「ベントする時、東電はためらわなかったのか」〜井戸川前双葉町長の訴え | |
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堀切さとみ 福島被ばく訴訟(井戸川裁判)が、2月5日に結審した。東京地裁103号法廷は満席。10年に及ぶ裁判を支え続けた人、今回初めて傍聴した人、双葉町民や福島県内から駆け付けた人もいる。11名の被告側(国・東電)代理人を前に、代理人も立てず、たった一人で原告席に立つ井戸川克隆さんを見守った。
福島第一原発5,6号機が立地する双葉町。事故を起こす前から「町長、大丈夫です。事故は起こしません」と東電は言い続けてきた。双葉町民なら誰もが知っている「止める、冷やす、閉じこめる」。しかし、地震と津波で原発は壊れ、何一つ約束通りにはならなかった。そして、事故の半年前に佐藤雄平福島知事(当時)主導で行われた避難訓練マニュアルは、まったくもって反故にされた。 一番声を震わせたのは、ベントのことだった。 たった一人で、吠え続けてきた。こんな首長がいることを、多くの人は知らないだろう。避難計画を提出して再稼働を待ち望むような原発立地の町の首長は、井戸川さんのように闘う覚悟などないだろう。 事故から14年間、たくさんの人が病に倒れ、亡くなった。でも、井戸川さんは元気だ。放射能による被ばくと政府の嘘から、町民を守りたい。その思いは14年間、まったく揺るがなかった。 判決は7月30日10時30分から、東京地裁103号法廷で言い渡される。
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