裁判の「公開原則」なぜできぬ/11.30 第4回尾澤孝司公判報告 | |
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裁判の「公開原則」なぜできぬ〜11.30 第4回尾澤孝司公判報告尾澤邦子
同じ内容を11月18日付けで、尾澤孝司さんの担当裁判官、第3刑事部の金子大作裁判長に質問書を送り、文書回答をお願いしましたが、回答はありませんでした。総務課との話で、庁舎管理のことでもあることから、所長にも質問書と要請書を提出しました。 12時から裁判所の門前で集会が行われました。JHU被解雇者労働組合や全労働者組合、東京中部地域労働組合、京浜ユニオンなど、たくさんの方が駆け付けてくれました。12時半の傍聴整理券交付には63名が並びました。しかし傍聴できたのは28名。中法廷で、しかも必要のない遮蔽壁と空席で、憲法82条公開法廷の原則が破られ、傍聴できない人をつくりだしていました。 公判冒頭で弁護士から裁判長に4点の申し入れを行いました。 弁護士から、遮蔽壁がなければ証人が証言できないわけでもなく、傍聴席を減らしていること、そして、大法廷を使うなど当たり前の要望をとりいれないことなどに断固抗議しました。裁判長は検察官の意見を聞き、「要望は聞いたが、認めない」と切り捨てました。 証人の福田警備員は、遮蔽壁の中で証言しました。尾澤孝司さんが逮捕された5月10日、福田証人はサンケン電気での勤務は3回目だったとのこと。サンケン電気には常駐の警備員が3名いますが、抗議行動が行われる毎木曜日と、隔週月曜は警備員が増員されていました。福田証人は木曜の朝2回、勤務したことがあるが、尾澤さんのことは知らなかったとのこと。検察の尋問に対し「事件当日、サンケン電気の門前東側通路に立っていた。気が付いた時には被告人(註:尾澤さん)が私の前にいた。高山さんが被告人の前に立った。二人はほとんどくっついていた。被告人は、韓国の労働委員会から話し合いの許可が下りていると言い、高山さんを押していた。握りこぶしが高山さんの胸のあたりにあった。高山さんは『押さないで下さい』と、戻るようお願いしていた」と答えていました。 弁護士から尾澤さんがプラカードを持っていたことを聞かれると、「わからなかった」とのこと。尾澤さんが敷地外に押し出されたことについて聞くと、「二人は接触していたが、高山さんは胸で、言葉で、戻るようお願いしていた」と言いました。押し合っていたのに、高山さんが言葉でお願いして、尾澤さんは敷地外に戻ったとのこと。ありえません!尾澤さんは、韓国サンケン労組の意を受けて、サンケン電気の責任ある人と話をするため一歩踏み込んだのであり、尾澤さんが押したことが「暴行」ならば、もっと強い力で押し戻した高山さんの行為も「暴行」となるため、決して「高山さんが押した」とは言わないのでした。 午後3時過ぎから、すぐ近くの社民党会館で報告集会が持たれました。傍聴できなかった方々が待っていてくれました。 初めて傍聴した方から、「なぜこれが刑事事件として裁判になるのか」「労働運動に対する弾圧だ」などの感想が出されました。 弁護士からは「サンケン電気の抗議行動に対する警備体制が明確になった」「これからは弁護側の証人になるので、さらなる支援をお願いしたい」などの話がありました。 今後の公判予定は以下です。ご支援よろしくお願いいたします。 第5回 2/27 13:30〜⒖:30 松平直彦証人 Created by staff01. Last modified on 2022-12-02 10:33:41 Copyright: Default |