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LNJ Logo 支援する会第8回行動報告 : サンケン電気は生存権を保障しろ!
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●韓国サンケン労組を支援する会、10月29日第8回木曜行動 報告

サンケン電気は生存権を保障しろ!

<新座と馬山、ソウルをネットで結びサンケン本社へ抗議>

 10月29日、第8回目の木曜行動が行われた。朝出勤時のサンケン電気本社前、その後の志木駅南口、池袋東口東京事務所前での昼休み集会と、それぞれ30人から40人、延べ50人が参加し抗議行動が行われた。韓国サンケン労組のネットを通じた訴えをメインに、労組、争議団、支援する市民など多くの人が参加し、各所で1時間づつ、支援する会のニュースを配布しながら市民へのアピール行動をした。

 韓国からはネットを通してオンラインで、馬山からはキムヒョンガンさん、ヤンソンモさんが、ソウルからはキムウニョンさん、ペクウンジュさんが本社へ抗議した。今朝のトップバッターはウニョンさん。ウニョンさんは「サンケン電気は韓国サンケンの廃業を今すぐ撤回し、韓国の労働者が生存権と家庭を守って働くことができるようにしろ」と、ウニョンさんたち韓国サンケン労働者は大変な苦境にあるにもかかわらず、力強く訴え、労働者の誇りと決して諦めない決意を明らかにした。

 今朝は地元からは元新座市議の星川さんがマイクで訴えた。3年前の韓国からの遠征闘争の時のキムウニョンさんの剃髪して闘う姿が忘れられない。そのときの約束を反故にした悪辣極まりないサンケン電気経営陣を許せない。このような抗議行動をしなくて済むように経営陣は一刻も早く解決すべきだ」と訴えた。最後に、中部地域労組旭ダイヤの解雇撤回闘争をしている伊藤さんが締めくくりの発言をして、シュプレヒコールを本社に向けてぶつけた。

<志木駅前でアピール広がる>

 まずは非正規労働者への差別撤廃を訴えた裁判をたたかった東部労組メトロコマース支部の後呂委員長が、「判決は不当で敗れはしたけれど、裁判を闘った意味は大きかった」と力強く語り、決してあきらめないで闘い勝利した韓国サンケン労組にこれからも連帯していくと表明した。続いてジョニーHさんが、「お嫁サンバ」の替え歌で「約束果たせサンケン電気。♪イチ ニ サンケン ニ ニ サンケン 果たせ 果たせ 約束果たせ〜♪」とノリのよい歌で市民に韓国サンケンの解散撤回を訴えた。

 新座市の隣に住むSさんは「日本の多くの労働者が、いや闘わない社畜労働者だった私が、どこかに忘れてきてしまった労働者魂が、決して諦めない決意が、ウニョンさんの言葉にはある」とし「印刷会社正社員として働いた20年間を正真正銘の社畜として過ごし、製造業労働者としての誇りと尊厳を踏みにじられても闘わなかった情けない私には、ウニョンさんたちが大変な苦境にあるにもかかわらず眩しく輝いてみえる。闘わなかった労働者だった私に何ができるのだろうと思いつつも、闘わなかった私だからこそ闘うウニョンさんたちのために、ほんの少しでも力になることができればと思う」と連帯の決意を明らかにした。

 ネットを通して馬山からはオヘジン支会長が、ソウルの日本大使館前からペクウンジュ宣伝部長、キムウニョン副支会長が、市民へアピールした。キムウニョンさんは「世の中は、不道徳で法を犯してまで企業の利潤を上げることは許されない。サンケン電気は47年間韓国の税金の恩恵を受けている企業として韓国の労働者をこのように踏みつけてはいけない」とサンケン電気を厳しく批判した。

 最後に明大生協労組の仲間が、ソウルの日本大使館前で抗議行動を行っている韓国サンケン労組の仲間と大使館の職員たちに訴えるような形で締めくくりの言葉を述べた。

<池袋・東京事務所前昼休み集会>

「連帯する埼玉市民の会」や、国籍差別、組合つぶしの解雇撤回闘争を闘いっているユナイテッド航空争議団など、さまざまな労組、争議団、市民団体が発言した。また歌手のジョニーHさんが、サンケン電気の社長を皮肉る替え歌などで市民に韓国サンケンの解散撤回をアピールした。最後に韓国から支会長のキキムウニョンさんが「日本でも韓国でも連帯闘争が広がっているのでこの闘争は必ず勝利する闘争だ」と力強く宣言し、更なる闘いを呼びかけ、シュプレヒコールを東京事務所にぶつけて終わった。

<池袋・東京事務所要請行動>

 池袋・東京事務所では総務課長のA氏が対応した。韓国からはネットを通してオヘジン支会長が、韓国サンケンとは別に韓国でEKEという会社を作ったことを追及した。A氏は担当でないから知らないといったが、次回までに良く調べてこいと強く求めた。また連帯する埼玉市民の会から、本社の地元ではフッ化水素の地下水への漏出が問題になったが、もし会社が解決しようとしないのなら、こういうフッ化水素の漏出問題とも結びついて、より問題が大きく複雑になる可能性があるので、その前に解決すべきではないかと問いたが、回答はなかった。今回もA課長は、窓口ではないというばかり。しかし代表団は、今日の話は必ず上層部や経営陣に伝えてほしいと求め、来週もまた来ると告げて退出した。

<東京総行動で100名が池袋・東京事務所に抗議>

 10月30日、いろいろな争議団が集まって共同で各地の争議現場を巡回して抗議行動を行う東京総行動にサンケン労組を支援する会も参加し、サンケン電気の池袋・東京事務所に対する抗議行動を行った。抗議行動では、まず初めに東京全労協の大盛議長が開始の挨拶、韓国からインターネットを繋いで韓国サンケン労組のオヘジン支会長が抗議のアピール、最後に怒りのシュプレヒコールを行った。

 社前の抗議行動に先立ち、支援する会事務局長の鳥井さん(中小ネット事務局長/全統一)など代表団がビルの7階にある東京事務所を訪れ、対応した総務課長A氏に、要請文を朗読し解散の撤回を強く迫った。短時間でしたが、外では約100名の参加者が抗議の声を上げ、代表団の要請行動では、争議の解決を求めて会社を追い詰め、東京総行動の威力を示した。 (報告=尾沢孝司)


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