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シビル市民講座のご案内:関東大震災<朝鮮人・中国人虐殺>100年を考える
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情報提供 : 小泉雅英

●シビル市民講座のご案内(6月-11月 全6回)

関東大震災<朝鮮人・中国人虐殺>100年を考える ―私につながる歴史として認識し、克服するためにー


*市民によって建てられた追悼碑(左)・木根川橋から京成線鉄橋を臨む

関東大震災の際に朝鮮人虐殺があったことは、多くの日本人が知っているだろう。しかし、その「知っている」は、遠い歴史の彼方の出来事で、今を生きる私たちにとって、何の繋がりのない、歴史の一コマに過ぎないものかも知れない。しかも100年も昔の話であり、そのような虐殺など、そもそも事実かどうかさえ怪しい、と思いはじめた者も少なくないようだ。

現に、この国の首都を代表する小池都知事は、 就任翌年の2017 年以降、虐殺犠牲者を悼む式典への追悼メッセージをいっさい送らず、関東大震災における朝鮮人虐殺については、「何が明白な事実かについては、歴史家がひもとくものだ」(2023/2/21)と、実質的に虐殺の事実を否定している。「亡くなられた全ての方々に対し、哀悼の意を表している」という言葉によって、虐殺という人災を自然災害に溶解し、中立を装っている。都知事のこうした公式発言が、虐殺を肯定し、差別によるヘイトクライム(憎悪犯罪)を助長することにつながっている。

かつて、都知事として、「不法入国した多くの三国人、外国人の凶悪な犯罪が繰り返されており、震災が起きたら騒擾事件が予想される」(2000/4/9、他)といった「凶悪な」差別的妄言を繰り返した石原慎太郎氏は、批判を受けて政治生命を失ったのだろうか。こうした民族排外的な思想(レイシズム)は、この国では克服されず、今なお多くの人々の意識の底に暗く潜在しているのではないだろうか。

今回のシビル市民講座では、こうした歴史修正主義の潮流に抗し、今なお国家的謝罪もなく、何ひとつ未清算のままの関東大震災における異民族・異人種大虐殺(ジェノサイド)の事実を確認し、日本人としての歴史的血債(民衆責任)を克服する方途を共に探りたい。

*第一回は6月18日「九月、東京の路上で」何が起きたのか(加藤直樹)、会場=柴中会公会堂です。

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