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武器を買うな!コロナに回せ!〜新宿で「いっしょに生きぬこう」デモ

 「武器を買うな!『コロナ』に回せ!」「利権まみれの政府はいらない!」「安倍政権はもうたくさんだ!」「いっしょに生きぬこう!」。6月20日(土)JR新宿駅東口アルタ前にシュプレヒコールが響きました。午後1時からのアピール行動で実行委員会の松平さんは「私たちは日本の戦争する国に反対する反戦闘争をやってきました。しかしコロナの大流行の事態を前にして、人々がどう生き抜いていくのか突き付けられている中で、暮らしの問題、命の問題に取り組みながら、戦争する国に反対していく運動が必要だと考えました」と話しました。

 同時に労働・生活・労災・学生の相談コーナーも設置されました。労災相談に参加してくれた「東京労働安全衛生センター」の方は「診療所でコロナ対策をどうするのかと問題になった。4月の下旬には肺炎で来院した患者がコロナ陽性と判断された。診療のツールを変えたり、様々なことをやってきた。この先コロナは1年以上は続くだろうと、一般の患者さんと完全に動線を分け、隔離して診療を続けている」と話しました。医療現場の厳しさが伝わってきました。

 コリアNGOセンターの方から移住者の状況についてアピールがありました。一時的に日本に来ていてコロナ事態の中で帰国できなくなり、持病の薬が切れてしまったり、お金や仕事がなくなったりなど。そして「移住者にとって数カ月移動ができないことは深刻な問題となる。でも帰国困難者、短期滞在者、在留資格を失ってしまった人などには一斉支給の10万円はない。どうやって生きていくか。どうやって解決していくか。普段の社会の中において起こっている社会的格差とか排除の問題というのが、このコロナの中でやはり起きてしまっている」と話していました。

 沖縄一坪反戦地主会・関東ブロックの大仲さんは、コロナ禍の中で沖縄から何が見えてきたかについて話しました。「3月末から4月にかけて嘉手納基地でコロナの感染者が発生した。県は米軍に状況を伝えるように要請したのに、なしのつぶて。米軍はコロナの検疫を受けるわけでもなく、好き勝手に沖縄に入ってくる。自由に移動できる。米軍は基地の中だけで生活しているわけではない。基地の外に出て酒を飲んだり、民間人と接触する機会は多い。人権にかかわる重大な問題がコロナ禍の中で浮かび上がってきた」と。

 戦争に協力しない・させない練馬アクションの池田さんは「2020年度の防衛予算は5兆3千億円です。もしこれが保健や医療・福祉に使われていたら、新型コロナ災害はこれほどまで深刻ではなかっただろうと思います。安倍政権は、私たちには自粛を強制しながら、全く自粛することなく改憲策動の口実にこのコロナ災害を利用しようとしています」と、緊急事態条項の追加改憲の動きについて話しました。

 午後2時から新宿駅を一周するデモに出発。先頭の宣伝カーではデモと並行して労働・生活相談を行っていることもアピールしていました。沿道の人びとの中には横断幕やプラカードに目を止め、スマホで写真を撮っている人もいました。

 デモを終え、再びアルタ前へ。デモに参加した学生が発言しました。「私たちは4月12日からデモを行っています。一人10万円の給付を勝ち取ったのは私たちの運動の成果だ。このままでは食えないということをもっともっと言っていきましょう」と。

 また労働組合で労働相談に参加してくれた仲間は「反戦の取り組み、安倍政権を倒すという共通点のもとでいろいろな活動をやっている方がひとつになって、生活や労働の場に密着し、コロナをきっかけにした経済的な不況の中で苦しんでいる仲間たちとつながって闘いをつくっていく、安倍政権に対抗していくことが重要になっていると思います。コロナ対策で新宿の夜の街を敵として叩いて、あたかも何かやっているように見せる政治はまちがっていると思う」と話しました。

 約100名が参加していました。女性が少なかったのはちょっと残念ですが、それぞれの方の発言の重みと、声を上げていくことの大切さを感じた行動でした。〔尾澤邦子〕


Created by staff01. Last modified on 2020-06-21 17:50:30 Copyright: Default

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