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心のヒダにピタッと寄り添ってくれた「女性相談会」〜陰湿ないじめを相談

非正規労子(匿名)

 3月13・14日、新宿大久保公園の「女性による女性のための相談会」に相談者として訪れた。フライヤーにはどんなことでも気軽にお茶を飲みながら話しましょう、とあった。そうは言っても、またわかってもらえないのではないか? また自己責任と言われたらどうしようという心配もあったが、コロナ禍で酷い雇い止めにあった友人も誘っていたので、恐る恐る公園に入る。

 受付を済ませ、外から見えないように配慮が行き届いた仕切りをくぐると、沢山の相談者とボランティアがいた。60人以上はいただろうか。座るところがないくらい多くの相談者が訪れ、一人で来ている女性がほとんどに見えた。待っている間、所々聞こえてくるその内容は今まで理解されずに放置されてきたのだろうな、と想像できた。内容は違えど、その苦しみは女性だからと後回しにされたり、自己責任とされてきた悲しさは同じだ。そう感じると同時に話す勇気が出てきた。

 私は昨年から職場のいじめに悩んでいた。それは労働運動に対する風当たりのひとつであること、またそれに便乗した部内での陰湿ないじめであった。あまりに巧妙な陰湿さから、仲間に相談しても気のせいとか、組織の大きい組合員だからなんとかしてくれるに違いない、と言われて「まあまあ」と流されてきた。大規模組合を恐れて私の相談事は消えてなくなり、その都度体調を崩し心療内科に通っていた。

 今回担当してくれた相談員さんは、途中まで話したところで、まだ話していない隅々の細かいところまで「こうではないですか?」と非常に正確に理解を示してくれた。これまで理解されなかった陰湿さや巧妙さ、その後ろ盾になるものまで見識がとても正確で、「見ていたの?」と思うほどだった。私に熱いものが込み上げてきた。

 この相談会で印象に残るとともに感謝したいのは、相談員の質の高さと、女性が長い間抱えてきた背景と差別への理解だと感じた。また女ってやつは…と笑われることも、「まあまあ」と流されることもない。心のヒダにピタッと寄り添ってくれる、そんな相談会だった。


Created by staff01. Last modified on 2021-03-16 20:28:24 Copyright: Default

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