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「編集された2時間でなく全ての開示を!」〜ウィシュマさん事件「最終報告書」うけて遺族が会見

 8月10日政府・入管庁は、3月に名古屋入管で亡くなったウィシュマさん事件の「最終報告書」を公表した。これについて、ウィシュマさんの遺族・弁護団は同日午後、参議院議員会館で記者会見を開いた。ZOOM中継で参加した記者も40人に達した。弁護団の指宿昭一弁護士は「目の前に死にそうな人がいるのに救急車を呼ばない。上司の許可がないと呼べない。そういう体質になっている。人間のすることとは思えない。報告書では職員の意識の問題にしているが、外国人を人としてみない教育をしている入管制度自体が問題だ。口頭注意ですむ問題ではない。制度を本気で変えなければ事件は繰り返される」と怒りを露わにした。*写真=ウィシュマさん

 ウィシュマさん遺族は、「亡くなった責任をだれがとるのかはっきりしてほしい」と訴えた。弁護団の評価は、「報告書はウィシュマさんを死に至らしめた責任を真摯に受け止めた内容ではなく、中身のない形ばかり再発防止策を書き連ねた“責任逃れ”ものでしかない」というものだった。

 また監視カメラのビデオ開示についての入管庁の回答は、「編集した2時間のみを遺族に見せる。弁護士の立ち会いを認めない」いうものだった。実際の監視カメラの映像は、死に至るまでの2週間分ある。これについても批判の発言が相次いだ。ウィシュマさんの遺族は「2時間でなく全部見せてほしい。時間がかかっても見るつもりだ」と語り、入管庁のゴマカシを許さない気持ちを明らかにした。(M)

最終報告書(pdf)


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