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是非見てほしい映画の紹介
『日本人の忘れもの フィリピンと中国の残留邦人』

笠原真弓
 これはタイトルが示す通り、先の戦争の後始末の問題だ。 長年この問題に積極的にかかわってきた河合弘之弁護士が、やむにやまれない気持ち(彼 も満州引揚者)からプロデュースした作品だ。 彼は、フィリピンに残された片親が日本人の子ども(今は高齢者)たちの就籍をコツコツと 進めてきたが「もうタイムリミットだ」と、映画で広く告知し、一気に就籍を進めたいと その思いから作られた映画だ。 日本国は2度彼らを捨てた。つまり棄民したのだ。 そのいきさつが、フィリピンと中国の場合を行き来しながら、私たちに示していく。 なぜ就籍が大事か、なぜ国が捨てた人々をいま救うのにこれだけの手間を本人に課すのか。 フィリピンに住む80を超えた人たちが、日本国籍にこだわるのはなぜか。その社会環境な ども解き明かされていく。 一つだけ言えば、彼らは「無国籍者」でもないのだ。つまりこの世に存在していない人。 場合によっては逮捕され国外に追放される人。追放しても行先はない! 立ち上がり、闘い権利を回復していく中国の人たち。保守系の議員も超党派でかかわって 徐々に好転していく彼ら。この差は?その答えは、単なる報道の量ではない。歴史的経 緯だけではない。悲しいかな、私たちは胸の奥で答えられるのではないか。 河合さんたちの働きかけで、フィリピン政府も問題解決に動き出した。明るい兆しである。 そして、この問題は深く深く、私自身のアイデンティティの問題でもある。 監督:小原浩靖   ポレポレ東中野にて上映中 多分8/14まで 1日3回 8/3から鹿児島ガーデンシネマ他で順次公開 https://wasure-mono.com/

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