8月19日付け東京新聞「本音のコラム」(鎌田慧)で『抵抗川柳句集』が取り上げられました。以下、紹介します。

反原発の集会などに、自作の川柳を大書したむしろ旗をカツ」だ、作務衣姿黒縁メガネの小柄な男性があらわれる。職業も本名もしらない。でももう十数年顔を出している常連だ。乱鬼龍という恐ろしげなペンネームだが、「乱」さんと親しみを込めて呼ばれている。
最近は世の中、「ぼんやりとした不安」が漂う戦争と戦争の間の「戦間期」ではなく、あくまでも「戦後」でいたい、との願いが強まっている。
「戦争が廊下の奥に立っていた」(渡辺白泉、1939年作)というのでは恐ろしい。まして「手と足をもいで丸太にしてかへし」(鶴彬)とされた戦傷者が出るようでは、何のための敗戦だったかが問われよう。
「戦争が選挙するたび近くなり」(乱鬼龍)
この句は、7月に乱さんが中心に発行した「抵抗川柳句集」に収録されている。発行所はレイバーネット日本川柳班。「さようなら原発」集会や経済産業省とか首相官邸前デモで知り合った人たちが、露天で句会をひらいて、句集を発行した。
「9条の国が爆買い殺人機」(八金)
「憲法の上にするする星条旗」(笑い茸)
「タイヒラメ接待浮上の潜水艦」(かぼす)
海上自衛官と潜水艦メーカーとの接待汚職など、日常的に進行している現実を、グサリと一行で射止める。その批判精神が戦争への抵抗力となる。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
句集は好評販売中。以下からお申し込みください。郵便振替による後払いです。
https://labornetjp.jimdofree.com/order
1冊 700円(税込)送料 3冊まで210円。10冊以上は1冊あたり500円
レイバーネット日本川柳班 tel 03-3530-8588 fax 03-3530-8578
Created by
staff01.
Last modified on 2025-08-19 21:12:13
Copyright:
Default