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〔解説〕アメリカのコロナウィルス感染者が100万人を超えた。レイバーノーツのウェブサイトはコロナ危機の中で闘う労働者の姿を刻刻と伝えている。4月18日にバーチャル・レイバーノーツ大会が開催され、1300人が参加した。以下はその全体会の報告である。全体会の後4つの分科会が行われ、そのすべて録画を下のサイトから見ることができる。(レイバーネット日本国際部 山崎精一)
https://labornotes.org/2020/04/building-power-pandemic-virtual-labor-notes-conference-draws-thousands
*毎月1日前後に「レイバーノーツ」誌の最新記事を紹介します。
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パンデミックの時代に労働者の力を!〜バーチャル・レイバーノーツ大会に1300人

   レイバーノーツ・スタッフ

 シカゴ教員組合のステイシー・デービス・ゲイツ副委員長は4月18日に開催された初めてのバーチャル・レイバーノーツ大会の冒頭で、職場の活動家たちに「追悼から行動へと転換」するよう訴えた。「今はもう過去に戻れない時点に来ている。気を付けないと緊縮の時代に戻ってしまう。2008年には戻りたくない。私は昔の通常には戻りたくない、なぜなら通常は皆にとって受け入れらないものだったから。」

 このオンライン大会はZoomとFacebookを使って行われ、1300人が参加した。その録画は二日間に2万回視聴された。レイバーノーツ大会は本来4月11日に予定されており、これまでで最高の4000人が参加するはずであったが、新型コロナウィルス感染のため延期された。来年の4月16日から18日に掛けて開催される予定である。

 マンハッタンの病院で務める看護師でニューヨーク州看護組合の支部長のケリー・カブレラアドラーさんは職場で抗議運動を組織した状況を語った。「ひどい状況でした。しかし、その状況を変えることができるのは私たち組合員であり、そこに力があることを仲間たちがやっと気づき始めたことが成果です。」

 ニューヨーク市の教員でMOREコーカスのメンバーであるジア・リーさんはパンデミックの当初、ニューヨーク市はなかなか休校にしようとしなかったと言う。教員組合の指導部はその市長の姿勢に「賛成しかねる」と言ったが、命が掛かっているので「それではだめ」とリーさんは語る。MOREは病欠を取る運動を組織して、市を休校に追い込んだ。その後もMOREは保護者たちと一緒になりオンライン授業について要求作りを行っている。組織化運動は人を惹きつける。この運動を通じてMOREの会員は2割増え職した。

 退職した郵便配達労働者のジェイミー・パートリッジさんはコロナ危機を議論するためのFacebookグループを立ち上げ、2万人が参加している。郵政当局が感染した職員の情報を明らかにしないので、緊急組織化計画を作って労働者自らが感染情報を集約して自己隔離を計画実施している。さらに国営である郵政事業がこの秋までに予算が枯渇するのを防ぐための立法を連邦議会に要求している。

 全米ラジオ機械工労組のカール・ローゼン委員長は未組織労働者の支援にどのように取り組み始めたか語った。「労組からのオルグがなくても労働者自らが組合を作るためのオンラインのマニュアルを作りました。組合が大躍進した1930年代も労働者自身が組織化したのです。」

 UEはアメリカ民主社会主義者DSAの協力を得て、オンラインによる労働相談に迅速に対応している。ボランティアが直ちに全相談者に電話を掛けて相談に乗る。全面的な組合作りの可能性がある場合にはUEのオルグが助けに入る。

 ローゼン委員長は他の労組も同じ取り組みをするよう訴えた。「組織化には全く手が足りません。皆さんの組合が未組織の組織化に取り組むよう働きかけて下さい。労働者の生命が掛かっているのです。」                    


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