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ProtonMail、スイス当局の命令でフランス人活動家のIPアド レス記録提出
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小倉です。先日JCA-NETでprotonmailのアカウントをとるセミナーをやったばかりですが 、bad newsです。というか、このあたりがエンドツーエンド暗号化サービスの限界なのか もしれません。パリで地域開発に反対して住宅占拠で闘ってきたグループに対する弾圧と して、グループが利用してきたProtonmailのデータへのアクセスをフランスの警察当局が ユーロポル経由でスイス警察に依頼し、これに対してProtonmailがIPアドレスの提供に応 じた、ということが報じられています。メール本文やアカウントの保有者がだれなのかに ついては不明のままのようです。Protonmail側の言い分も含め、その対応をどのように私 たちとしては判断するべきなのか、また、対応策はないのか、など議論と検討課題がいろ いろあります。記事そのものはやや長いので、以下のリンクから私のブログにアクセスし てください。前書きだけ以下掲載します。 ======================= https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/p rotonmail-logged-ip-address-of-french-activist-after-order-by-swiss-authorities/ ProtonMail、スイス当局の命令でフランス人活動家のIPアドレス記録提出 以下は、Techcrunchの英語版サイトの記事の翻訳です。secource rougeによると、2020年 から2021年にかけて、パリのSainte Marthe広場で再開発(高級化のためのジェントリフィ ケーション)に反対する建物の占拠闘争が行なわれており、厳しい弾圧を受けてきた。約2 0名が逮捕され、有罪判決や数千ユーロの罰金が科せられてきた。スクウォッターたち7名 が「集団窃盗・損壊および住居侵入」罪で2022年初頭に裁判がある。捜査の過程で、警察 は「Youth For Climate」というグループが使用してきたProtonmailのアドレスとInstagr amに投稿された写真に注目した。Protonmailがユーロポルを経由してスイス捜査当局の要 求にどのように応じたのか、このことがどのような批判を浴べているのか、については以 下に詳しい。 なお、Sainte Marthe広場の闘争については、下記にもリンクされているが「Récit poli cier de Sainte Marthe」に時系列での記述がある。 この出来事は、エンドツーエンド暗号化の限界がどこにあるのかについての教訓にもなる 。捜査機関の法執行を阻止できなければ、メールの内容は暗号化で保護さても、送受信ア ドレスやメタデータについては、ログが存在する限りは提供される可能性がある。アドレ スの保有者が誰であるのかを秘匿している場合であっても、IPアドレスによって、ターゲ ットを絞ることは不可能ではない。IPアドレスに関しては、VPNやTorを利用することでこ うしたリスクを回避することは可能になるかもしれない。(小倉利丸) 本文は下記へ https://www.alt-movements.org/no_more_capitalism/hankanshi-info/knowledge-base/p rotonmail-logged-ip-address-of-french-activist-after-order-by-swiss-authorities/

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