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投稿者 : ジョルディ・オリオラ・フォルチ(カタルーニャ州・バルセロナ)

スペインの汚い戦争:「カタルーニャ作戦」

 スペイン政府与党であるPSOE(社会労働党)が、カタルーニャ独立に対するスタンスを変更したことで、不快な真実が表面化する穴が開けられようとしている。すなわち、スペインのナショナリズムは、カタルーニャ独立運動を壊滅させようと、政治的目的のために司法を不正に利用してきたことである。このねじれは、スペインを統治するために、PSOEがプッチダモンのカタルーニャ独立支持政党であるジュンツの7票が必要とした事実からだ。PSOEは現在、地方も重要都市も含め、他のいかなる地方政府機関レベルでも代表をほとんど持っていないため、スペインを統治するためには、同党の出身者を政府ポストに多数配置し、経済的に生き残る必要がある。このことからPSOEは暗に次のことを認めざるを得なくなった。すなわち独立運動に対して、クーデター計画者、暴力主義者、テロリスト、人種差別主義者、至上主義者、EUを弱体化させるためにプーチンと盟約を結んでいる......などという虚偽の非難を行っていたのだが、これらすべてがでっち上げであることを知っており、またカタルーニャが「法戦」(汚い司法戦争)を受けていることを分かっており、これらの非難の虚偽性を明らかにする必要が出てきたということである。カタルーニャ独立の唯一の「罪」は、スペインのDNAの一部である攻撃的で強権的なナショナリズムを怒らせたことである。

 私たちは元諜報員から、PP政権が国家資金を使って「カタルーニャ作戦」を組織し、カタルーニャの独立賛成派が関与した可能性のある犯罪を見つけようとし、それが見つからなかったため、スペインのマスコミの助けを借りて、賄賂を渡し、でっち上げ、まったくでっち上げの告発を広めたことを知ることになった。現在、いくつかの新聞が、当時のマリアノ・ラホイ首相がこの国家闇組織による作戦に関する情報を受け取っていた手法について対照的な情報を掲載している。また、容疑者だからではなく、政治的にどのような人物であるかという理由で調査中の人物のリストも判明した。報道によれば、「カタルーニャ作戦」は、無実の政治指導者を告発し、選挙戦に影響を与え、アンドラの銀行を倒産させ、2017年8月にバルセロナでテロを起こしたジハード・グループの情報を隠蔽した......という。

 フランコ独裁の後、スペインの初期民主主義はバスクのテロリスト集団ETAと戦わなければならず、あらゆる汚い戦争(拷問、人権侵害、バスク侮辱、さらにはGALグループによる国家テロ)に訴えたが、カタルーニャ独立運動のような平和的で民主的な運動に対しては、国家による汚い戦争と同じパターンを発動することにしたが、今は犯罪に絡んでない運動を狙った。この攻撃は、諸政党の演説、司法と警察の動き、メディアによって捏造されたストーリーが一緒になって行われているため、真実を公開し、裁判にすることは難しい。しかも、今でこそPP政権の不正行為の摘発に関心を寄せている同じPSOEが、自らの政権のもとではカタルーニャ独立運動に対して違法なスパイ活動や "法戦 "を行ってきたのだから。いずれにせよ、この事件はスペイン国内では解決不可能である。なぜなら、司法の頂点に立つ者自身が犯罪で裁かれることなどありえないからだ。だからこそ、EUの関与が必要なのだ。スペインにペナルティを科し、住民投票という形で民主的な解決策を受け入れさせるのだ。


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