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LNJ Logo 続報 : 仏労組のウクライナ労組支援、国際メーデーも開催
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〔レイバーネット国際部・I〕
先日紹介した仏の労組によるウクライナ労組支援の報告です。
戦時下のメーデ集会にも触れています。万国の労働者、平和のために団結しよー。

原文はこちら
https://bit.ly/3Fy2fUP

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連帯と闘争の労働組合国際ネットワークの労働者救援輸送隊が支援物資を届けにウクライ
ナに到着

連帯と闘争の労働組合国際ネットワーク(以下「連帯労組国際ネットワーク」)はウクラ
イナの労働者への救援輸送隊に参加し、4月29日にリヴィウ(ウクライナ西部)に到着し
た。

この取り組みは連帯労組国際ネットワークからの発案で始まった。この救援輸送隊の到着
で、複数国の労働組合員と活動家―ブラジル(CSP Conlutas)・フランス(Solidaires)
、イタリア(ADL Cobas)、リトアニア(G1PS)、ポーランド(IP - Inicyatywa Pracown
icza)、オーストリア(RCIT)、そしてウクライナの抵抗闘士が顔を合わせた。

4月29日、この地方の住民への約800kgの支援物資が、クリヴィ・リフ市(Kryvyi Rih)の
金属・鉱山独立労組のYuri Petrovich委員長に直接手渡された。ウクライナの社会運動団
体Sotsyalnyi Rukhの支援のおかげで、この取り組みは成功したと言えるだろう。

救援輸送隊はクリヴィ・リフ市の労働者による抵抗組織の助言に従い、医薬品、応急処置
用具、ドライフーズ、いつでも食べられる離乳食、そして電池や発電機など、食糧や医薬
品の供給、電気や暖房が決定的に不足している状況で緊急の必要物資を優先して輸送した
。

クリヴィ・リフ市はウクライナの工業の中心地で、人口は約61万5千人。現在、ロシア軍
から60kmの距離にある。ペトロビッチ氏によると、3000人以上の労働組合員が抵抗軍に加
わったとのことだ。

◎国際主義の維持と増強を

これまでの救援輸送隊の報告でも伝えてきたように、「多くの女性が、配偶者を置き去り
にしない、あるいは国に残された老人や子どもの世話をするという決意で、国内に残って
いる。彼女たちは、食料、医薬品、水、エネルギー、ガスが不足している状況で、必死に
生き抜いている母親、姉妹、娘たちなのだ」

この支援を維持するだけでなく、一層強化していかなければならない。

ウクライナ国家国境警備隊の発表によると、現在帰国している民間人は1日あたり約3万人
。軍事的な制約から、国境を越えるのは殆ど女性や子どもたちで、難民の9割を占めてい
る。

このような帰国の動きがあるからこそ、私たちは、何よりもこの協力・救援をより一層強
化する必要がある。

私たちは、救援輸送隊によって、実用的で具体的な国際連帯を確立し、わずかな資源のな
かで、ロシアの侵略に断固たる抵抗を決意した労働者を守るために、引き続きキャンペー
ンを展開していく。

◎国際連帯メーデー

連帯労組国際ネットワークは、救援輸送隊とともにウクライナで国際的なメーデーを迎え
た。

戒厳令が敷かれているため、このメーデーは非公開で、リヴィウ市立文化会館(Hhat Kho
tkevych Lviv)で開催された。

50名以上が参加した。その中には、国際連帯の取り組みに参加した19名の外国人―オース
トリア(RCIT)、ブラジル(CSP-Conlutas)、フランス(Solidaires)、イタリア(ADL 
Cobas)、リトアニア(G1PS)、ポーランド(IP - Inicyatywa Pracownicza)が含まれる
。

そこでは、労働改革、戦争が人々に与える影響と精神上の問題、ストレスとうつ病、女性
の現状、労働者の現状など、多くの問題が話し合われた。

会議では、クリヴィ・リフ市の鉱山労働者がビデオ会議で議論に参加し、この国際的連帯
に謝意が述べられた。

私たちはリヴィウでメーデーを祝い、ウクライナの労働者の抵抗を支援する救援輸送隊の
成功を喜びあった。

国際主義闘争ばんざい!

◎クリヴィ・リフ市について

救援輸送隊が行ったこの町は戦略的な場所とされ、以前からクレムリンの軍事的な狙いと
なっていた。

それは、重要な工業鉱山と鉄鋼の中心地であり、ヘルソン地方などプーチンの軍隊が奪っ
た領土に近いという理由だけでなく、この都市を掌握することは象徴的であり、政治的勝
利を意味する。このクリヴィ・リフ市はゼレンスキー大統領の出身地であり、クレムリン
が望むオデッサ地方へのアクセスも容易となるからだ。

4月24日、クリヴィ・リフの軍政部、オレクサンドル・ビルクル軍部長は敵が「ロシアは
この町の方角に攻撃をかける準備をしている。今後近いうちに、攻撃があると覚悟してい
る」ことを明らかにした。

クリヴィ・リフ市は、この三日間でヘルソン地域から5,000人以上の住民を各地に避難さ
せた。

地元当局によると、10万人以上の避難民がクリヴィ・リフ市を通過し、5万人が市内に留
まったという。

国連の公式発表によると、これまでにロシアの侵攻によって540万人のウクライナ人が国
を離れ、770万人以上が居住地を逃れ、国内避難民となっている。

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