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「やってる場合か 中止だ!中止」〜五輪ノーの声、都庁前から世界へ

動画(5分半)集会ライブ録画(56分)

 東京五輪開催予定日の1か月前の6月23日、都庁前で「世界同時五輪反対行動」が取り組まれた。集会デモの参加者は850人に達した。多くの日本人がいまや反対といわれる世論が、見事に可視化した。みんな怒っていた。

 「やってる場合か 中止だ!中止」「IOC=腐敗・貪欲・搾取」「感染五輪反対!」等々、手書きのプラカードが目を引いた。世界に訴えるためか英語のものも多い。なによりメディアの数がものすごい。ドイツ、フランスをはじめ欧米・アジアから世界のTV局がやってきて、参加者にインタビューをしまくっていた。

 そして、個人でSNSで発信する人たちの数も半端ではない。その一人は「五輪なら何でもいいのか、政府のやっていることはひどすぎる。ツイッターで発信したいと思いやってきた。でも海外のメディアばかりで日本のTVはいないのには驚いた」と。確かに日本の大手のテレビクルーの姿がみえない。筆者が確認したのは新聞系の記者くらいだった。大手のTV局はスポンサーであり、この重要なデモをスルーしたのだ。それでも海外メディアが、日本の五輪反対の声を大きく報道するのは間違いない。国際世論に影響を与えるだろう。

 ごった返す人々とカメラで身動きとれない都庁前路上で、午後6時から約1時間集会が持たれた。「すべての人々に犠牲を強いる五輪はやってはいけない、止めよう!」と主催者は声をからした。次回五輪予定のパリからも反対の声が携帯電話を通して寄せられた。こうして集会は大盛り上がりを見せた。午後7時すぎからはデモに出発。「中止だ、中止だ」のコールで新宿の街は包まれた。(M)


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