7月7日は労働者の安全を守るための日〜大久保製壜社前集会に130人 | |
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7月7日は労働者の安全を守るための日〜大久保製壜社前集会に130人堀切さとみ 7月7日午後4時、瓶の製造ラインの音が響き渡る工場前に、のぼり旗を持った労働者が集まってくる。その数130名。 最初に、東部労組大久保製壜支部の金澤新鋭委員長(下写真)が現状報告した。「争議が解決すれば終わりなのではない。協定を結んだものの、会社は安全対策をとっていない」「工場内は50℃の灼熱地獄。会社は『瓶を扱っているのだから仕方ない』といって済ましているが、熱中症で死者が出たらどうするのか」
さらに、大久保製壜で働く組合員によれば「四年前に重大事故が起きたときは七人体制だったが、今は五人体制に減らされ、もっとひどくなっている」「コロナで2つに縮小したラインが、人員も確保できていないのに3ラインに戻された」という。労働者をロボットだと思っているのだろうか。これでは第二第三の事故は避けられない。
集まった労働者、労組のメンバーもマイクを握った。清掃労働者、客室乗務員、生コン会社等々、職種は違っても、労働者の安全、健康、命が最優先されるべきなのは同じだ。 江戸川地区労センターの石井さんは「多段積みしていいんですかと言えるような職場をつくらなければ。文句を言うのは一部の人間と思わせてはいけない」、 葛飾区議のみずま雪絵さん(下写真)は「会社は喉元過ぎれば、労働者の命が失われそうになったことを忘れるのか。労働者を舐めるな。大久保製壜の闘いは、私たち自身の闘いだ」と継続して闘う必要性を訴えた。 大久保製壜は、大正製薬など大手製薬会社の薬品や清涼飲料水を入れるための瓶を作って急成長した会社だ。1960年代から障害者雇用で名をあげたが、ひどい差別や暴力を繰り返していた。そんな理不尽を許さず全力で闘った脳性麻痺の労働者のドキュメンタリー映画『人間を取り戻せー大久保製壜闘争の記録』(2009年)がこの五月に国立で上映され、自主上映が広がっている。今では障がい者雇用はなくなったが、会社の体質は変わっていない。しかし、闘う労働者は今もって健在だ。 この日の社前集会は、そんな大久保製壜労組に共感する人たちの熱気に溢れ、下町のメーデーのようだった。「闘いなくして安全なし」「安全なくして労働なし」。会社が理解するまで、団結して、声をあげ続けよう。
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