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「戦争に反対する在日ロシア人」らが東京・新宿で反戦・平和をアピール

5月28日(土)午後、東京・新宿駅前において、「戦争に反対する在日ロシア人」らが、アピール行動を展開しました。結集したのは在日ロシア人、在日タタール人、日本人支援者ら約30名で、2時間にわたって反戦・平和の思い、あるいはプーチンが支配する祖国に対する思いを日本語でアピール。今年2月に開始されたロシア軍のウクライナ侵攻以降、彼らは日本各地で、およそ月2回のペースで行動してきました。また、ロシアで戦争を「戦争」と表現すること自体が困難になる中、彼らはロシア国旗から血と戦争を表す赤を抜き、平和と正義を表す「白・水色・白」旗を考案し、国外在住ロシア人による反戦・平和運動のシンボルとしています。以下、ロシア語・英語・日本語でのビラやSNSから、主な内容を紹介します。

〔集会の呼びかけ〕5月9日の対独戦勝記念日に、ロシア国内では125人が逮捕されました。約37人がモスクワの地下鉄で逮捕され、ほぼ全員が顔認識カメラで身元を掌握されました。戦争反対の活動をするロシア人に対し、警察訪問や家宅捜索が行われています。人権活動家や著名人が、些細な容疑で拘留されています。大勢の著名人が、ロシアから移民しました。「世界に平和を」というポスターを持つだけで、反戦デモの参加者は罰金を課されます。逮捕された人は、警察署で暴行されています。ロシア国内で反戦活動をすることは、とても勇敢で貴重な行為です。その方々を、サポ−トしましょう。戦争反対!

〔配布ビラから〕<ロシアでの反戦デモ逮捕者1万5千人超、反戦デモなど参加告発の刑事事件146件、反戦デモ参加者に対する罰金総額3800万円>。世界中の人々が、何故この戦争が始まったのかを理解しようとしています。ロシア人もそれを予期していなかった。数十年にもわたって数万人が、プーチン政権に対して、公正な選挙のためにデモなどをしてきました。多くの人が逮捕され、国外へ逃げ、自分の意見を表明する機会を失いました。政府・メディア・企業が独裁者の支配下にあるとき、一般市民が平和的な抗議で何かを変えることは非常に困難です。

〔主催者SNSから〕私たちが日本に住んでいる理由は、異文化への興味・関心、仕事の都合、家族、現在のロシア政府への抵抗など様々です。今回、ロシア政府がウクライナ領内で始めた戦争に対して、私たち在日ロシア人は黙ってはいられません。

私たちロシア人は、祖国を愛しています。愛国心とは「平和的な国際関係」「他国の人々との経済的、科学的、文化的な繋がり」、そして「お互い人間的な関係を築きたい」という願いであると信じています。ロシアはこうすることで世界から理解され、繁栄することができるのです。それは、「戦争をすること」でもなく、「街を破壊すること」でもなく、「人を殺すこと」でもありません。

ウクライナには多くの親戚や友人がいます。私たちは、ウクライナ領内での侵略戦争の即時停止を要求し、ロシア政府の行為に断固として反対します。虐殺者ではなく、友人や同盟者であり、平和的で人間的な関係を築くことが私たちの望みです。

自由と未来を賭けて挑んでいるロシアのデモ参加者に、敬意と感謝を捧げます。戦争が必要だと訴える政権に対し、「No to War」をスローガンに掲げ、その旗の下、私たちは平和的に街へ繰り出しましょう。また、抗議活動に参加し、平和的な反対意見表明、抗議行動をする機会を与えて下さった日本の協力者の方々に、深く感謝を申し上げます。この表現の自由こそが、私たちが祖国で奪われた権利なのです。

【主催者インスタグラム】
https://www.instagram.com/ya.soprotivlenie/
【参加報告・編集・訳】佐藤和之(佼成学園教職員組合)


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