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戦争への道はごめんだ!〜「日本学術会議への人事介入」反対行動に700人

動画(6分半)

 10月6日夜の首相官邸前には市民が続々と集まってきた。官邸側歩道だけでなく議事堂側歩道にも人々があふれだし、警察が大慌てで規制をかけていた。菅政権による「日本学術会議への人事介入」に対する危機感は大きかった。菅首相を皮肉った似顔絵入りの手づくりプラカードが目立つ。参加者は700人に達した。

 午後6時半から抗議集会がはじまった。主催者の藤本泰成さんが、天皇機関説など意に沿わない学者を弾圧して、戦争に突入していった戦前の軍部独裁の歴史を振り返り、「その反省の上に現在の制度ができた。いま菅政権がやっていることは戦前の軍部独裁政権と変わらない。けっして許さない」と語気を強めた。

 つづいて野党3党(沖縄の風、立憲、共産)の代表が挨拶した。立憲民主の黒岩宇洋議員は「菅内閣は安倍政権以上に強権的で独善的だ」と批判した。井上哲士議員(共産)は、「大学に資金を提供し軍事研究を進めたい政府にとって、“戦争目的の研究はしない”という学術会議の存在が邪魔で仕方なかった。そこに任命拒否の一番の理由がある」と指摘した。

 小森陽一さん(東大名誉教授/写真上)も、「2015年に多くの学者が、シールズたち学生や市民と一緒に会をつくり、安保法制反対に立ち上がった。学術会議メンバーの“日本を絶対に戦争する国にしない”という強い思いが、野党と市民の共同行動の大きな力になった。今回の任命拒否は、それに対してまっこうから攻撃をかけたきたもの。だからこの問題は私たちみんなの問題だ」と力強く訴えた。

 この日の発言を通して、「日本学術会議」の任命拒否をめぐる問題は、アベスガの「戦争する国」路線との対決であることが浮き彫りにされた。なお集会には任命拒否された小澤隆一教授(写真上)もアピールし、大きな拍手を浴びていた。(M)


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