JCA-NET8月セミナー : ビッグテックの営利サービスからどうやって切り替えるか | |||||||
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小倉です。8月のセミナーの案内です。 お願い。この案内は転送自由です。関心のありそうな知り合いや関係者、あるいはぜひ紹 介したいという方達にも紹介をお願いします。私のメールアドレスや電話番号はそのまま 転送していただいて構いません。 __________________________________________ JCA-NETからのお知らせ(8月のセミナー予告) JCA-NET __________________________________________ 2024/8/4 Table of Contents _________________ 1. セミナー1:8月20日(火) 19時から ビッグテックの営利サービスからどうやって切り 替えるか――その障害をどう乗り越えるか 2. セミナー2:8月25日(日) 15時から 国連サイバー犯罪条約――審議が大詰めにはいっ た世界規模の監視国際法 3. セミナー3:8月28日(水) 19時から フォローアップ 4. 参加方法 1 セミナー1:8月20日(火) 19時から ビッグテックの営利サービスからどうやって切り替 えるか――その障害をどう乗り越えるか ================================================================== (申し込み方法は最後をごらんください) わたしたちのネットを中心としたコミュニケーション環境の大きな部分を、巨 大な多国籍資本(ビッグテック)が支配していることは周知の事実です。私たち のネットでの行動は、検索、メール、ウエッブ、SNSなどを中心にしています が、そのほとんどが営利目的で提供されている無料のサービスに依存していま す。他方で、こうしたサービスが、利用者の意識しないところで様々な手法を 駆使して個人データを収集したり、あるいは、ターゲティング広告やステルス 広告などを通じて、私たちの判断や嗜好に深刻な影響を与えていることも次第 に知られるようになりました。 こうしたビッグテックの行動は、私たちのコミュニケーション行動だけでなく 政治や人権に関わる分野にも影響力を行使しています。たとえば、Googleと Amazonはイスラエル政府と契約してガザにおける軍事行動に必要なデータの解 析などに関与してきました。またFacebookやXは、イスラエル国内のアラブ・ パレスチナの人々へのヘイトスピーチを意図的に容認するようなモデレーショ ン政策をとっており、繰り返し人権団体などから批判を受けてきました。 他方で、市民運動や社会運動では、世界的にみても、問題のあるビッグテック のサービスに深く依存し、彼らのサービスなしには情報の有効な拡散ができな いところに囲い込まれています。しかし、人権や監視問題に関心をもつ多くの 人達は、ビッグテックの問題を無視しているわけではありません。問題を自覚 しながらも、そこから決別することの困難を感じながら、様々な試行錯誤を繰 り返すようになっています。 このセミナーではこれまでも、既存のサービスから脱却するための様々な選択 肢を紹介してきました。しかし他方で切り替えに際しては、なかなか決断がつ かなかったり、アカウントを作成したが使いこなせなかったり、グループウェ アでは他の参加者の理解を得ることに迷いがあったり、といったケースが少く ありません。今回は、既存のサービスからの切り替えをめぐる課題を中心に取 り上げて、参加者の皆さんと一緒に切り替えのハードルを下げる工夫について 一緒に考えてみます。 資料(これまでのセミナーで取り上げた関連テーマ) 脱 Google <https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/BA2fXdBTTxeqFo8> SNS のオルタナティブへの移行を考えるのオルタナティブへの移行を考える X(Twitter)X(Twitter) から分散型から分散型 SNS(mastodonSNS(mastodon な どなど )) への選択をへの選択を <https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/DaAwpTaapGxTPFj> Google のサービスを使わない共同作業を工夫する <https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/J6aRkHmRDfQG59i> Libre Officeを使ってみる――ワード、エクセル、パワポからの卒業へ <https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/fQHRZojorg4gPQZ> オンライン会議システムとAIビジネス―ZOOMが巻き起こした波紋の教訓 <https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/rApoAMpo2tcjqZc> インターネットの情報操作・情報統制―戦争とSNSを中心に <https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/ARm6Pbct9me8qbk> 2 セミナー2:8月25日(日) 15時から 国連サイバー犯罪条約――審議が大詰めにはいった 世界規模の監視国際法 ================================================================== (申し込み方法は最後をごらんください) このセミナーで昨年9月に、国連サイバー犯罪条約をとりあげて1年になります。 今年9月にはこの条約案が国連総会にかけられる可能性がでてきています。こ の条約は、「サイバー犯罪」の取り締まりを名目にしていますが、実際の条文 案では、コンピュータを用いた違法行為を広範囲にわたって対象としており、 各国の捜査機関が国境を超えた連携をとりながら、私たちのパソコンやスマー トフォンなどへの監視や捜索をより広範囲にわたり、より強力に行なえるよう な内容になっています。もしこの条約が成立し、日本が批准することになれば、 既存の刑事司法制度を根底から覆しかねない大きな影響を及ぼすことになりま す。 この条約は、ロシアなどが提案し、これに日頃は対立関係にある欧米や日本な どが相乗りして制定への作業が進められてきたという経緯をもっています。ま た、この条約策定は、各国の警察などが中心となり国連の麻薬犯罪事務所 (UNODC)が事務局となって推進してきたもので、人権を脆弱にしかねないと国 連の人権機関から危惧されていきたものでもあります。 特に人権団体などが注視しているのは、抑圧的な政策をとる国々が、この条約 を利用して、自国の反政府運動やジャーナリストへの弾圧の手段に用いたり、 難民やLGBTQなど権利の脆弱な人々への悪影響、令状主義の形骸化や警察の国 境を超えた連携強化が問題視されています。このセミナーでは前回に引き続き 条約草案について、最新の状況を紹介するとともに、人権団体などが条約案の 何を問題としているのかについても紹介します。 資料 (2023年9月のセミナー)国連サイバー犯罪条約―今争点となっている深刻な課 題とは <https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/GqBN8EDJABDR7ak> 国連サイバー犯罪条約関連のドキュメント <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/374> (EFF)国連サイバー犯罪条約年表 <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/eff_un-cybercrime-treaty-timelinemain-content_jp/> (EFF)国連サイバー犯罪条約草案は、プライバシーやデータ保護に関する強固 なセーフガードなしに国家の監視権限を危険なまでに拡大する <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/eff_un-cybercrime-draft-convention-dangerously-expands-state-surveillance-powers_jp/> (EFF)セキュリティ研究者とジャーナリストを危険にさらす:国連サイバー犯 罪条約案を非難すべき理由 <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/eff_journalists-and-security-researchers-risk-why-you-should-hate-proposed-un_jp/> (EFF)国連監視条約草案の危険な欠陥に対処するよう、国連の主要人権担当官、 企業、技術団体から要請が相次ぐ <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/eff_calls-mount-principal-un-human-rights-official-business-and-tech-groups-address_jp/> (EFF)広範な適用範囲は、表現行為に対する国境を越えたスパイ行為を容認す る: 国連サイバー犯罪条約草案に反対すべき理由 <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/eff_overbroad-scope-will-authorize-cross-border-spying-acts-expression-why-you-should_jp/> 3 セミナー3:8月28日(水) 19時から フォローアップ ================================================ (申し込み方法は最後をごらんください) 毎月最後の回は、これまでのセミナーで取り上げたテーマの積み残しや、うま く解決できなかった課題、あるいは皆さんが抱えている疑問や問題を出し合っ て解決していく回になります。今月はSNSの乗り換えに伴う問題や国連サイバー 犯罪条約を取り上げましたが、いずれも時間内に全てのトピックを消化するこ とはできない大きなテーマです。ぜひフォローアップの回を利用して疑問や意 見などを出していただければと思います。また、今月のテーマだけでなく様々 な話題も自由に提起していただいて構いませんし、セミナーに参加できなかっ た方も、ぜひ遠慮なく参加してください。 このセミナーではLinuxOSにも力を入れています。初心者の方でLinuxに関連す る質問などができる場所が限られていますので、ぜひ疑問や質問を持ち寄って ください。 そのほか技術的なテーマとして、これまでセミナーで取り上げてきたものの一 例。 - TwitterやFacebookに代替するMastodonの使い方 - CryptPadの使い方 - パスワード管理 - Wordpressによるブログの設置 - Zoomに代替するJitsiを使ったオンライン会議 - 暗号化サービスProtonやTutanotaのメールサービス - 機械翻訳の活用(DeepL) - LinuxOSの導入と活用 - ブラウザのプライバシー、セキュリティ設定 - Internet Archiveの使い方 など。 最近の社会・政治的なテーマでセミナーやメーリングリストなどで話題になっ た事柄の一例。 - 国連サイバー犯罪条約 - ガザ戦争とIT産業の戦争責任 - 能動的サイバー防御 - 生成AI - スマートシティ - マイナンバーとデジタルID - インターネット遮断 - 政府による暗号規制 - ミャンマー軍事政権とネット監視 - ジェンダーとインターネット など。 4 参加方法 ========== 参加費 無料(カンパ大歓迎) JCA-NETの会員以外の方でセミナーに初めて参加される方は予約が必要です。 下記の申し込みフォーム(cryptpadのサイト)から申し込んでください。 <https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/apps/forms/s/5DiaJnWSiiYBHnrXCPoYkpbr> あるいはメールで申し込む場合は jcanet-seminar@jca.apc.org まで以下の各項目を記載して申し込んでください。 申し込み内容 - おなまえ - メールアドレス - 参加希望のセミナー番号(複数可) - 今後もセミナーの案内を希望するばあいは「案内希望」とお書きください。 - セミナーのメーリングリストに参加希望のばあいは「メーリングリスト希望」 とお書きください。 オンラインはJitsi-meetを使用します オンライン会議室 Jitsi-meetのマニュアル <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93> JCA-NETの会員メーリングリスト、セミナーメーリングリストに登録されてい る方は、当日30分前に、メーリングリストからの会議室案内をみてアクセスし てください。 ----- 余裕のある方は是非カンパをお願いします。 セミナーはJCA-NETの会員の会費で運営されています。 郵便振替口座 JCA−NET (シ゛ェイシーエイ−ネット ) 記号番号:00190-3-417584 ゆうちょ銀行〇一九店 417584 問い合わせ先 小倉利丸(JCA-NET理事) toshi@jca.apc.org 070-5553-5495 Created by staff01. 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