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「人を殺すな 爆撃やめろ 虐殺やめろ」/10.16イスラエル大使館前行動に600人
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「人を殺すな 爆撃やめろ 虐殺やめろ」〜10.16イスラエル大使館前行動に600人

知多 歩


*写真=ムキンポさん

 総がかり行動実行委員会が呼びかけた「パレスチナに平和を! 全ての人々を殺すな!」10・16イスラエル大使館行動に参加してきた。

 月曜夜18時、すでに日は暮れ暗い道路に600人もの中高年、若者、男女がひしめき、外国人参加者の多さと子ども連れファミリーの姿が特徴的だった。

 大使館行動とはいうものの警察が道路を封鎖し、参加者が大使館前に近づくことはできない。しかしイスラエル大使館の向かいにはホテルやレストランがあり、近くにはマンションや会社も。当然ながら住人や用がある人は行き先を聞かれ、通してくれる。ので、勝手知ったる筆者は難なく封鎖を突破。

 人通りの少ない大使館前周辺では数十人の警察官が暇そうに(!)厳重警戒にあたり、総がかり行動のコールは確実に、リレートークは途切れがちではあったが届いていた。

 あたりをブラブラ観察後に狭い抗議行動エリアに戻ると、立ち止まらないで下さい/(駅など)入口は移動して下さいと煩わしく規制された。いったい日本の警官は、何のために仕事し誰を守ってるのだろう。

 人数制限されて申入書を大使館まで届けに行った人は、手渡すことも投函すらできず、申入書を敷地内に投げ入れるよう強いられたと憤慨して戻ってきた。

 そもそもイスラエル大使館入口には表示がない。建物は入口から見えないほど奥にあり、以前は大使館敷地入口の道路際に郵便受けがあったのだが10年以上前にそれもなくなり、いつも抗議文を届けるのもままならないのだ。

 人を殺すな 爆撃やめろ 虐殺やめろ いますぐ停戦・・日本語のコールのほかに、家族がパレスチナ人だという男性が英語で熱いトークとコールを行った。一際強く何度も何度も叫んだのは、 USA Shame on you(アメリカよ恥を知れ)で、他のいくつかの国々も名指しでのコールだった。あのコールが耳に残り、私はずっと胸が苦しい。

 圧倒的に力の差がある大人と子どものような争い。長く続く紛争に人々は慣れてしまい飽きられたのか救いの手を差し伸べる国は少なく、世界中から見捨てられた悲しみ、絶望。そんな言葉をパレスチナの人から聞いたことがある。

 集まった私たちの怒り、ガザの人々を心配する気持ちが、思いつめたような表情やコールの力強さに込められていると感じた。

 もちろんハマスによるイスラエル国民への攻撃は容認できない。が、日本政府は、イスラエル支持を撤回して、長年迫害され今またジェノサイドの恐怖におののくパレスチナ市民との連帯を表明してほしい。


Created by staff01. Last modified on 2023-10-18 07:28:40 Copyright: Default

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