映画『わたしのかあさん〜天使の詩』92歳の山田火砂子監督が舞台挨拶 | |
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爽やかで優しい気持ちに/映画『わたしのかあさん〜天使の詩』を観てジョニーH
●あらすじ 主人公の高子(落井実結子<子ども時代>常盤貴子<成人してから>は知的障がい者の両親の長女として生まれた。秀才だった高子が小学三年生になって両親の障がいに気がつき荒れるところからドラマは始まる。しかし、周囲の人々の感化によって「障がいを持っていたのが自分だったかもしれない」ということに気がつき、だんだん心を取り戻していく。そして、高子はお母さんやクラスで一番仲よしの優子や障がい児童特別支援学級の子どもたちと一緒に、近所の小さい子たちを集めて、絵本の読み聞かせ・お絵描き・折り紙などで遊ぶ「けやき塾」を自宅で始める。やがて高子は福祉に目覚め、障がい者特別支援施設の園長になる。
知的障がい者役の寺島しのぶと渡辺いっけいの演技がとてもさわやかで共感する。ストーリー展開の中での登場人物役をベテラン俳優たちが好演していて、観ていてわくわくしてしまう。子役たちの素直な演技にも引き込まれてしまう。映画の中でたびたび出てくる「かあさんは子どものときから自分が楽しいと思ったことを一生懸命やってきたくんだよね」という周囲の人たちの優しいセリフには、思わずウルっとしてしまった。高子には清という弟がいるのだが、この四人家族はかあさんのおかげでいつも明るく楽しい。家族で歌う童謡「ぞうさん」の替歌がすごく良い。観た後、爽やかでとても優しい気持ちになった。*写真=山田監督(右)と筆者 『ユニバーサル・デザイン』という言葉がある。ある障がいのために作られた設備が実はいろいろな人に役だっている。目の不自由な人のための車内アナウンスや耳の不自由な人のための車内表示は誰にもありがたい。車いす用のエレベーターをベビーカーや大荷物の人も利用している。ちなみにもこの映画作品には字幕がついていてありがたかった。 ●山田火砂子監督のお話 上映前の舞台挨拶で山田火砂子監督は重度の障がいを持った長女の子育て体験談の後に「戦争のない世界を子どもに残すのが大人の使命です」と強く語った。 山田火砂子監督は、これまでに、「母 小林多喜二の母の物語」「筆子その愛 天使のピアノ」「一粒の麦 荻野吟子の生涯」など、実在した女性を主人公にした映画作品を手掛けてきたが「女性が自ら考えていろいろなことに取り組まなければいけないと思います。まだまだたくさん映画を作っていきたいと思っています」とロビーで観客を見送りながら力強く話した。 「わたしのかあさん〜天使の詩」は新宿 K's cinema、立川シネマシティ、横浜シネマリン等で現在上映中、今後全国展開の予定だそうだ。 Created by staff01. Last modified on 2024-04-12 12:41:33 Copyright: Default |