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「踏みつけられても負けない草」〜日本軍「慰安婦」描いた『草』作者のグムスクさん

 「私はトミ子じゃない。私の名前は李玉善(イ・オクソン)だ!」。植民地下、名前と尊厳を奪われた日本軍「慰安婦」イ・オクソンさんの壮絶な生涯を描いた漫画『草』は韓国で2017年に出版されたが、その日本語版が2020年2月14日に「ころから」社から発刊された。480ページの大著で、フランス・アメリカ・イギリスのメディアで絶賛されている。作者は、韓国出身のグラフィックノベル作家、キム・ジェンドリ・グムスクさんだ。(写真中央)

 2月21日、東京・早稲田の「AVACO チャペル」で「作者キム・ジェンドリ・グムスクさんと出会う会」が開催された。1971年生まれのグムスクさんは元気いっぱい。スライドを使いながら、イ・オクソンさんとの出会いから、慰安所のあった中国の取材、ヒロシマへの取材、そして表現の手法などを丁寧に語った。「怒りを引き出すような大げさな表現はしなかった。メッセージ性ではなく、イ・オクソンさんの人生と歴史をありのままに描いた。読者には距離を置いて感じとってほしい」。またタイトルについては「女性は花にたとえられることが多いが、私は草だと思っている。踏みつけられても負けない草である」と。

 日本語版の翻訳出版をした都築寿美枝さんは「ハルモニのすさまじい体験を漫画を通して多くの人に知ってほしい。表現の不自由展が妨害されるなど厳しい日本の現状があるが、それを少しでも打破したい。すでに8か国語の出版が決まっている。『草』を通じて平和への思いを世界に広げたい」と挨拶した。活発な質疑のあと会場ではサイン会も行われた。主催は『草』日本語版出版委員会で「「女たちの戦争と平和資料館」(WAM)が協力した。(M)

→本の注文は「ころから」


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