情報提供 : 2020オリンピック災害おことわり連絡会要請 2020東京オリンピック・パラリンピック大会を中止してください
国際オリンピック委員会会長 トーマス・バッハ 様
私たち、東京オリンピック・パラリンピックの開催都市である東京都民、および競技会
場のある他の都市、そして東京五輪の開催に反対する人々は、貴委員会に対し、2020東京
オリンピック・パラリンピック大会を延期ではなく、中止するよう求めます。
日本では新型コロナウィルス被害は拡大の一途をたどっています。オリンピック開催地
の東京都と、貴委員会の判断でマラソンの会場を移した札幌市を含む北海道が特に感染者
の多い地域です。比較的気温の高い国での被害拡大も報告されており、オリンピック開催
時期である夏になれば被害が収束するという保証はありません。
2011年に深刻な原発事故を発生させた東京電力は、本社をオリンピック開催地である東
京に置いています。発電所の所在地は福島県ですが、電力はすべて東京のために使われて
いました。事故後の深刻な放射能汚染は東京にも及んでいます。チェルノブイリ原発事故
に当たってウクライナ政府が制定したチェルノブイリ法の基準では、人口が集中し、大部
分の競技が開かれる東京都東部のほとんどが政府による住民の特別な健康管理を必要とす
る区域に相当します。選手村所在地、またカヌー競技が開かれる沿岸地域の一部には、チ
ェルノブイリ法で住民が希望すれば避難の権利が認められる区域と同等の汚染が存在する
地域もあります。
私たちは、そもそもオリンピック開催が住民に強いる様々な生存権侵害の事例と同時に、
このような事実を指摘し、東京へのオリンピック・パラリンピック大会の招致に当初から
反対してきましたが、東京都はこうした声を聞くこともなく、放射能汚染の実態を隠した
まま開催地への立候補を強行しました。ここに来て様々な問題が噴出していることは、当
初の判断が誤っていたことを明らかにしています。日本政府は、原子力緊急事態を宣言し
たまま解除もしていません。
原発事故に伴う放射能汚染の問題は解決に長い時間を必要とし、1〜2年の延期で状況が
改善することはありません。事故は継続中であり、福島の人々は「五輪どころではない」
という声をいまも上げ続けています。このような状況での五輪開催は、世界中から訪れる
選手や大会関係者、観客の健康だけでなく、福島を切り捨てることになると懸念します。
以上の理由から、私たちは貴委員会に対し、2020東京オリンピック・パラリンピック大会
の開催を中止されるよう改めて求めます。
2020年3月31日
◎署名人(2020年3月24日現在)
【東京】メインスタジアム、選手村ほか
[練馬区]のむらともゆき、くわばらよもぎ、[江東区]稲垣豊、[品川区]桜井大子、
梶野、[その他]首藤久美子、平井由美子、大榎淳、鵜飼哲、いちむらみさこ、新孝一、
名波ナミ
【福島】野球、ソフトボール会場、聖火リレースタート地点
[三春町]武藤類子、大河原さき、飛田晋秀、[いわき市]面川春光、[郡山市]黒田節
子、郷田みほ、橋本あき、飯田敏夫、石塚由紀、佐藤正則、坪井顕雄、蛇石郁子、渡辺久
、野口時子、蛇石和夫、郡司江里、森園かずえ、人見やよい、大山和子、梅津俊也、[須
賀川市]中路智恵子、草野芳明、中路良一、[二本松市]本田和夫、[鏡石町]大橋利明
、[会津若松市]片岡輝美、
【千葉】テコンドー、レスリング、フェンシング、サーフィン会場
天野恵一、
【埼玉】バスケット、射撃、ゴルフ、サッカー会場
鈴木良郎、
【神奈川】セーリング、野球、ソフトボール会場
[相模原市]京極紀子、[その他]宮田仁、大友深雪、中森圭子、吉田亜矢子、宮崎俊郎
【北海道】サッカー、マラソン、競歩会場
[札幌市]小田清、地脇美和、黒鉄好、
【静岡】自転車競技会場
【宮城】サッカー会場
【茨城】サッカー会場
【その他の地域】
浅田正文(石川県金沢市)、浅田真理子(石川県金沢市)、小出裕章(長野県松本市)
◎署名とりまとめ先:2020オリンピック災害おことわり連絡会
東京都千代田区神田淡路町1-21-7静和ビル1階Aスペース御茶ノ水(ATTAC首都圏気付)
賛同/連絡アドレス cancellation2020@gmail.com
→pdfファイル
Created by
staff01.
Last modified on 2020-03-24 14:50:28
Copyright:
Default