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レイバー映画祭ニュース(7/18):長編2作品の見どころ紹介
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  ☆レイバー映画祭2023 ニュース 第1号 2023/7/18☆
  ドキュメンタリー映画『サラリーマン』をメイン上映

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 レイバー映画祭ニュースNO.1を発行しました。映画祭開催まで2週間を切りました。メール予約は日に日に増えています。参加予定のかたは、メール予約がお得です。今回は長編3本+短編6本の計9本を上映します。上映後には制作者・関係者のトークがあります。また、なるべく時間の余裕をつくって、参加者同士が交流できるようにしたいと思っています。小会議室には軽食・コーヒー・関連グッズ販売があります。ご利用ください。
 このニュース1号では、環境と地域をテーマにした長編2作品と労働現場を描いた短編2作品を紹介します。ニュース第2号では、メインの『サラリーマン』ほかを順次、紹介していきます。

★レイバー映画祭2023 7月29日(土)全水道会館4F大会議室
★当日一般 2000円(すべてご覧になれます。出入自由)
 障害者・失業者 1000円
★お得なメール予約 https://labornetjp.jimdofree.com
(当日一般 2000円のところ1700円)
★学生・若者集まれ! 学生と20歳以下は無料です。
★7/29 映画祭詳細情報ページ
http://www.labornetjp.org/news/2023/0729kokuti

■映画『春をかさねて』『あなたの瞳に話せたら』
 —震災で妹を亡くした若い監督が描く「再生への道」—


©️Sonomi Sato

 宮城県石巻市大川地区は、2011年の東日本大震災で大きな被害を受けた被災地の一つだ。地域の中心にあった医師の石巻市立大川小学校では、全校児童108名中74名と教職員10名が津波により死亡・行方不明となった。2014年、一部の児童遺族は市と宮城県を相手に裁判を起こし、2019年に被告の組織的過失を認める判決が確定した。校舎の保存についても議論があったが、2021年に正式に震災遺構となった。メディアがたびたび取り上げる一方で、穏やかだった小さな集落には、様々な感情が渦巻くようになった。
 佐藤そのみさんは大川小の卒業生であり、当時小学六年の妹を大川小で失った遺族の一人だ。故郷や身近な人を失ったことによる喪失感に向き合い続け、やがて二つの映画を完成させた。それが、震災で妹を亡くした少女の葛藤を描いた劇映画『春をかさねて』と、大川小で友人や家族を亡くした若者たちの現在を映したドキュメンタリー『あなたの瞳に話せたら』だ。佐藤さんはいう。「震災前——2009年の小学生の頃から、ずっと大川で映画を撮りたいと思っていた。大川の風景と人々を、物語におさめたかったのだ。“震災” という、この美しい故郷には似つかわしくない題材を描くことにはなってしまったけれど、当時の目標は果たすことができたと思う」。若き監督が描く再生への道のり。その姿に、私たち一人一人が自分をかさねることになるだろう。 (推薦者=堀切さとみ)*映画祭では上映後、佐藤そのみさんのトークがあり

■映画『サイレントフォールアウト』/伊東英朗監督の思い
 —アメリカ大陸が放射能で汚染されていた—

 この映画を観た時、放射能は、人種も地域もすべてを分け隔てなく、被害を被害として表していくこと。何年たっても被害を過去のものとせず、命を守ろうとする女性の強さも思いました。ラストシーンに立つお二人。このシーンに強く心を動かされました。下記に監督伊東英朗さんの言葉を掲載します。(推薦者=笠原眞弓)
・・・『サイレントフォールアウト』は、放射能が誰も知らない間に静かに降り積もっていくことを意味しています。目に見えず、臭いもない放射性物質がアメリカ大陸を放射能汚染させたこと、1950年代にそのことに気づいた女性たちが子どもたちの被曝を証明しようとしたことなどを、5つの章立てで描いています。この映画をアメリカで上映することで、核兵器開発の過程で国民に知らされないまま、アメリカ大陸が放射能で汚染されていたことをアメリカの人たちに知らせ、改めて核兵器や放射能の問題について考えてほしいと願っています。そしてアメリカの議会でこの問題がもっと大々的に取り上げられることを、具体的な目標に掲げています。そのことは、日本にも少なからず影響を与えるはずですから。

■『非正規春闘〜ABCマート』『Googleユニオンのたたかい』
—ホットな映像と当事者のトーク—

 7月13日の「東京新聞」一面トップは「1人の決意 5000人賃上げ」の大きな記事でした。これはABCマートの非正規女性のたたかいですが、レイバー映画祭ではその映像を上映します。ABCマートを組織した「総合サポートユニオン」の青木耕太郎さんのトークがあります。
 また「グーグル」では今年1月から、12000人のリストラが強行されています。日本メンバーが立ち上げた「グーグルユニオン」は70人を組織し、「メール一本で解雇を許さない」と反撃の声を上げています。ビデオ上映のあと、組合委員長の橋本良さん・東京管理職ユニオンの神部紅さんがトークします。『大リストラNO!〜Googleユニオンのたたかい』は今映画祭が初上映です。

■レイバー映画祭2023・プログラム

10:00 開場
10:30 『サイレント・フォールアウト〜乳歯が語る大陸汚染』
12:10 休憩(35分)
12:45 『春をかさねて』『あなたの瞳に話せたら』
14:15 『ドキュメント石垣島〜2023年3月陸自ミサイル基地開設の瞬間』
14:45 『ドキュメント わたしの好きな店』
15:10 休憩(15分)
15:25 労働現場から 短編ドキュメンタリー
 『在日ビルマ労組 ここにあり』
 『非正規春闘〜ABCマート5000人の賃上げをかちとるまで』
 『大リストラNO!〜Googleユニオンのたたかい』 (東京管理職ユニオン)
 『わたしは非正規公務員』(山岸薫)
17:00 『サラリーマン』(原題「Salaryman」)
18:35 終了
※映画の上映後に制作者、関係者のトークがあります。お隣の小会議室にブースあり。出店希望者は事務局にお知らせください。

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 ●レイバー映画祭2023 事務局(レイバーネット日本)
 事務局 173-0036 東京都板橋区向原2-22-17-108
  TEL03-3530-8588 FAX03-3530-8578
  メール labornetjp@nifty.com
 ホームページ http://www.labornetjp.org/
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