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「争うよりも 愛したい。」〜若者世代にバトンタッチ、沖縄の山城博治さん熱く語る

全録画(2時間半)

 10月17日、共同テーブルのシンポジウム「沖縄を再び戦さ場にするな!」(東京・文京区民センター、参加者250人)で沖縄の山城博治さんが30分のスピーチを行った。アメリカの策略で沖縄と日本が戦場にさせられようとしている実態を、資料を使ってわかりやすく解説した。身ぶり手ぶり歌ありのスピーチに会場はわいた。

 そして、11.23県民平和大集会の話になった。黄色いチラシを手にした山城さん。「これ何や! これが戦争反対集会のチラシか? どこかのお祭りのチラシじゃないか、という声があった。メインの言葉も『争うよりも 愛したい。』。私もはじめ頭を抱えたが、結局、使うことにした」。

 沖縄を再び戦場にしないために、県民の総団結を訴えてきた山城さん。その準備の段階で若者とのやりとりがあったという。それが紹介された。「シニアばかりの討論集会で一人の若者が手を上げた。そしてこう言った。『先輩たちには敬意を感じている。しかしみなさんのように、怖い言葉を発して怖いまなじりをして頑張ろう闘うぞ、には付いていけない』と。じゃどうするかと議論を重ねた。その若者が集会メッセージとして追加提案したのが『争うよりも 愛したい。』だった。私はこれは宗教団体のスローガンかと椅子からころげ落ちそうになった。

 でもよく聞くとその意味は、国家同士の敵対をやめ相互理解を通じて平和をつくろう、というメッセージだった。それならわかるということで採用した」。またあるイベントでは、子育て女性たちがこんなメッセージをつくった。「『ミサイルよりもおむすびを!』『ミサイルよりもパンパースを!』『平和のうちに子どもを育てたい!』とかだ。市民としてのあたりまえの常識的感性に溢れている言葉だった。それをプラカードにしてデモをしたら、新聞がとりあげて運動が大きく広がった」。 

 70歳をこえた山城博治さん「私たちにはもうあとがない。シニアも変わらなくてはならない。若者たちに運動を引き継いでほしい。だから大胆に意見を取り入れた」と。当面の目標は、11月23日の奥武山公園で開く「県民平和集会」の成功させること。そしてそれらを積み重ねてより大規模の集会を実現し、「これ以上、沖縄を食いものにするな!」と日本政府に迫りたいという。「沖縄には150万人の人がいる。ここでギブアップはできない。一緒にたたかいましょう」と呼びかけると、会場は大きな拍手に包まれた。

 シンポジウムでは、ほかに佐高信(共同テーブル代表)・下地茜(沖縄県宮古島市議会議員)・明真南斗(「琉球新報」東京支社記者)・岡崎宏美(社民党市民共同 新社会党委員長)らが登壇し、熱いトークが続いた。(M)

共同テーブルHP


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