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デンソーは約束を守れ!〜韓国ワイパー労組日本遠征闘争

尾澤邦子

 2月14日、冷たく強い風が吹く中、愛知県刈谷市にある巨大資本「デンソー」のゲート前で、韓国から来た金属労組、韓国ワイパー分会の労働者たちが「雇用保障の協約書を守ってください」「話し合いに応じてください」と要求しました。しかし対応に出てきた総務課の職員は「お取次ぎできません。お引き取りください」の一点張り。2月18日の解雇期限が迫る中、韓国では社会問題化しており、国会に対しても、裁判所に対しても取り組みを行っている中でのこと。会社清算・全員解雇を決めた本社「デンソー」との話し合いでしか解決できないと、遠征闘争に踏み切ったのです。愛知・名古屋など地域の労働組合や韓国サンケン労組を支援する会の仲間たちも加わって、共に要請行動に参加。デンソーに対し「約束を守れ!」の声を上げました。

 愛知県刈谷市にある螢妊鵐宗爾蓮∪こ35ヶ国・地域で198社を有し、全従業員は17万人にのぼるグローバル企業です。韓国の子会社「韓国ワイパー」は、自動車の部品を生産し、韓国内の現代自動車や起亜自動車、GMなどに納品し、利益を上げてきました。

 韓国ワイパー問題は、デンソーコリアがワイパーシステム事業を整理する中、韓国ワイパーを精算すると発表し、労働者約280人が大量解雇に直面し、争議になりました。

 2021年10月15日、韓国ワイパー労使は「韓国ワイパー2021年雇用安定協約書」に署名しました。この協約書には「生産量を確保する方式で全労働者の雇用を保障」「会社精算の時には労組と合意する」などが書かれています。またこの協約書には、デンソーコリアとデンソーワイパーシステムも連帯保証の印を押しています。にもかかわらず韓国ワイパーは、この協約書に違反して2023年1月15日、組合員全員に対し一方的に解雇を通知しました。

 韓国政府からさまざまな優遇措置を受けている日本の企業が、韓国労働者との約束を守らずに利益だけ吸い上げ逃げているこの問題は、外交問題にまで拡大しています。韓国の民主党国会議員は、韓国ワイパーの大量解雇問題に関連して、駐大韓民国日本大使館を訪問し、公使と面談して書簡を手渡しました。また韓国の水原地方裁判所は、「韓国ワイパーは協約に基づき、労組との合意のない解雇をしてはならない」という判決を出しました。

 現在韓国ワイパー労組は、209名が交代で工場に座り込み、精算撤回と雇用保障を求めています。地域の労働者や上部団体の民主労総金属労組の支援もあり、工場の機械搬出は阻止したとのこと。

 雇用保障の「協約書」に調印しながら約束を守らない企業は、恥を知るべきです。韓国からの遠征闘争団に対して謝罪し、話し合いを行うべきです。

 韓国サンケンの労働者たちが命を懸けたハンストで事態を解決したのが2022年6月。韓国ワイパーの精算発表は、翌7月です。デンソー本社前で対応に出てきた職員は「韓国のことは韓国で」などと、サンケンと同じことを言っていました。グローバル資本の横暴を許さず、日韓労働者の連帯と粘り強い闘いが必要だと痛感します。共に闘いましょう!トゥジェン!


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