
投稿者: 小野政美
<速報>8月1日(木曜15時〜)に「歴史」・「公民」の採択です。名古屋市教育委
員会の中学教科書採択会議第一日(2024.7.26)報告(小野)
名古屋の小野です。
いつも大変お世話になっています。
<速報>名古屋市教育委員会の中学教科書採択会議第一日目(2024.7.26)報告。8月1日
(木曜15時〜)に「歴史」・「公民」の採択です。(小野)
1.7月26日(金)10時開会;会場=市役所東庁舎5階大会議室(50席)で、名古屋市
教育委員会の中学教科書採択会議が行われました。
傍聴希望者は67名。傍聴定員の50名が抽選で入りました。
市民は12名、右派団体代表1名(「ウソの歴史教育で日本人が貶められています」のチラ
シを配布)で、市民4名が抽選に外れ、傍聴できませんでした。
なお、50名の内、37名が教科書会社関係者でした。
また、記者席は1名(毎日新聞)、公職者席は1名(日本維新会・大島議員)でした。
2.名古屋市教育委員会の中学教科書採択会議第一日目は、6名の教育委員の内、2名が欠
席しました。欠席自体も欠席理由等も不明のまま開会したため、会議後、抗議し、名古屋
市教委事務局は落ち度を詫びました。
3.採択審議の前に請願審査で、請願書を提出した、「愛知 教科書市民の会」として、
名古屋市の退職中学社会科教員が、「育鵬社」・「自由社」・「令和書籍」(歴史)の歴
史・公民教科書は、日本国憲法の基本原則である「国民主権・人権保障・戦争放棄」を根
本原則とする日本国憲法と相容れず採択すべきではない、「国民主権・人権保障・戦争放
棄」の大切さを学ぶことのできる教科書を採択してください」と口頭陳述、また、請願書
を提出した名古屋市内の学校に子どもがいる保護者の方が「太平洋戦争を大東亜戦争と併
記し教育勅語や大日本国憲法を肯定的に記述する教科書が採択されないことを強く希望し
ます。また特定の民族ばかりが優れた国民であると教育を受けることは差別の再生産であ
り、「なごや子どもの権利条例」にも違反する」との口頭陳述を行い拍手もありました。
4.詳しい報告は追って行いますが、本日の採択は、以下の通りでした。
◆小学校教科書は、現在使用中の教科書の使用を継続する。
◆中学の教科書。
国語=教育出版⇒光村出版
書写=教育出版⇒光村
数学=啓林館
音楽(一般)=教育芸術社
音楽(器楽合奏)=教育芸術社
保健体育=大日本図書⇒大修館(学校現場)の意見では、大日本図書が圧倒的との報告)
でした。
5.各教科書の採択審議では、教育長を含む4名(2名欠席)の教育委員を前に、各教科書
について、名古屋市教委事務局(各教科指導主事ら)から、「教科用図書調査専門委員会
」の『調査研究報告書』、「教科用図書学校調査会」の『調査研究報告書』の結果報告、
教科書展示会(6.4から6.28まで)の「市民の声」が何名だったかを報告しました。ただ
、『報告書』の内容やまた、事務局から、名古屋市教委独自の「意見聴取会」は、早稲田
大学教授の根津ともみ氏から「学習指導要領」についての意見を聴取したとの報告もあり
ました。
6.市教委事務局からの報告に対して、坪田教育長を含む4名の教育委員から質問・意見
があり、市教委事務局が応答しました。
本日の採択では、「無記名投票」を行わず、すべて、議長の坪田教育長から出版社名を上
げ、「ご異議ありませんか」、(異議なし)、「それでは・・に決定いたします」と進み
採択教科書が決定しました。採択審議では、出席した3名の委員が毎回、質問・意見を出
し、議長がまとめて採択に進みました。
今回も、学校現場からの意見である、「教科用図書学校調査会」の『調査研究報告書』の
結果、「教科用図書学校調査会」の『調査研究報告書』の結果、教科書展示会(6.4から
6.28まで)の「市民の声」は、教育委員と教育委員会事務局にしか公表されていません。
本日の採択会議では、教育委員からの発言の中に、学校現場の先生たちの池を大事すべき
だとか、子ども目線で採択すべきだとの意見もありました。
しかし、最後の保健体育の採択の審議では、学校現場からの意見である、「教科用図書学
校調査会」の『調査研究報告書』の結果から、学校現場の先生たちが、なぜ、不祥事のあ
った「大日本図書」を圧倒的に支持したか分からないという教育委員の意見も複数あり、
保健体育では、「大日本図書」から「大修館」に変更されました。
◆このことは、次回、8月1日に行われる中学「歴史」と中学「公民」の採択で、学校現場
からの意見である、「教科用図書学校調査会」の『調査研究報告書』の結果、「教科用図
書学校調査会」の『調査研究報告書』の結果、教科書展示会(6.4から6.28まで)の「市
民の声」とは異なる「育鵬社」(「令和書籍」・「自由社」は極端なので、「育鵬社」を
!)が多数意見になり、無記名投票で「育鵬社」が採択される可能性があります。
7.河村たかし名古屋市長が「祖国のために命を捨てるというのは、相当高度な道徳的行
為だ」、「国のために自分の命を捧げるのは勇気のあること」と発言し、河村市長任命の
名古屋市教育委員が、右派5名・非右派1名となり、8月1日の中学「歴史」・「公民」
、8月7日の中学「道徳」教科書採択が危ない状況です。
◆◇以下、お願いです。
(1)名古屋市教育委員会の今年の中学教科書採択会議(6名の教育委員で審議・採択決
定)で、「国民主権・人権保障・戦争放棄」を根本原則とする日本国憲法とは相容れない
、「育鵬社」、「自由社」、「令和書籍」の社会科歴史教科書、「育鵬社」、「自由社」
の社会科公民教科書は採択させないように、また、日本国憲法の根本原則である「国民主
権・人権保障・戦争放棄」の大切さを学ぶことができる教科書を採択できるようにご協力
をお願いします。
◆「育鵬社」、「自由社」、「令和書籍」等の危ない教科書を採択させないよう要請FAX
の送信をお願いします。
◆要請先は、
名古屋市教育委員会総務課庶務担当の
FAX 052−972−4175 です。
よろしくおねがいします。
◆団体と個人の要請ができます。二つとも送信できる方は両方ともお願いします。
なお、4年前の名古屋市教科書採択では、FAX要請書が大きな役割を果たしました。
◆「団体用・個人用要請書の文面は以下の参考例を参照してそれぞれお書きください。
****************************************
***
2024年7月 日
名古屋市教育委員会教育長 坪田知宏様
同 教育委員・鎌田敏行様
同 教育委員・中谷素之様
同 教育委員・粟生万琴様
同 教育委員・山本久美様
同 教育委員・水野孝一様
*団体名(代表者名)
*所在地
*個人の名前で出す場合は、個人名
2025年度使用中学校教科書の採択に関する要請書
職務への精勤、お疲れ様です。
さて、貴職の教育委員会議での中学校次期教科書の採択に関して、下記のとおり強く要請
します。
(1)「国民主権・人権保障・戦争放棄」を根本原則とする日本国憲法とは相容れない、
「育鵬社」、「自由社」、「令和書籍」の社会科歴史教科書、「育鵬社」、「自由社」の
社会科公民教科書は、採択しないでください。
(2)日本国憲法の根本原則である「国民主権・人権保障・戦争放棄」の大切さを学ぶこ
とができる教科書を採択してください。
(3)各学校から出された教育現場の教員の意見、教科専門委員の意見を大切に参考にし
てください。
(4)教科書展示会での「市民の感想・意見」を大切に参考にしてください。
****************************************
****
8.名古屋市教委の残り2回の中学採択会議を傍聴してください。
◆8月1日に行われる中学「歴史」と中学「公民」が特に重要です。
◆採択予定教科は、社会(地理的分野)、社会(歴史的分野)、社会(公民的分野)、地図
、技術・家庭(技術分野)、技術・家庭(家庭分野)です。
◆中学教科書採択会議8月1日(木)15時開会;会場=市役所東庁舎5階大会議室(50
席)。
傍聴申込受付は、名古屋市役所東庁舎6階教育委員会総務課(東庁舎の南端)受付です。
傍聴申し込み人数がオーバーした場合は、14時30分から抽選になります。
傍聴人数は50名です(本日の傍聴は67名が傍聴申し込みし抽選。100名の傍聴の要請を
行いましたが)。
例年、教科書会社関係者が多数傍聴申込受付に並びます。
◆中学教科書採択会議最後の3回目は、「8月7日(水)午後」だけが発表されていて会場
等の詳細は未発表です。
<採択予定教科は、理科・美術・英語・「道徳」の予定ですが、7月26日、8月1日の採択
会議での積み残しがあれば変更もあります>
◆以上、名古屋市教育委員会教育委員への要請FAX送付と採択会議傍聴をよろしくお願い
いたします。
全国で梅雨明け、猛暑が続きます。
くれぐれも熱中症・コロナにご留意ください。
お元気で。再見。
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Last modified on 2024-07-26 18:33:39
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