの出会いは、レイバーネットの会議です。松原さんの強面の司会にもかかわらず、みんなが好き勝手喋る進行にまず驚かされました。もっと、驚いたのは、いつの間にか話がまとまって終わったことです。みんな勝手に喋ったのにこれでまとまったの、という驚きです。他の会議でも同じでした。なんでこんなことが起きるのか、不思議なことですが、何となく分かってきました。好き勝手喋る中で笠原さんが進行役で話しが前向きに進んでいくのです。笠原マジックかと思いました。個人的には、足尾銅山の事前調査に同行したことでの出来事があります。足尾銅山は鉱毒事件で悪名高いですが、朝鮮人、中国人の強制連行の酷い歴史があり、山中にひっそりと朝鮮人犠牲者の追悼の墓地があります。ハングルです。それを笠原さんは一つずつ読み解いてなんとも言えない哀しい表情をされてました。虐げられた人達への共感の想いが伝わりました。 ●また会いましょう 笠原さん・・・高幣真公さん(メッセージ/写真右 2025年5月)彼女と私は同じ船橋市に住んでいたので地域の政治活動も一緒に行いました。衆議院選挙のための市民連合、オスプレイの木更津への配備反対、ペシャワール会支援、幕張メッセでの武器見本市反対などでした。私は党派的な偏見に支配されがちなのに対して彼女は忍耐強く市民運動を支え続けました。友人たちと新年会や飲み会など個人的な付き合いも楽しかった思い出です。 最後に連帯したのはガン闘病でした。彼女は長く乳腺ガンを闘い続けていました。私が3年前に咽頭がんが見つかり、さらに今年大腸がんを手術しました。彼女に生き方や闘病に学びたいと教えを乞いました。彼女はフェイスブックに日常の闘病に関する日々の切実な告白をしていました。そこから決してガンに負けない彼女の明るさと生きる執念を知り、私は励まされました。 天国の笠原真弓さん、そちらで語ったり、美味しいものを食べたり自由に活動しているでしょう。私も間もなくそちらへ参ります。また一緒に楽しみましょう。 Created by staff01. Last modified on 2025-10-06 17:44:53 Copyright: Default |