小倉利丸 : JCA-NET5月のセミナーの案内 | |
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小倉利丸です。以下、JCA-NET5月のセミナーの案内です。 セミナー1は、2022年に取り上げたInternet Archiveを再度とりあげます。すでにお使い の方がいたらぜひ感想やご意見などお聞かせください。またセミナー2は、これまでも何 度か取り上げてきたパレスチナの戦争とネットの関わりについて、より踏み込んでわたし たち自身のSNSなどとの付き合い方について、議論できればと考えています。ぜひご参加 ください。 __________________________________________________ JCA-NETセミナー2024年5月JCA-NETセミナーのお知らせ JCA-NET (2024/5/1) https://www.jca.apc.org/ __________________________________________________ Table of Contents _________________ 1. セミナー1:5月21日(火)19時 運動の記録(チラシ、パンフから写真、動画まで)を残す 2. セミナー2:5月25日(土)15時 戦争とジェノサイドに加担するプラットフォーマーと決 別するために――何ができるか、何をすべきか... 3. セミナー3:5月29日(水)19時 フォローアップ 4. 参加方法 5. オンライン会議のマニュアル、参加費、問い合せ先など 1 セミナー1:5月21日(火)19時 運動の記録(チラシ、パンフから写真、動画まで)を残す =============================================================================== 高齢化のなかで、地域の小さな市民運動、住民運動や労働運動のなかには、長 い闘いの歴史と経験をどのようにして次の世代に継承するのかに苦労している ところが多くあります。紙媒体をそのまま残すとすれば、資料の価値を理解し てくれて保存してくれる場所を探さねばならず、公立の図書館や大学などがこ うした運動の記録を快く受け入れてくれるとは限りません。記録の保管者が高 齢化したり他界した場合に資料が散逸することも珍しくありません。他方でデ ジタル化されてネット上にある記録も、団体が解散したり個人がプロバイダー との契約を打ち切ってしまえば、その段階でアカウントは削除されてウェッブ は閉鎖されるなどになるので貴重なデータが消失してしまいます。デジタルの データは紙以上に保存が難しいとすらいえます。 その一方で、国や企業などは記録を保存して自分たちにとって都合のよい歴史 を後世に伝えようとするでしょう。こうした不釣り合いな記録の存続環境は、 将来、歴史の評価を誤らせる結果になるだろうことも容易に想像できます。こ うした事態をなんとか回避して、可能な限り自分たちの活動の記録を当事者自 身の手で残すこともまた運動を担ってきた人達に課されている大きな宿題になっ ています。 今回のセミナーでは、米国に拠点を置くInternet Archiveを紹介します。この サイトについては2022年7月のセミナーで取り上げたことがあるので、今回は2 回目になります。Internet Archiveは、チラシやパンフのような紙媒体のもの から音、映像、写真といった様々な種類のデータをその容量の大きさを問わず 収集して公開してくれるサイトです。ウエッブについても閉鎖されたものであっ ても記録して残せるようになっています。たとえばJCA-NETのウエッブサイト 上にはすでに存在していない20年前のウエッブ上のデータもInternet Archive からアクセス可能です。このInternet Archiveを実際にどのようにしたら使え るのか、登録方法からデータのアップロードの方法まで、実際に使えるように なるためのノウハウについて、前回よりもより具体的に説明できるようにする 予定です。 開催方法:オンライン(申し込み方法は最後をごらんください) 参考資料 Internet Archive <https://archive.org> Wayback Machine <https://archive.org> Internet Archive Help Center <https://help.archive.org>インターネット ワーカイブについて(機械翻訳) <https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/w8ghJBvhDITterWfDa0rWP2VjXmYjwEkI7XWCsb-3+Q/> 22年7月25日JCA-NETセミナー資料 <https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/s/5HNFaq3pGeT5bz7> 2 セミナー2:5月25日(土)15時 戦争とジェノサイドに加担するプラットフォーマーと決 別するために――何ができるか、何をすべきか... ==================================================================================== 今から3年前の2021年、GoogleやAmazonの労働者からの呼びかけで立ち上げら れたキャンペーンにNo Tech For Apartheitがあります。当時AmazonとGoogle は、イスラエル政府と軍との間でProject Nimbusと呼ばれる12億2000万ドルの 契約を結びました。この契約がイスラエルのパレスチナに対するアパルトヘイ トや空爆のための軍事技術を含んでいるとして、反対運動は、会社からの解雇 などの攻撃を受けながら現在まで続けられています。そして最近新たにGoogle がイスラエル国防省と契約していることも明らかになりました。 他方で、XやFacebook、InstagramなどのSNSやYouTubeは、パレスチナの人々の 発信を意図的に抑制するポリシーを実施する一方で、イスラエルの首相をはじ めとする政府高官や軍関係者が繰り返しジェノサイドを煽るような発言をSNS で拡散するなど、イスラエル国内からのジェノサイドを煽るような発言を放置 してきました。これがイスラエル国内での戦争を支持する世論を生み出してた 側面は否定できません。 反戦平和運動など市民運動は、こうしたプラットフォーマーのアパルトヘイト /ジェノサイド加担がありながら、そのサービスを拒否するといったアクショ ンは目立ちません。それだけ運動の側にとってもプラットフォーマーのメディ ア拡散効果は無視できない力をもっているということでもあります。しかし、 ジェノサイドに加担する企業のサービスを使い続け、結果として企業の利益に 寄与することは、果して正しい選択なのかどうか、今一度真剣に議論してみる べき時だと思います。 今回のセミナーでは、プラットフォーマーのサービスをボイコットするために 何が障害になっているのか、どうしたらオルタナティブへの切り替えが可能な のか、既存の営利目的のサービスに依存しない運動のコミュニケーション文化 をどうしたら創造できるか、など様々な問題を議論の俎上に乗せます。 開催方法:オンライン(申し込み方法は最後をごらんください) 参考資料 パレスチナデジタル権利連合は、ジェノサイドの案件関するICJ暫定措置命令 を受け、オンラインプラットフォームに対処の措置を要求 <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/345> (dair)#NoTechForApartheid <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/dair_notechforapartheid_jp/> (Time)グーグル、イスラエル国防省と契約 <https://cryptpad.fr/pad/#/2/pad/view/mbPwQ2JeL4xVPP53Pbs-Kp2niN92gFIqiHCL4Fm1m6Y/> (medium)イスラエルによるアパルトヘイトに加担するGoogle <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/medium_googles-complicity-in-israeli-apartheid-how-google-weaponizes-diversity-to-silence-palestinians_jp/> (Wired)Xはイスラエル・ハマス衝突の「偽情報」を溢れさせている <https://wired.jp/article/x-israel-hamas-war-disinformation/> Facebookに伝えよう。 パレスチナを黙らせるな <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/stopsilencingpalestine/> (Human Rights Watch)Meta: パレスチナ・コンテンツへの組織的検閲 <https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/human-rights-watch_meta-systemic-censorship-palestine-content_jp/> 3 セミナー3:5月29日(水)19時 フォローアップ =========================================== 毎月最後の回は、これまでのセミナーで取り上げたテーマの積み残しや、うま く解決できなかった課題、あるいは皆さんが抱えている疑問や問題を出し合っ て解決していく回になります。 今回も様々な質問などを自由に出していただいて構いません。今月は、運動の ドキュメントを保存・公開するサイトとしてInternet Archiveの紹介と使い方、 プラットフォーマーによる戦争・ジェノサイド加担にどのように対抗するかを 取り上げました。90分の短かいセミナーだけではフォローしきれないことも多 いと思います。質問や疑問があればぜひこのフォローアップの回を活用してく ださい。またセミナーに参加できなかった皆さんも遠慮なく気軽に参加してみ てください。 セミナーでは、LinuxOSの紹介にも力を入れてきました。Linuxを新規に使いた いという皆さんや、すでにLinuxを使っている方たちとの情報交換の場として も活用してください。 技術的なテーマとして、これまでセミナーで取り上げてきたものの一例。 - メールの基本的な仕組み - パスワード管理 - ブラウザのプライバシー、セキュリティ設定 - Jitsiを使ったオンライン会議 - 暗号化サービスProtonやTutanotaのメールサービス - CryptPadの使い方 - 機械翻訳の活用(DeepL) - LinuxOSの導入と活用 - Internet Archiveの使い方 - Open Street Mapの使い方 - LibreOfficeのインストールと使い方 - Mastodonの使い方 など。 最近の社会・政治的なテーマでセミナーやメーリングリストなどで話題になっ た事柄の一例。 - 刑事訴訟法とコンピュータ、インターネット - イスラエル・パレスチナ戦争 - 国連サイバー犯罪条約 - 「能動的サイバー防御」の問題点 - 監視社会とジェンダー - 生成AI(ChatGPT) - スマートシティ - マイナンバーとデジタルID - 政府によるインターネット遮断 - 政府による暗号規制 など。 開催方法:オンライン(申し込み方法は最後をごらんください) 4 参加方法 ========== 参加方法: ■JCA-NETの会員、セミナーのメーリングリスト(digital-rightsまたは seminar-info)登録済の方 当日30分前に、登録されているメールに会議室情報を送信します。また、 JCA-NETの会員メーリングリスト、セミナーメーリングリストに登録されてい る方は、メーリングリストから会議室案内をみてアクセスしてください。 ■JCA-NETの会員以外の方でセミナーに初めて参加される方、上記のセミナー のメーリングリスト未登録の方は予約が必要です。 下記の申し込みフォームから申し込むことができます。(アクセスに若干時間 がかかることがあります) <https://pilot.jca.apc.org/nextcloud/index.php/apps/forms/s/ScAAqR5nzyrDmFFiT5PXGEJX> あるいはメールで申し込む場合は jcanet-seminar@jca.apc.org まで以下の各項目を記載して申し込んでください。 申し込み内容 ・おなまえ ・メールアドレス ・参加希望のセミナー番号(複数可) ・今後もセミナーの案内を希望するばあいは「案内希望」とお書きください。 ・セミナーのメーリングリストに参加希望のばあいは「メーリングリスト希望」 とお書きください。 5 オンライン会議のマニュアル、参加費、問い合せ先など ==================================================== オンラインはJitsi-meetを使用します オンライン会議室 Jitsi-meetのマニュアル <https://www.jca.apc.org/jca-net/ja/node/93> 参加費 無料(カンパ大歓迎) 余裕のある方は是非カンパをお願いします。 セミナーはJCA-NETの会員の会費で運営されています。 郵便振替口座 JCA−NET (シ゛ェイシーエイ−ネット ) 記号番号:00190-3-417584 ゆうちょ銀行〇一九店 417584 通信欄に「セミナーカンパ」とお書きください。 問い合わせ先 小倉利丸(JCA-NET理事) toshi@jca.apc.org 070-5553-5495 Created by staff01. Last modified on 2024-05-05 10:41:55 Copyright: Default |