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むのたけじさんのアピールを忘れない!/憲法映画祭を準備するなかで考えたこと
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投稿者 : 花崎哲

「憲法映画祭2022」(第64回憲法を考える映画の会)(4月23日・24日)のご案内


「憲法を考える映画の会」も今回で64回目、
憲法記念日を前に憲法をみんなで考える「憲法映画祭」も6年目です。

今年2022年、私達は今までにない改憲の危機に直面しています。
昨年の衆院選によって改憲勢力が数を増やし、
3年目を迎えようとしているコロナ禍は「緊急事態条項」の口実にされ、
台湾有事論やウクライナ・ロシア戦争が、自衛隊の軍備増強の口実にされようとしています。
そうした中で私たちは二つの側面、テーマから、憲法の「いま」を考えていきたいと思っています。

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「憲法映画祭2022」(2022/4/23〜24・武蔵野公会堂=吉祥寺駅)
と き:2022年4月23日(土)10時〜20時/4月24日(日)9時半〜19時
ところ:武蔵野公会堂ホール(吉祥寺駅南口2分・東京都武蔵野市吉祥寺南町1丁目6番22号)

プログラム:
4月23日(土)テーマ〈若い情熱と共に闘う〉
(10時開場・10時20分開会のあいさつ)
 10:30〜 『グレタ ひとりぼっちの挑戦』
 13:00〜 『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』
 15:00〜 『私たちの生まれた島 OKINAWA2018』
 17:45〜 『島がミサイル基地になるか 若きハルサーたちの唄』
 19:15〜 『バークレー 市民がつくる町』

4月24日(日)テーマ〈改憲=日本軍がまたやってくる〉
(9時半開場)
 10:00〜 映画『日本鬼子 リーベンクイズ 日中15年戦争・元皇軍兵士の告白』
 13:30 講演「緊急事態条項・改憲の危険」
     弁護士 永井幸寿さん
     (講演の前に映画『戦争のつくりかた』
 15:30 映画『映画 日本国憲法』
 17:15 映画『コスタリカの奇跡 積極的平和国家のつくり方』

詳しい作品紹介:憲法を考える映画の会ホームページ
「憲法映画祭2022」http://kenpou-eiga.com/?p=2687をご覧ください。

入場料:一般:一日券2500円 1回券(1作品 or 1講演)1000円
学生・若者(〜30歳)1日券1500円・1回券500円

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【憲法映画祭を準備するなかで考えたこと】

2021年(昨年)秋の衆議院選挙では、改憲に反対する勢力が力を弱めてしまいました。
それに対し改憲勢力が力を得て、
2022年夏の参議院選挙で多数をとって、一気に改憲を実現させようとしています。

戦後70年間、日本国憲法のめざす理想を、世界の平和の実現に役立てようと考えてきた人たちは、
「この改憲を何とか止めなければならない」
「憲法を変えさせないためにはどうしたら良いか」
と考えていることと思います。
私たちも同じ気持です。

そうした中で、ウクライナで戦争が始まりました。
一方的にロシアが侵攻したと報道されていますが、
そこに至るまで何があったかを説明する冷静な報道はされていません。
侵略と戦争は絶対に許されませんが、
戦争によって苦しむのは双方の兵士を含めて「人」(国民・市民・庶民・人民)です。

一方で、この戦争への恐怖を利用して
「国を守るために憲法を変えて、さらに軍備を増強させなければ」と言う方向に
誘導しようとする人たちがいます。
国を守るために「人」が殺されるのです。

私たちは、日本国憲法がめざしているものが何か、
この上映会がそれを考える機会になればと思います。
あたらめて今こそ憲法を考え、自分たちのものにして行きたいと思います。

下記は、2016年5月3日「有明憲法集会」でのむのたけじさんのアピール(要旨)です。
もう一度読み直してみましょう。
もっと世界中から戦争を無くす意志を強めましょう。

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「私はジャーナリストとして、戦争を国内でも海外でも経験した。
相手を殺さなければ、こちらが死んでしまう。
本能に導かれるように道徳観が崩れる。
だから戦争があると、女性に乱暴したり、
ものを盗んだり、証拠を消すために火をつけたりする。
これが戦場で戦う兵士の姿だ。
                 
こういう戦争によって社会の正義が実現できるか。
人間の幸福は実現できるか。

戦争はけして許されない。
それを私たち古い世代は許してしまった。

新聞の仕事に携わって真実を国民に伝えて、道を正すべき人間が何百人いても何もできなかった。
戦争を始めてしまったら止めようがない。
ぶざまな戦争をやって残ったのが憲法九条。
九条こそが人類に希望をもたらすと受け止めた。
そして七十年間、国民の誰も戦死させず、国民の誰も戦死させなかった。
これが古い世代にできた精いっぱいのことだ。道は間違っていない。
国連に加盟している何処の国の憲法にも憲法九条と同じ条文はない。
日本だけが故事のように、あの文章を掲げている。
必ず実現する。
この会場の光景をご覧なさい。
若いエネルギーが燃え上がっている。
至る所に女性たちが立ち上がっている。
新しい歴史が大地から動き始めた。
戦争を殺さなければ、現代の人類は死ぬ資格がない。
この覚悟をもってとことん頑張りましょう。」
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今年の憲法映画祭は、4月23日と24日の2日間行います。
1日目は若い人たちが作った若い人たちの闘い、とくに今の沖縄を考える映画を見て考えます。
2日目は、憲法9条の意味、とくに、戦争の反省が九条を生んでいること、
戦争に「人」が巻き込まれていくことについてもう一度考えます。
そして改憲の眼目ともなっている「緊急事態条項」の危険についての講演を聴き、
日本国憲法の可能性とその理想について考えていきます。

Created by staff01. Last modified on 2022-04-12 12:10:31 Copyright: Default

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