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Expired.「ベラルーシ 抵抗のアート展」開催中

東京・原宿で開催中の展覧会「Expired. ベラルーシ 抵抗のアート展」に行きました。まず、抵抗運動の中で生まれたポスターが、大きなボードに時系列で展示してあり、現在まで続く民衆の闘いを振り返ることができました。昨年8月から今年2月まで、その時々の闘争経過も、英語と日本語で示されています。多くの人々が様々な絵を描いたことが分かりますが、治安当局が街中からそれらの絵を消している絵もあって印象的でした。官憲に虐殺された若き画家、ロマン・ボンダレンコ氏の肖像画も展示されています。


次に、「PEOPLES WABISABI」と書かれたコーナーは、在日ベラルーシ人画家のイリヤ・イェラシェビッチ氏の作品です。彼はオープニング・パーティーの際、壁にスプレーでバンクシー風の絵を描いていたので、意外でした。その最初が睡蓮の絵で、仏教的だなあと思いながらよく見ると、ルカシェンコの顔が水に浮かんでいます。さらに、裸のルカシェンコの絵や、「Expired.(期限切れ)」と題する絵があります。絵の解釈は自由だと思いますが、常時イリヤさん本人や主催者のハンナさんがいるので、その意味するところを尋ねるのもいいでしょう。

最後に、モニターでは現地のビデオが流れていて、独裁政権の暴力と民衆の非暴力の闘いが、リアルに分かります。なお、22日は駐日リトアニア大使が訪問し、展覧会を見学しました。ベラルーシの隣国で歴史的にも関係が深いリトアニアは、この間、国外退去したベラルーシ人約7490名に一時的滞在許可を与え、首都ビリニュスはベラルーシ人の移住先の中心となっています。なお、日本においては、「命のビザ」の杉原千畝がカウナスにいたことで、知られた国でしょう。「Expired. ベラルーシ 抵抗のアート展」は、Ultra Super New Gallery(渋谷区神宮前1-1-3)で、2月28(毎日12:00-20:00)まで開催中です。

Expired.ベラルーシ抵抗のアート展】https://www.facebook.com/events/782759002449494/

【主催者メッセージ】「Expired. ベラルーシ 抵抗のアート展」は、ベラルーシでの6か月に及ぶ平和的な抗議活動に捧げられます。20208月の大統領選挙以降、ベラルーシでは前代未聞の出来事が数多く起こり、全世界の目がベラルーシに集まり、多くのベラルーシ人アーティストの創作意欲を刺激しました。

本グループ展は、ベラルーシの抵抗運動の平和的な性質を反映したアートを通してこれらの出来事を物語ります。「ヨーロッパ最後の独裁政権」を終わらせるための闘いの中で、地域のイニシアチブや市民の自己組織化、女性の運動、そしてアートが、暴力や警察の残虐性に対抗する原動力となっていった様子を探ります。

40人以上のアーティストによるポスターのセレクションをご覧いただけます。本展の目玉は、東京在住のベラルーシ人アーティスト、イリヤ・イェラシェビッチの作品です。ベラルーシの平和的革命に触発され、芸術によるレジスタンスの主要な象徴となった作品や、彼のプロテスト・アートの形に影響を与えた作品を紹介します。

【感想】佐藤和之(佼成学園教職員組合)


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