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久堀弁護士・湯川委員長、大いに語る!〜関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会第5回総会

愛知連帯ユニオン

 名古屋市熱田区の労働会館東ホールで、関西生コン労組つぶしの弾圧を許さない東海の会第5回総会が55名を結集して開催されました。

 植木事務局次長から、昨年10月23日の「映画とトークで考える 女性と労働組合」集会、本年3月21日の「学習と交流のつどい」、毎月の街頭宣伝と運営会議、そして多くの裁判傍聴の支援を行なったことが報告されました。柿山事務局長からは、「さんざん酷い判決が続いたが、漸く良い判決も出始めた。私たちが一番重視するのは関生支部組合員との交流だ。反社会集団だとキャンペーンされているが、実際に会ってみるとどこにでもいる労働者、我々と何ら変わらないことが解ってもらえるはずだ」との提起がありました。会計監査の竹久さんからの詳しい会計報告があり、名古屋ふれあいユニオンの鈴木さんが集会決議を読み上げた後、総会は議案を拍手で確認、会の役員は全員留任することが決まりました。弾圧を許さない東京の会からJAM日本機械工業労組委員長の山口さんが連帯の挨拶、京滋実行委員会からは京都ユニオンの笠井さんが翌日の大津地裁包囲デモへの結集を呼びかけ、他に北海道、大阪、奈良の支援団体からメッセージが寄せられました。

 続いて第2部、石田好江共同代表から「今日紹介する久堀文弁護士と湯川裕司委員長は、労働運動や社会運動が力を持っていた時代を経験した世代以後の人たち。そういう人たちがどういう理由でこれだけの闘いを続けるのか聞いてみようということでこの企画がなされた」と説明がありました。

 久堀弁護士は、自ら担当した刑事事件を紹介し、思いを述べました。要旨は以下です。

「加茂生コン事件は団交申込から正社員化の要求に始まる全行為を強要未遂として起訴され、1審判決は一連の行為を分割して対応に当たった取締役が救急車を呼んで以降の要求に強要未遂を適用するという酷いものだった。それを大阪高裁で逆転し、無罪を勝ち取った。法廷で裁判官にも解ってもらえたと嬉しさがこみあげて号泣した。この7月に最高裁で上告の弁論が開かれ、9月11日の判決を待っている。不安もあるが、無罪が維持されると信じている。
 和歌山事件も高裁で1審判決を逆転し、無罪を勝ち取ることができた。事件後、組合を辞めて検察側の証人になったK氏の現場での発言が激しく、最近の刑事事件の傾向としてそれを理由に有罪にされてしまうのではと心配していたが、裁判官は経営者が組合に暴力団関係者を差し向けたという経緯を踏まえ、威力業務妨害・強要未遂には当たらないとした。また、産別労組への労組法・正当行為の適用も認めてくれた。判決を読むほどに判決に意義があると感じた。
 湯川委員長他の大津1次事件の判決は、刑法・労組法を理解してないのではと思われるほど、酷い判決。刑法の要件を満たした場合に、労組法の正当行為の適用があるか否かを判断しなければならないはずだが、この判決は、刑法の要件を満たすから正当行為の適用はない、と書いており、法を全く理解していないと言わざるを得ない。高裁での無罪を獲得するために頑張るつもりだ。」

 久堀弁護士は、続けて、自らが担当した関生支部の民事事件、仝栄・昌栄不当労働行為事件(中労委命令待ち)∩侏媚唆班堙労働行為事件(東京地裁で取消訴訟係属中)F8鏡献灰鷄秦事件不当労働行為事件(中労委命令待ち)て8鏡献灰鷄秦事件損害賠償請求事件(第1審係属中)サ氾沈献灰鹵楼務稜等請求事件(会社は上告断念。組合側のみ上告)Φ氾沈献灰麌堙労働行為事件(大阪府労委調査中Ю藐鏡献灰麌堙労働行為事件(中労委命令待ち)奈良生駒生コン事件不当労働行為事件その1(中労委調査中)奈良生駒生コン事件不当労働行為事件その2(府労委調査中)を紹介、さらに本年4月に中労委が旭生コン事件で大阪府労委の命令の一部を取り消したことの問題性を明らかにしました。

 さらに、久堀弁護士は、「自分は労働問題をバリバリやろうと思って弁護士になったわけではないが、関西生コンの解雇事件を受け持ってやっていると本人が逮捕される、労働委員会の打ち合わせをしていた担当執行委員が逮捕されるという中で、これだけ多くの事件を受け持つことになり、日本の人質司法の恐ろしさも実感した。関生支部の組合員たちが普通の日常を取り戻すまで頑張っていきたい」と話されました。

 湯川裕司関生支部委員長はこの間の弾圧、支部の現状、闘い続ける理由を飾らない言葉で語りました。要旨は以下です。

「皆さんの支援を受け、やっと闘っていける状態になった。私たちは一人でも加盟できる産別労働組合だが、解雇・パワハラ等と闘うのが労組の本質。自分もそうだが、自分たちの生活を良くしたい、よりよい人生のために労働組合に加入して闘う。これを止めたら労働組合でなくなってしまう。
 清掃業が『ゴミ屋』と言われたように、生コン業界は『練り屋』と言われ、セメントメーカーのサービス業として落とし込められてきた。社長は無茶苦茶な人も多く、自分が法律、かつては3件に1件は暴力団がらみの闘いになった。
 弾圧については漸くまともな判断も出るようになったが、暴力団やレイシストを利用した広域協は何の制裁も受けずにスーパーゼネコンや行政と付き合っている。
 自分は2018年8月28日から8回9事件で逮捕され644日、布団を敷くと足が便器に当たる2畳の独房に入れられた。その間、弁護士接見以外は何もできず、仲間を信じるしかない。弁護士から仲間が組合を辞めたことを聞くことが一番辛かった。以前、斎藤建材事件で100日間勾留されたことがあるが、その時は保釈は大変嬉しかった。しかし、今回は勾留生活に慣れてしまった。
 実刑4年、裁判に当事者感がない。「労組法は知らない」「勾留理由は開示できない」と自ら述べる裁判官。弁護側の労働法学者等の証人は悉く却下、会ったこともない検察側証人が次々出鱈目を言っている。
 関生は10年に一度くらい大きな弾圧を受けたが、今回のような弾圧は初めて。勾留を解かれて外に出てきても良い話は一つもなく、四面楚歌のような状態だった。皆さんの支援で漸く闘うサイクルができるようになってきた。
関西の生コン価格は1リューベ24,000円まで値上がりし、それにつれ、セメントもトン当たり5〜6000円上がって14000円になったが、労働者は非正規が増え、賃金も上がっていない。生コンが首都圏より高いのだからみんな正社員にできるはずだ。
 闘うのを止めたら労働組合でなくなってしまう。色んな労働者がいる。会社になじめない人、やんちゃな人、労働組合はその受け皿、極端に言ったらシェルターのようなもの。団結しなければ会社と対等な交渉はできない。大学も出ていない、勉強は嫌いという労働者が組合運動の中で自覚を形成してきた。労働組合は闘うところだ。世の中には全く注目してもらえない人たちもいる。支援を受けられるのは幸せなことだ。今回の弾圧で、関生支部に本当の覚悟ができたのではないか、と思う。」

 この後、会場から活発な質疑・意見が出され、生活保護裁判のアピールもあり、支援の広がりが感じられました。

 最後に熊沢誠共同代表が以下のようにまとめました。

「私は人格・個性に注目して話を聞いている。久堀弁護士には思い入れを、湯川さんには、この人について行けば何とかなる、と思わせるものを感じた。
 時代は急速に労働三権が失われる状況で、裁判官の劣化が進んでいるようだ。ロスジェネのインテリゲンチャにはfor the peopleという精神がなくなっている。
 権力は産別労組の雇用関係外の企業への働きかけを「営業妨害」とする線を崩そうとしていない。コンプライアンス活動は広義のピケット、労組の他企業への働きかけの正当性として論じていってもらいたい。」


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