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憲法を壊して大軍拡予算案が成立!〜杉原浩司さん「悔しい、抗議の声が少ない」


動画(7分45秒)

 3月28日午後、トマホーク導入費などを含む6兆8219億円の軍事費を盛り込んだ大軍拡予算案が、参議院を通過し成立した。日テレNEWSは「過去最大の114兆円を超える来年度予算は参議院本会議で採決され、与党などの賛成多数で可決、成立しました。予算審議を振り返り自民党の国対幹部は“あっという間に終わった”と与党ペースで進んだと総括しています」と伝えている。

 この日、小雨交じりのなか国会前で反対の声を上げたのは、40人ほどだった。呼びかけ人の杉原浩司さん(STOP大軍拡アクション/写真下コーラー)は、悔しさをにじませてこう語った。「安保法制のときは12万人、安倍国葬の時は1万5千人集まった。今回の大軍拡予算の問題は、安保法制・国葬のレベルではない。とてつもない戦争準備が始まっている。本来なら憲法9条を変えなければできないことを、内閣ががんがん進めている。国会が歯止めになっていない。この戦後最大の危機のときに、国会にかけつけて抗議の声を上げる人が余りに少ない。これこそが市民運動側の最大の危機だと思う。本気で運動をつくらないとずるずるやられてしまう。でもあきらめることはできない、頑張るしかない」。

 参加者からは、報道しないメディアとたたかわない立憲野党への批判の声が多く聞かれた。この日も、現場に取材に来ていたのはフリーの個人ばかりで、大手メディアは中国のTV局と毎日新聞・朝日新聞だけだった。

 「壊憲やめて!」のプラカードを手にした女性は、「こんなことがまかり通るのが恐ろしい。まだ改憲されていないのに憲法の精神が踏みにじられている。決め方も強引。これが民主主義といえるのか」とくちびるを噛んだ。大学を出たばかりの女性にインタビューをすると「周りの若者は政治に関心がない。自分の問題として受け止める感受性がつぶされているのではないか」と語っていた。「ではなぜあなたはここにいるのか?」の質問に「祖父がぎりぎりの戦中派で、戦争のときの話を子どものころ聞いていた。それが大きい」という。戦争の実相はどんなものなのか、直接体験しなくても伝え聞き、受け継ぎ、学んでいくことの大切さを思った。そういう意味でも、戦争をさせない社会をつくるにはメディア・文化・教育の役割は大きい。(M)


Created by staff01. Last modified on 2023-03-29 13:08:04 Copyright: Default

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