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サンケン弾圧の本質は日韓連帯を妨害すること〜「尾澤孝司さんを支える会」設立総会

 8月10日、地域の葛飾憲法集会実行委の仲間の呼びかけで、「尾澤孝司さんを支える会」の設立総会が開かれました。38名が参加し、「韓国サンケン労組を支援する会」の仲間の発言や、浅野弁護士の「『暴行』と評価される行為をやっているのか、『暴行』をふるってサンケン闘争に勝利するのか、ありえない。本人は『弾圧の本質は、韓国と日本の労働者・市民の連帯を妨害することだ』と話している」などのお話に耳を傾けました。総会では、会則や予算、役員体制について話し合い、決めました。個人参加で、会費は1口1,000円です。尾澤孝司さんの裁判を支援することを目的としています。当日採択された「抗議声明」を紹介します。(尾澤邦子)

<抗議声明>

 2021年5月10日、埼玉県新座市にあるサンケン電気により「暴行」をでっち上げられ、逮捕された尾澤孝司さんは、新座警察署に勾留され、すでに3ヵ月になります。

 韓国サンケンは、韓国南部の馬山輸出自由地域に日本のサンケン電気が100%出資して1973年に設立された会社です。本社の指示のもとLED灯具などの生産をしていました。2020年7月9日、サンケン電気は自社のホームページに、取締役会の決定として、韓国サンケンの会社解散・廃業を明らかにしました。韓国の労働者や社長も知らない事でした。韓国サンケン労組は、会社の前にテントを張り、廃業撤回・工場正常化を求めて闘ってきました。本年1月20日付で全員解雇となり、韓国の慶南地方労働委員会に不当解雇を訴えていました。

 慶南地方労働委員会は2021年5月6日、労使で話し合うようにとの勧告を出しました。韓国サンケンの社長はすでに連絡が取れず、本社との交渉を望む韓国サンケン労組の意を受けて、勧告を伝えようと5月10日、尾澤孝司さんは「韓国サンケン労組と連帯する埼玉市民の会」のサンケン電気に対する月曜行動に参加しました。

 サンケン電気に対し、話し合いを求めているにもかかわらず、警備員は問答無用で押し返しました。あろうことかサンケン電気はこれを「暴行」だとして新座警察署に通報し、駆けつけた警察官により、尾澤さんは逮捕されました。

 5月20日さいたま地裁で「勾留理由開示公判」が行われました。「どんな暴行がどう行われたのか」という弁護士の質問に対し、十川結衣裁判長は「お答えできません」と答えました。翌21日、葛飾区白鳥の尾澤さんの自宅には、約13人のさいたま県警の警察官・関係者が来ました。そして立っているのもやっとな闘病中の家族がいるにもかかわらず、延々6時間にわたって家宅捜索が行われました。家族のタンスの中をかき回したり、家族の持ち物まで押収するなど、ひどいものでした。

 5月31日、「暴行」に「威力業務妨害」が追加され、尾澤さんは起訴されました。警備員の業務を妨害したというのです。全く不当です。両手で紙のプラカードを持っていましたが、それで「押した」というのが「暴行」になるのでしょうか。危害を加えたわけでもないのに3ヵ月にも渡って自由を束縛し、接見を禁止するのは人権侵害ではないですか。

 乳がんで闘病中の妻が、手術を前に「会いたい」と診断書を添えて、さいたま地裁に上申書を提出しました。地裁はさいたま地検に意見を出させ、「罪証隠滅の恐れあり」と上申書を却下しました。動くのも大変な病人が、どうやってどんな証拠を隠すというのでしょうか。非情で冷酷で道理の通らないことです。断固、抗議します!
 一日も早く、尾澤孝司さんを釈放すべきです。

 2021年8月10日 尾澤孝司さんを支える会


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