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「渡り鳥企業」を許さない新たな闘いへ〜「韓国サンケン解散・全員解雇」強行される

動画(8分半)

 コロナで遠征闘争ができないことを見越した行われたサンケン電気による「韓国サンケン解散・全員解雇」が、1月20日に強行された。翌21日昼、東京・池袋のサンケン電気東京事務所前には約150人の労働者・市民が集まってきた。「全員解雇を許さない!」のプラカードを手にする人びとの表情は怒りに満ちていた。

 会社は「韓国サンケン労組を支援する会」の申し入れに対しても「抗議文は受け取らない」「話し合いはしない」など不誠実そのものだった。
 この日は、韓国現地(馬山)・東京・大阪を結んだインターネット中継で抗議集会が行われた。韓国サンケン労組のオ・ヘジン支会長は「1月20日の会社解散の日、会社側の人間が『この日が最後だ、会社は終わりだ』と言いましたが、私たちはこの日がスタートで、新しい出発だと思っています」と語った。

 キム・ウニョンさん(写真上)は本当に怒っていた。「私たちはサンケンが踏みにじってもいい虫けらではない。使い捨ての機械の部品ではない。人間だ!」と叫んだ。「高額の慰労金の提案もあったが、誰一人退職に応じず、職場と組合を守るたたかいに立ち上がっている」。韓国の自由貿易地域に進出し、さんざん儲けてきたサンケン電気。廃業の一方で、LG財閥と組んで新たな事業展開をしようとしていると言われている。そのために邪魔な労働組合をつぶすのが今回の廃業の一番の目的だった。韓国の公共テレビKBSも大きくこの問題を取り上げていて、「渡り鳥企業サンケンを許すな!」の声は韓国に広がっている。

 1月20日、韓国サンケン労組は工場前で「剃髪式」を行った。「オーマイニュース」は、「オ・ヘジン支会長とキム・ウニョン副支会長が剃髪し、組合員は闘いを決意し手形を押した横断幕をフェンスに掲げた。剃髪式が行われる間、一部の組合員は泣きじゃくっていた」と伝えている。韓国サンケン労組員16人のたたかいは新たな出発点に立った。海を越えた日韓労働者の連帯闘争は、卑劣な企業・サンケン電気を追いつめていくことだろう。(M)

↓オーマイニュースより


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